M&Oパリ 9月展 天然木スライスシート製品に注目
「メゾン・エ・オブジェ(M&O)」パリ9月展で、以前取材したことのある天然木製のバッグのブランド「monacca」を、クルツ(Qurz Inc.)のブースで見つけました。
これは高知県馬路村の杉の間伐材を利用したもので、木材を薄くスライスし、何層にも重ね合わせて、防水用エコウレタン塗装を施した、軽くて丈夫なバッグです。
このバッグを開発したプロダクトデザイナーの島村卓実さんにブースでお会いし、インタビューしました。木なので傷がつきやすいのでは、と伺いましたら、樹脂含浸されて、引っ掻き傷に強いといいます。
またご自身がデザインした「WOODUM」ブランドのテーブルマットを紹介されました。
水をこぼしても浸み込まず、抗菌性にも優れているため、テーブルマットとして最適とか。
木の葉型のマットからは、木の香りが漂ってくるようでした。そこにはどこか懐かしい、新しい木のカタチがありました。
材料はウォールナットで、0.2mmの薄さにスライスしたシートを特殊加工したものといいます。折り曲げたり縫製したりもできるので、クッションなどやわらかい用途(何と衣服用)にも使えて、世界の注目の的になっていることを、後で知りました。
日本の技術のすばらしさを改めて思います。
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