パリの装飾美術館でインテリア生地と壁紙の展覧会
パリの装飾美術館ではファッションやインテリア関連の展覧会がよく催されます。今回は、同館選りすぐりの壁紙と、ピエール・フレイ(Pierre Frey)のインテリア生地の企画展が開催されていました。
ピエール・フレイは、1935年の創業でパリに本拠を構えるフランス最大のインテリアファブリックメーカーです。伝統的な装飾を守り続ける一方で、現代的感覚を取り入れたデザインを次々に発表しています。
本展ではその80年の歴史を年代順に、またテイスト別に紹介していました。私が興味を持ったのは意外にも日本的なものが散見されたことです。
型絵染のようなものも見られ、「日本の山々」と名付けられた壁布もありました。そこにアフリカ風の椅子が置かれていたのは、少し変な感じでしたが---。また竹や扇のモチーフもありました。
今、パリをはじめヨーロッパでは再び室内装飾が見直されているようです。とくに壁面への関心の高まりを感じます。来場者も熱心に見ていましたね。
日本でも、生活の基本である「衣・食・住」について、「住」生活を重視する人が増えて、住>食>衣の順になってきたといいます。インテリア生地や壁紙を変えて新しい気分を楽しみたい、そんな動きに注目です。
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