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2016年1月31日 (日)

村井弦斎「食道楽」から明治の料理の世界へ

 先日、東京・恵比寿の「写真集食堂めぐたま」で催された「身体に美味しい文化講座」に参加しました。明治時代に大ベストセラーとなった村井弦斎の小説「食道楽」のお話と、この小説に出てくるレシピを再現したお料理を味わい、楽しくて美味しいひとときを過ごさせていただきました。
 「食道楽」は、明治36年1月から1年間、報知新聞に連載され大人気を博した実用教訓料理小説で、村井弦斎の代表作です。
Cimg05411 弦斎と縁の深い神奈川県平塚在住の元TBSプロデューサーでいらっしゃった河内 紀氏が、「明治を味わう〜村井弦斎と三代の女性たち」をテーマに語られました。
 弦斎は当時一貫して女性に目を向け、ごく身近で役立つ情報を、楽しみながら伝えようとしていたようです。「食道楽」には、日々の暮らしへの大切な思いが込められているといいます。これも明治期に米国に留学し、ハウスボーイとして働いた体験が生かされているのでしょう。
 ちなみに記事には「食道楽」に「くいどうらく」とルビがついています。しかし河内氏は「しょくどうらく」とも読まれていました。同氏によると「くいどうらく」というとよりグルメ的で、「しょくどうらく」は家事全般における食生活の意味合いが強くなるとのこと。臨機応変に使い分けているそうで、納得です。
 なおかつて平塚にあったという弦斎の住まい跡は公園になり、毎年9月に「村井弦斎祭り」が行われているそうです。我が家からそう遠くない場所ですし、いつか行ってみたいと思います。

 この後は食事会となりました。
 料理はめぐたまのオーナーが「食道楽」の600種類以上もの食材・料理の中から、選び抜いたメニューを蘇られせたものでした。
Cimg05661
 豚肉を茹でて刺身のようにアレンジした「豚のさしみ」や、ご飯の入った「米のコロッケ」、「南瓜の胡麻酢」、「サラダロアイヤル」、「鶏の摺立汁」、山椒が辛いので泣きながら食べるという「まぐろ泣きごはん」。デザートは、脚気に効く「糠のカステラ」に、お腹の掃除をするという「炭ビスケ」です。
 いずれも美味しくて、身体にもよいと思われるものばかり。明治の時代にタイムスリップしたような、食の世界を満喫しました。

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