京都 織物文化館 圧巻の「織物の意匠にやどる琳派」展
去る3月半ば過ぎ、思い立って京都の川島織物セルコン 織物文化館を訪れました。
京都駅から地下鉄とバスを乗り継いでいく、自然豊かな地にあります。
館内は創業170年の歴史の重みを感じさせる展示品がずらりと並んでいて壮観でした。
どうしても見てみたいと思っていた特別展示「織物の意匠にやどる琳派」展はさすがにすばらしく圧巻でした。昨年は琳派400年記念の年でもあり、同館は、同社の織物デザインを手がけた最後の琳派、神坂雪佳のデザインを中心に展示していたのです。
右はちらしに掲載されていた「扇ちらし日本名所之図」です。
実業家浅野総一郎が建てた紫雲閣の天井原画で、神坂雪佳が残したデザインが主体になっているといいます。明治期とはいいながら、思いがけなく大胆に単純化されていて、モダンな印象を受けました。美しい色彩のハーモニーにも心を打たれました。
川島織物セルコンの伝統の大きさを強烈に感じた訪問でした。
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