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2016年3月 8日 (火)

PVメゾン・デクセプション 日本の工房が4社初出展

 先般パリで開催されたプルミエールヴィジョン(PV)パリのPVファブリックで、今年も「メゾン・デクセプション (Maison d’ Exceptions)」が開設されました。これは小規模でも類まれなクラフトワークで知られる工房が集積するエリアです。2月展ごとに行なわれて、今回で早くも5回目を迎えました。出展したのは、全部で27のアトリエで、日本からは10社が参加、そのうち4社が初出展しました。その顔ぶれをご紹介します。

〇川栄
 ネクタイの生産量日本一として有名な富士吉田産地の老舗で、シルクジャカードを手がけて100年になるといいます。
Img_39101  ネクタイは10数年前から輸出を始め、海外ラグジュアリーブランドで同社生地のものが相当数扱われているようです。
 今シーズンはシルクの杢糸6色使いのものを開発され、その千鳥格子など、繊細そのものといった織物を見せていました。今回の初出展で「シルクなら川栄がスペシャリスト」と、改めて認定されたのではないでしょうか。

〇近江屋(SANJIKUコレクション)
 京都の呉服商社、近江屋のSANJIKUコレクションが初出展していました。
Img_39181  SANJIKUは漢字で「三軸」で、三方向に走る絹糸をバイアスに絡み合わせた特殊な組み織。色が次第に移り変わる、その美しいカラーグラデーションにハッとさせられました。
 織機は、京組み紐機とトーションレース機をドッキングさせたもので、40年前に帯職人が開発したといいます。幅は最大40cmで、帯や羽織り地を制作されていたとのこと。伸縮性があって、しかも強い生地がつくれることから、重宝されていたようです。しかし現在ではわずか2台しか残存していないそうです。
Img_39191 この希少な織り技を現代に生かす取り組み、本当にすばらしいと感銘しました。
 
〇加納幸
 京都の西陣で1989年創業の老舗が、「Kano-ko 440」ブランドを立ち上げ、新規出展されていました。
Img_39151  経糸はシルクですが、緯糸は牛革を細く切ったレザーが打ち込まれています。革とは思われないしなやかな質感でびっくり。しかもプリントのレザーなのでカラフルです。色も柄も自由自在だそうです。皮革だけではなく、紙布のものもあり、布であれば何でもできるといいます。幅も小幅はもとより、90cm~ダブル幅も可能で、ブースでは広幅の生地をたくさん見せていました。
 この技は帯地ではごく普通に行われていて、1500年もの昔からあり、現代に受け継がれてきたものだそうです。日本のキモノ職人って本当に奥が深いです。
Img_39121 世界に打って出ようという、その意気込みに感動しました。
 
〇ビルマテル(YUKIZUNAコレクション)
 初出展がこのPVメゾン・デクセプションという、昨年創設されたばかりのブランドがYUKIZUNAです。名前は「結い」と「絆」の造語だそう。親会社は、東京で屋上緑化用の資材製造販売を営むビルマテルで、同社の産学連携事業とか。
Img_39051  皮革等の素材をカットしたピースを編み込み、そのユニットをバッグ等の製品に仕立てる技術です。
 会場では多くのバイヤーの目を引きつけていたようで、今後の成果が期待されます。

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