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2016年5月10日 (火)

コットンインコーポレイテッド マーケット情報セミナー

 米国コットンインコーポレイテッド社は、毎年日本を含む世界のライフスタイルモニター調査を実施しています。この調査結果を基に、恒例の「マーケット・リサーチ・プレゼンテーション」セミナーが、この4月下旬、東京・日本橋で開催されました。プレゼンターはおなじみの同社マネージャーでマーケット・アナリシス、CSPMのジャスティン・コーテス氏です。
Img_56131  最初に世界のアパレル小売業を、次に日本の動向と今後の提言を語られました。とくに後半は、コットン業界とからめた内容で、「コットンはサスティナブル」をアピールポイントとしていくべきとの認識を新たにしました。

 その概要は次のようです。
 まず世界のアパレル小売りについて。この15年間、アパレル消費動向は、米国とEUはゆるやかな上昇だったのに対し、中国とインドは2ケタの急成長、日本は逆に下降したといいます。2030年にアパレル最大の市場は中国です。次いで米国、インドの順。グローバルブランドは、中国やインドとの関係をさらに深めているとしています。
 小売りの新しい形態として、昨年も話が出た「体験型小売り」がさらに進化しているといいます。アスレジャーをキーワードにしたナイキの「ウイメン ヴィクトリーツアー」や、ノースフェイスの韓国でのバーチャルとリアルを融合したプロモーション、またマス・カスタマイゼーションシステムを導入しているメイシーズ、さらにユニクロのスマートセレクトシステム「Uムード」など、興味深い事例が紹介されました。
 日本の消費者市場については、縮小傾向が止まらず、競合はさらに激化するといいます。衝動買いが減り、セールで買物をする消費者が増えていることから、日本では品質がよく、しかも安価なものが追求されているようです。2030年、平均年齢53歳という高齢社会の到来を提示されたのも印象的でした。
 また日本におけるオンラインショッピングでは、2001年にはわずか1%足らずだったのが、2016年は20%になり、2020年には約30%の人がアクセス、2030年にはほとんどの人々がオンラインでショッピングするようになると予測しています。とくに増加が著しいのはPCよりもモバイルで、このサーチ・エンジンで、自社サイトを際立たせることがますます重要と指摘します。ちなみに欧米ブランドはモール型ECよりも自社ブランドのサイトに注力しているといいます。日本も、サイズやフィット感、素材情報など、自社サイトを充実させ、カスタマーレビューをよりよいものにしていくことが求められていると強調されました。 

 この上で、同社のライフスタイルモニター調査結果を発表しました。これによると日本の消費者はアパレル製品の購入にあたり、32%がサスティナビリティを重視しているといいます。「コットンの服は環境にやさしくサスティナブル」と考える人は73%あり、「コットンは信頼できる」が71%、「心地よい」が67%でした。
 最後に「コットンの強みはサスティナブル!」と語気を強め、同社Cotton Todayのウエブサイトを参照し、コットンがどのようにしてつくられているのか、正しい知識を持ってほしいと訴えかけて、セミナーを終了しました。

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