2017春夏テックスワールド 「アヴァンプリント」に注目
パリではプルミエールヴィジョン・パリに一日先駆けて、2月15日にル・ブルジェ見本市会場で開幕したテックスワールド(TEX WORLD 略してTW)に行ってきました。
今回の目玉は、新設されたデジタルプリントの見本市「アヴァンプリントavanprint」です。
参加したのは、プリントやソフトウェアのメーカー、たとえばコーニットデジタルKORNIT DIGITAL(イスラエル)や、イタリアのコモのMS PRINTING SOLUTIONSなど9社で、最新機器の実演が行われたり、私は見ることができなかったのですが、ファッションショーが開催されたりしました。
フォーラムには、デジタルプリント生地が壁布のように林立し、その生地で仕立てたドレスが展示され、日本のキモノを思わせるデザインが多かったのが印象的でした。
TWの方は、中国企業が約500社以上出展していて圧倒的存在感があります。次がトルコと韓国でそれぞれ約60社、インドが約50社、台湾とパキスタンが各20社程度と続きます。
アメリカの国際綿花評議会(COTTON COUNCIL INTERNATIONAL 略称CCI)も出展し、各国ライセンシーへのサービス活動に余念がないといった様子でした。
日本からは一社のみ、リリーレース(西村レース)が参加し、レースにラミネート加工やボンディング加工、和紙レースなど、日本ならではテクニカルなレースを提案、人気を集めていました。
全体の結果報告では、来場者はテロの影響もあって、前年同期比7%減の12,684 人で、とくにアジアやアメリカからの来場が減ったとのことです。でもこれは想定の範囲内とのことで、逆にEU諸国やロシアは増えたといいます。
前回の「アヴァンテックス」に加えて今回は「アヴァンプリント」と、新イベントを次々に打ち出すTW、次回は何が出るのでしょう。期待されます。
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