« インテリアライフスタイルリビング 楽しいかわり絵座布団 | トップページ | 2016/17秋冬JFWテキスタイルフェア »

2015年12月23日 (水)

ユーグレナ 「 ベンチャー企業を成功へと導く秘訣」

 最近よく新聞やテレビなどで目にするユーグレナとは、ミドリムシのサプリメントのことです。このサプリの会社を創設した気鋭の起業家、ユーグレナ代表取締役社長 出雲 充氏が、先月末、東京・丸の内で行われた産業技術大学院大学10周年イベントで記念講演されました。
 テーマは自著のタイトルでもある「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」です。その語り口は実に軽妙で、すっかり引き込まれました。同氏が語ったベンチャー企業を成功へと導く秘訣をレポートします。

 多摩ニュータウンのいわゆる中流標準家庭で育った同氏の転機は、今から17年前、東大1年生のときに訪れます。それは初めての海外旅行で、バングラデシュに行ったことでした。1日の所得が1ドルという最貧国ですが、お腹を空かせた子どもは一人もいません。それでは何に困っていたかといえば、栄養失調だったのです。このことに気づいた同氏は、少量であらゆる栄養素を含むものを探そうと決心し、出会ったのがミドリムシでした。
1  海藻の親戚のような生物で、植物と動物の両方の要素をハイブリッドしている珍しい生き物です。野菜やお肉の59種類もの栄養素を持つ栄養の宝庫でもあります。

 しかしミドリムシには二つの問題があったといいます。一つは青虫と間違えられるネーミングの悪さです。もう一つは培養が困難だったこと。しかし前者はミドリムシが和名で学名はユーグレナであることから、ブランド名をユーグレナにして解消。後者は1,000回以上もの実験を重ねて、石垣島での大量培養技術に成功し解決したそうです。

Scan0395  2005年に3人の仲間と事業をスタートさせ、2006年1月から出荷できる体制を整えたといいます。しかしそれからが苦労の連続だったようです。2年間で500社に売り込んだもののすべて断られて、倒産寸前に追い込まれたとか。ようやく契約がとれたのは、501社目に訪れた会社で、それが伊藤忠商事だったそうです。それからはメチャクチャ売れるようになり、ENEOSやANA、ファミリーマートや日立といった大企業が購入してくれるようになりました。
Cimg02971  その後2012年に東証マザーズに上場、そして2014年には、初めて東証一部に上場します。これは大学で始まったベンチャー起業として、初の快挙だそうです。
 とくに最初に手を上げてくれた伊藤忠商事のことは忘れないといいます。他の500社は「ミドリムシなんて聞いたことがない。リスクだ」と拒否したのに対し、伊藤忠商事はこれを「チャンス」と肯定的に捉えたのですね。
 そしてベンチャーをやるなら、「一番を目指せ。二番では意味がない」と強調します。このために最も必要なことは繰り返し挑戦することだそう。同氏はお金もコネクションも特別な才能もなかったけれど、試行回数と科学技術の掛け合わせでイノベーションを起こすことができたといいます。たとえ成功率が1%であっても、459回挑戦すれば誰でも99%成功すると、数字のマジックで説明されたのが印象的です。

 今年の1月には「第1回日本ベンチャー大賞」で最優秀賞の「内閣総理大臣賞」を受賞した同氏。最後に2020年にはミドリムシ燃料で飛行機ANA364便を飛ばすという夢を語って締めくくられました。

|

« インテリアライフスタイルリビング 楽しいかわり絵座布団 | トップページ | 2016/17秋冬JFWテキスタイルフェア »

ファッションビジネス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/62913424

この記事へのトラックバック一覧です: ユーグレナ 「 ベンチャー企業を成功へと導く秘訣」:

« インテリアライフスタイルリビング 楽しいかわり絵座布団 | トップページ | 2016/17秋冬JFWテキスタイルフェア »