世界のマダムのおしゃれスナップ展〜Advanced Style 2
年齢を重ねてさらに魅力的に輝く女性像―アドバンスト・スタイルをクローズアップする動きが広がりを見せています。
昨年2月、西武渋谷店で開催された「NYマダムのおしゃれスナップ展〜Advanced Style」(2015.2.26付け参照)が絶賛され、写真集も大ベストセラーに、映画(2015.7.3付け参照)も大ヒットしました。
この勢いはとどまるところを知らないようです。今やニューヨークだけではなく世界中に拡大して、アドバンスト・スタイル第2弾「世界のマダムのおしゃれスナップ展〜Advanced Style 2」が、同店で27日まで開かれています。
昨春と異なるのは、米国在住の写真家アリ・セス・コーエン氏が、ロサンゼルスやミラノ、ロンドンから、東京や神戸など、世界の街を巡って、おしゃれなネイティブたちを撮影しているところでしょう。肌の色が違う女性がいたり、男性が見られたり---、何と日本人女性の姿もありました。
第1章「イントロダクション」に続く第2章の「Rock'n' color―カラフル・コーディネート」コーナーで展示されていたのがその方(写真右)です。鮮やかなオレンジ色のコーディネートが日本人離れしています。日本女性もこのくらいやらないと世界から見ておしゃれではないのですね。「おしゃれはやり過ぎるぐらいでちょうどいい」とは、まさに日本女性への名言と思いました。
第3章「ネイティブ・トラッド」、第4章「パワフル・リゾート」の華やかな装いに目を奪われた後、最後に感動したのが最終章の「マダムモノトーン」でした。
エレガントの粋を凝縮したような装いに、
白黒好きな私は目がテンになりました。
写真に時折添えられているマダムたちのコメントも心に響くものが多く、人生をあきらめかけているシニアを励まします。たとえば「しわは勲章だと思っているわ」、「しわも柄の一部みたいなものよ」の言葉とか、「健康は財産だし、歳をとることは最新のトレンドよ」といわれますと、元気が出てきます。
「人生は仮装パーティなの。そのために着飾るのは素敵だわ」も目からウロコでした。とはいえ「品よく年取るためには受け入れることも大事なの。過去にしがみついたり、不自然に若々しく見せたりしないことね」の発言も心に残ります。マダムはもうヤングではないし、オバサンでもオバアサンでもありません。
「おしゃれは心の薬」と認識を新たにし、老化という定説を拒否するマダムたちに、勇気づけられた展覧会でした。
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