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2016年1月26日 (火)

さようなら! 「カマキン」最後の展覧会

 神奈川県立近代美術館鎌倉館は「カマキン(鎌近)」の愛称で親しまれてきました。私も何度も訪れた思い出のある美術館です。
Imgp76151  このカマキンがこの31日に閉館します。ここは日本初の公立の近代美術館だったそうです。ところがこの敷地を所有する鎌倉八幡宮との借地権契約が失効し、今年度で美術館としての使命を終了するといいます。
 このことをNHKの「日曜美術館」で知ったときは、愕然としました。でも後で建物は残ると聞いて、少し安堵したものです。

Cimg06161_2  ともあれ終わる前にもう一度、と思い、先日行ってきました。チケット売場は長蛇の列で、館内も人でいっぱいでした。この日は中庭で水谷 勉館長のトークがあったのです。

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 館長は、中庭に鎮座するイサム・ノグチの名作「コケシ」(1951)のエピソードを明かされました。これはイサム・ノグチが李香蘭(山口淑子)との結婚を祝って制作したものだったそうです。しかしその後二人は離婚し、この彫像のことも忘れ去られたといいます。
 あの偉大なイサム・ノグチにもそんな苦い体験があったのですね。
 また坂倉準三により設計された名建築について、「手を離れても、建物があることで、若い人たちに伝えられることがあると信じている」と語られました。これからもよい使われ方がされるように、私も心より願っています。

Cimg06351  最後の企画展「鎌倉からはじまった。1951-2016 PART 3:1951-1965」では、佐伯祐三や梅原龍三郎、古賀春江らの絵画の名品や、静かな空間に佇む彫刻と平家池の借景を楽しみました。

 別館ではイサム・ノグチと親交のあった北大路魯山人の作陶やピカソの陶芸作品などの展示もあり、同館の見事な所蔵品の数々を堪能した一日でした。

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