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2016年2月 4日 (木)

"THE NEXT DECADE" ― 変容するファッションビジネス

 この季節、文化ファッション大学院大学ファッションウィークでは、毎年示唆に富んだイベントが行われます。今年は、「"THE NEXT DECADE" ― 変容するファッションビジネス―」をメインテーマに、一昨日、シンポジウムが開催されました。10年先の業界やファッションのあり様が議論され、大変興味深かったです。

Img_23551  パネリストは、ファッション業界から、宮前義之氏(ISSEY MIYAKEデザイナー)、佐藤正樹氏(佐藤繊維株式会社代表取締役社長 糸作家/デザイナー)、荒川信雄氏(株式会社ラフォーレ原宿 代表取締役社長)、同大学から馬場園晶司准教授、加藤登志子准教授、首藤眞一准教授が登壇。モデレーターは同大学の井上和則教授です。

 進行は業界のゲストパネリストに対して、同大学の先生方が質問する形式で進められました。

 まずファッションとテクノロジーについて、宮前氏は何よりもチームワークを重視していると述べます。進化するテクノロジーをデザインにどう生かしていくか、いつもチームで考えるのだそうです。佐藤氏は製造業について問われて、独自のモノづくりに特化し、そのストーリーをマーケットにわかりやすく伝えることが重要と説きます。荒川氏はマーケットについて、若者が部屋にこもっていないでもっと街に出るように「ホコ天(ホコ展)」復活や、ラフォーレ発インキュベーションショップ「コンテナ」のような相互刺激の場や、外国人観光客との文化交流など、街づくりや店づくりへの意欲的な取り組みを語られました。10年後には、ロリータやコスプレだけではない新しいファッションが生まれていることでしょう。
 次に激化するグローバル化に関して、佐藤氏が「日本で通用しないものを海外に持っていってもうまくいかない。そこには魂が必要。その基本ができていて初めて世界に挑戦できる」の発言が印象に残りました。学生たちの心にも響いたのではないでしょうか。
 最後に佐藤氏が地元の山形県寒河江市にオープンしたセレクトショップ「GEA(ギア)」の映像を紹介。「だから田舎に行ってみたくなる」、そこにはそんな新しいビジネスの姿がありましたね。10年たったら産業の未来は地方に、ということになるのかもしれません。

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