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2016年2月 7日 (日)

「魔除け―身にまとう祈るこころ」展 民族服飾に見るお守り

58dfb0a0ceeb30c9b5f04df6e1772117  服飾には魔除けの役割があり、それが各民族の服飾を特徴づけています。魔から身を守るために、どのようなお守りを身にまとっていたのでしょうか。この興味深いテーマに惹かれて、文化学園服飾博物館で開催中の「魔除け―身にまとう祈るこころ」展を見に行ってきました。
 展示されていたのは、西・中央アジアから日本までの様々な民族衣装です。そこには衣服全体に、あるいは衣服の開口部に、人体の急所に、目の届かない背後に、魔除けがついています。
 たとえばインドの衣裳によく見られる鏡片の装飾は、反射することで居場所を知らせるとともに邪視を跳ね返すといいます。西アジアに多い硬貨や金属片のアクセサリーも同様の魔除けです。またフリンジのように揺れる装飾は視線をくらますと信じられてきたようです。
 三角形や菱型模様もこうした効果があって使われてきたのですね。

 チラシ(写真上)に掲載されているのは、ナイジェリアのハウサ族男性のコートの一部です。巨大な渦巻き刺繍が見られますが、これは邪視除けで、また尖った文様は護身用のナイフといいます。

Scan0402_2  私がとくに注目したのは、モロッコのケープ(写真右)です。大きな「目」の文様が赤で表現され斬新なデザインと思いました。目の中央には生命力が強いというトカゲのモチーフが横たわっています。
 トカゲやヘビ、サソリ、ムカデなど有毒な生物も、魔除けとされてきたのです。毒をもって毒を制すということでしょう。インドネシアの頭蓋骨の文様「首架」は、先祖の首刈りの儀式を表しているそうで、ぎょっとします。

 日本の着物にも、またたくさんのお守りがあります。女の子の「鈴」や男の子の「犬張子」など。それに「麻の葉」は麻のように健やかに成長し長寿を願う模様だったり、矢絣の「矢羽」は破魔矢に通じる魔を払う柄だったり。

 魔除けやお守りは、どこの国でも女性や子どもの服に多く見られ、親心とか弱いものを思いやる民族のやさしい心を感じさせられました。
 いろいろな意味で、新しい発見のある展覧会でした。なお会期は17日までです。

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