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2016年1月 7日 (木)

建築家フランク・ゲーリー展 有機的な形の秘密を紐解く

 「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」が、2月7日まで六本木・東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで開催されています。21_frankgehry_w320
 フランク・ゲーリーについては、このブログ2015.11.21.付けで、フランク・ゲーリーが設計したパリの「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」を訪ねたときのことを掲載しています。
 どうしてあのような有機的な形が誕生したのでしょう? その着想の秘密を紐解きたくて、先月初旬に行われた第3回トークシリーズに参加しました。建築家 永山祐子氏と彫刻家 名和晃平氏が「"うろこ" 生成と粒子について」をテーマに、そのアイデアの源と自身の創作活動を語られました。
 フランク・ゲーリーは魚好きで、建物に動きを取り入れるために、魚の有機的な形やウロコついて研究したといわれています。
 名和氏はウロコが日本の屋根瓦に通じるシームレスな造形で、ゲーリー建築のすべてにつながるきっかけとなったといいます。また永山氏はゲーリーのシームレス性の接点を光ととらえ、自然界の生物の発光現象を利用した偏光板による厚みゼロの作品を提示されるなど、印象に残るお話が多々聞かれました。

 展覧会場は4部構成で、見どころはやはり大ホールの「アイデアの進展」というところでしょう。6つのプロジェクトから、90点近くの模型と竣工写真、スケッチが展示されています。アイデアを試し、壊し、ときに捨てながら、アイデアが形になっていくプロセスを見るこができます。そのほんの一部をご紹介します。
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 布を用いて外壁を検討する。    3Dプリントによる外壁の検証。

Img_68701jpg  右は、エイト・スプルース・ストリート(アメリカ・ニューヨーク、2011)です。
 ニューヨーク市マンハッタンに建つ76階建ての超高層マンションで、各戸にベイウィンドウ(出窓)が設けられ、まるで布のドレーピングのように見えます。
 「ガラスをしぼったらどうなるか」とあります。

 3Dデジタルから4Dへ、最先端のゲーリー・テクノロジーを見て、もう一つ気になったのが、最初の頃の作品です。
Img_68191_2  左は、安価な素材を組み合わせて改造したというゲーリー自邸(アメリカ・サンタモニカ、1979)です。庭の木にできるだけ手をつけず、家の3面に壁を巡らし、家の外側に家をつくって始められたといいます。エコなゲーリーの人柄が偲ばれます。

Img_68881  最後に、帆船のような「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の模型が展示されていました。

 ここを訪れたとき、自然光を採り入れた空間が居心地よく感じられたのは、建築に生物的な感覚を感じたからだったのかもと、今になって思います。

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