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2016年1月25日 (月)

「渡辺弘子“布絵”展」 若狭の漁村の暮らしを古布で綴る

 「渡辺弘子“布絵”展」が東京・青山のふくい南青山291で、31日まで開催されています。福井県美浜町出身の渡辺弘子さんの、東京で初めての“布絵”展です。地元、若狭地方の古き良き漁村の暮らしを、古布で綴った“布絵”を制作し続けていらっしゃいます。
Cimg05741_2  渡辺さんは、テキスタイルツリー代表で「つなぐ通信」編集長の成田典子さんの義姉に当たる方です。私はこの成田さんのご招待で、初日のオープニングに招かれ、郷土料理を堪能させていただきました。

 会場には、今でも続くお祭りや神事などの伝統行事をはじめ、そこに暮らす人々の姿を映す愛情豊かな作品がいっぱいです。
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Cimg05781 都会ではもう見られない懐かしい風景に心温まる思いがします。
 使われている布は、何とも素朴な布地ばかり。渡辺さんによると、見捨てられていた木綿や麻の着物の古布だそうです。縫い物が好きで、洋裁も和裁もできなかったけれど、布きれで何かつくれないかと、独学で始めたといいます。絵の構図の大胆さや今にも動き出しそうな人物の活写がすばらしく、その繊細な針仕事の技にも驚嘆させられました。

Cimg05971  「暮色」と題された作品です。戦地から復員された父上と対面した時の思い出を描いたものだそうです。この橋は昔の夏の夕涼みの場で、夕暮れ時には恋人らしき男女の姿も見られたとか。小粋な、微笑ましい情景です。

Cimg05941_2  ほんのり頬を赤く染めた男女の仲むつまじい様子が描かれています。 

 
 

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 「紺絣さまざま」。この漁師町はかつて行商の盛んな集落で、各地の様々な藍染め絣の商売もされていたとか。このような紺絣を着た美人がたくさんいた町だったのでしょう。

 

Cimg05991  あじの干物は、本物そっくりに細かい小骨まできちんと表現されていて、驚きました。

 2014年にフランスのボージョレ展に初出展し好評を博したという渡辺弘子さん。作品のほとんどは英訳付きでした。若狭町の町を挙げての支援もあるようですし、布絵作家として海外へのさらなる飛躍が期待されます。

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