「メゾン・エ・オブジェ」パリ 9月展 テーマは「プレシャス」
早いもので「メゾン・エ・オブジェMaison et Object(略称M&O)」パリ9月展を取材したと思いましたら、新年を迎えてしまい、もうすぐ次の1月展が今月22〜26日開催されます。私はこの1月展に行けませんけれど、前回にも増してハイエンドなマーケットへのアピールを強化している様子です。
ともあれ、ここで前回、2015年9月4〜8日までパリ・ノール・ヴィルパントで開催されたM&Oパリ 9月展について、まとめておきたいと思います。
まず9月展で新しい試みとして行われたのが、出展社約70%のブースの配置替えでした。3つの主軸、「メゾン(ホール1―4&5B)」、「オブジェ(ホール5A―6)」、「リュクス、デザイン&空間デザイン(ホール7&8)」別となり、このフロアプランは1月展でも踏襲されるとのことです。
次に注目された「インスピレーション」という企画スペースについて。メインテーマは「プレシャス PRECIOUS」で、これを基にセレクトされた製品の展示コーナーです。プレシャス、すなわち貴重というように、ゴールドや希少な鉱物の質感のものが多数集積していました。とはいえ決してケバケバしいものではなく、また自然で素朴というのでもない、むしろ繊細でシンプルな感覚のラグジュアリーなコレクションでした。
来場者は世界のインテリア雑貨及びデザイン分野の業界関係者が中心。結果報告によりますと、5日間で延べ112,000人が来場し、実質来場者数は69,071人で、これは前年同期比3%増。このうちフランス以外の国々、世界142ヵ国からの来場者は、全体の50%とのことで、国際化がますます進んでいるようです。
会場を再構成した横断的な取り組みや豊富なイベントが、高く評価され、全体に活気にあふれたシーズンだったといいます。
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