« KEIKO KUROISHI スカーフとテキスタイル展 | トップページ | "THE NEXT DECADE" ― 変容するファッションビジネス »

2016年2月 3日 (水)

村上隆のスーパーフラット・コレクション                   ―蕭白、魯山人からキーファーまで―

 「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」展が、横浜美術館で1月30日、開幕しました。
Scan0400_2  先般、東京・六本木で行われている「村上 隆の五百羅漢図展」(このブログ2016.1.6参照)で、村上隆が「日本での個展はこれが最後」と言っていたことを思い出し、早速行ってきました。
 ここではコレクターとしての村上隆が紹介されています。スーパーフラット・コレクションの「スーパーフラット」とは村上作品にみられる概念です。時代やジャンル、既存のヒエラルキーから解放された活動を示すものといいます。モダンアートやポップアート、アニメメーション関連の立体作品があるのは当然と思っていましたが、日本やアジアの伝統的な美術作品もたくさん収集されていて驚嘆しました。一連のコレクションを見て、この希代の現代美術家の美意識の源泉を垣間見た思いがしました。

 
Img_22771  右は「村上隆の脳内世界」というインスタレーションです。
 ここにはありとあらゆるものが等価に混在し、カオスをつくっています。陶芸品から仏像、古着、巨大な彫刻、グラフィティ---など、まさに玉石混交の空間世界で、村上隆の脳内を覗くかのような不思議さです。

Img_23441  人体デッサン教室です。
 これはデイヴィッド・シュリグリーのインスタレーションで、訪れた人は誰でも自由に、中央に立っているモデル彫刻を描けるようになっています。 

 メインフロアは、現代アートがいっぱい。
Img_22861  とくに日本の現代アートを牽引するもう一人の主役、奈良美智の作品が多いのが目を引きます。
 中央ステージに立つのは奈良美智の「ハートに火をつけて」(2001)です。コミカルなセラミック作品もたくさん展示されていました。

Img_22921  その奥のフロアも、一風変わったモダンアートが揃っています。
 右中央はフリードリッヒ・クナスの「スターライト・ウォーカー(星明りの散歩)」(2011)。バナナ人間が今にも動き出しそうです。 

Img_23091 会場左手には、日本やアジア、ヨーロッパの骨董コレクションがズラリ。
 とくに北大路魯山人の陶器が豊富なことにびっくり! 曽我蕭白の「定家・寂蓮・西行図屏風」、白隠禅師の「いつ見ても達磨」も出品されています。

 他にも篠山紀信撮影の「三島由紀夫1968東京」など注目作品がたくさん見られ、さすがの村上隆コレクションでした。

 入口正面には、アンゼルム・キーファーのワイルドな「メルカバ」(2010) がドーンとケースに収められていました。このような巨大作品の展示もいくつかあり、見応えがあります。
Img_23271  写真がOKなのもうれしかったです。なお本展開催は4月3日までです。

|

« KEIKO KUROISHI スカーフとテキスタイル展 | トップページ | "THE NEXT DECADE" ― 変容するファッションビジネス »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/63159215

この記事へのトラックバック一覧です: 村上隆のスーパーフラット・コレクション                   ―蕭白、魯山人からキーファーまで―:

« KEIKO KUROISHI スカーフとテキスタイル展 | トップページ | "THE NEXT DECADE" ― 変容するファッションビジネス »