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2016年6月26日 (日)

日本磁器誕生・有田焼創業400年「有田の魅力展」内覧会

 今、東武百貨店池袋店で、日本磁器誕生・有田焼創業400年記念を記念する「有田の魅力展」が開催されています。先日、この特別内覧会に行ってきました。

Img_70641jpg 現代を代表する陶芸家で重要無形文化財(人間国宝)の井上萬二氏や14代今泉今右衛門氏、15代酒井田柿右衛門氏をはじめとする有田の名匠28名の作品が一堂に展示された会場は、まさに壮観です。
 私は2012年の夏に、有田の町を訪れたことがあります。深川製磁や香蘭社などのお店を見て回り、今右衛門窯を見学したこと(このブログ2012.8.11参照)が思い出されました。
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 オープニングセレモニーでは、人間国宝をはじめとする錚々たる顔ぶれの登壇者がずらり。Img_70821jpg その中でひときわ目立つ人物が日本文学研究者でコロンビア大学名誉教授のドナルド・キーン氏でした。現在94歳で、あの東日本大震災後に日本国籍を取得されたといいます。
 焼き物愛好家のキーン氏は、日頃から有田焼を愛用していて、「マンションが狭いので、有田焼はもう買わないと決めていたのに、ついまた買ってしまいます」とユーモアを交えて、日本語で祝辞されました。その飾らない御姿や訥々とした口調が忘れられません。
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 テープカットの後、ミニレクチャーが3つあり、有田焼を学び直しました。

 まず井上萬二氏のお話です。
Img_70971  華やかな絵付けが中心の有田焼の中で、白磁に徹し、その究極の形を追求されている人間国宝です。名匠コーナーで同氏の作品を前に、「白一色は化粧をしないのと同じでごまかしがきかない」、「白で最高の美人を創るには、伝統の技と創造するセンスが必要」と語られました。60代で柿渋染め、70代で黄色、80代で紫系の少し色づいた白磁を極めようと、87歳になられた現在も精進されているといいます。何事も「目的をもって精進することが重要」との言葉が印象に残りました。

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 次に歴史コーナーに移動し、佐賀県立九州陶磁文化館館長の鈴田由紀夫氏が、有田焼400年の歴史を講義されました。

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 私は同館にも行ったことがあります。そのときご案内していただいたこの鈴田氏に、このような場面でまたお目にかかれて、大変うれしかったです。(このブログ2012.8.11参照)

 展示を拝見しながら、日本で最初の磁器とされる初期伊万里様式から柿右衛門様式(写真左)が生まれ、それが海を渡ってヨーロッパで愛好され、華麗なマイセン焼(写真右)が誕生したことなどを解説していただきました。
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 江戸時代に将軍家に献上するためにつくられた美しい鍋島焼(写真左)も出品されています。





 Img_71141最後にフードスタイリストの遠藤文香氏による「食卓を彩る豆皿コーディネイト」の実演がありました。
 小さなお皿の高さを変えてみたり、赤と緑のような対照的な色使いにしたり、料理を引き立てるちょっとしたコツを教えていただきました。

 開催は28日までです。ご関心のある方、どうぞお急ぎください。

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