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2015年12月

2015年12月31日 (木)

北海道スキーツアーで富良野スキー場に来ました!

 北海道スキーツアーで今、富良野スキー場に来ています。新千歳空港からはレンタカーで雪の中をドライブしました。以前から北海道でスキーをしたいと思っていて、ついに実現したのです。

 雪の予報でしたけれど、だんだん晴れ間がのぞくようになり、昼頃には大雪山連峰がのぞめました。
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Imgp63381  山頂付近(標高1209m)では樹々の霧氷が美しかったです。

 スキー場は割合空いていて、約4キロあるというダウンヒルコースは、ほぼすべて圧雪されていました。林間コース専門の私でも「できるじゃん」と思ったりして、一年ぶりにスキーを楽しみました。
 またここで少し驚いたのは、リフト終了時刻が3時30分と早いことです。続いてナイタースキーとなり、昼のリフト券で夜7時まで滑れるのです。緯度の関係からか、日没が早いようで、はるばる北国にやって来たことを実感しました。

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2015年12月30日 (水)

JFW-JC2016 多彩な出展社が一堂に

日本の中核となる国際的な素材展「ジャパンクリエーション2016  (JFW-JC2016)」が、先般行われたPTJ 2016AWと同時開催され、多彩な出展社が、東京国際フォーラムに一堂に会しました。
 いくつかのブースを回り、注目したブースをご紹介します。

匠の夢

 先月初旬に行われたテキスタイルネットワーク展に出展されていて、このブログ
2015.11.26付けで掲載した、新潟県見附市のテキスタイルメーカーです。
Img_66691_2  特殊な整経機と自社で改造した織機を駆使し、他ではできない大柄の先染め織物を製造しているといいます。私もそのクオリティに目を丸くしたものでした。今シーズンもこだわりの布地が多数提案されています。 

長尾織布
Img_66871  徳島の伝統織物、阿波しじら織りの「長尾織布」が初出展されていてびっくり! 同社はこのブログ
2015.8.22付けで掲載したように、今夏、工場見学させていただきました。

 ジャパンクリエーションの使命は、日本独自の文化・美意識を活かしたオリジナルのトレンド情報を、世界に発信し続けることといいます。この意味で、長尾さんのような伝統産業がもっと出てきてほしいと思います。

〇大阪繊維産地活性化ネットワーク協議会
 大阪南部の泉州産地のメーカーが
11社集結してブースを構成していました。気になるメーカーを3社ピックアップします。

和紙の布 
Img_67041  日本で初めて地域の間伐材を利用して和紙糸を開発し、和紙の布をつくっている企業です。
和紙糸を「木糸」とも呼んでいます。とはいえ服地としては和紙/コットン混が中心です。

写真のジャケット素材は、50%コットン混のキャンバス地です。 

チャージ
Img_67111_2  カットソーがメインで、コットン系ジャカードやボーダーの独自性あふれるオリジナル商品を創出している企業。
11社へのオンリーワンのロマンあふれる生地開発に積極的に取り組まれている様子です。

竹利タオル

 
Img_67091薄く、軽く、機能性を求めたタオル地を開発していて、パジャマやナイトウェアなど、ルームウェアを提案しています。

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2015年12月29日 (火)

PTJ2016AW 柄物や後加工に注目!

 「プレミアムテキスタイルジャパン(PTJ2016AW)」では、今期も柄物や後加工ものが注目されています。手作業とハイテク技術を駆使した巧みな意匠性を感じさせるデザインで、幾何学調や抽象柄が目に付きました。

 服地・卸の「ティーエムテキスタイル (TM TEXTILE)」では、カラフルなブロックチーズ・ジャカードニットが人目を引いていました。透けるほど薄い地組織に太番手ウールをのせた暖かみのあるニットです。
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  旬のプリント服地を提案する「イマダ (IMADA)」では、抽象的な大柄プリントの打ち出しが目立っていました。白地のバイカラー配色で、全体にすっきりとした印象です。
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Img_66841  「久山染工 (HISAYAMASENKO)」では、たくさんのシフォンのプリントを上から吊るすブース展示が人目を引いていました。
 シフォンの透け感とモアレ効果が美しかったです。

Img_66831jpg  左はデニムに和紙使いのものです。






Img_66631  「コッカ (KOKKA)」では、キュービック加工と呼ばれる新しい加工技術を発表していました。これはコットンの地組織にケバだったポリエステルで柄をつけるというものです。ヴィンテージ調の剥げ落ちたコーデュロイ効果が演出されていました。

Img_66791  「高野口パイルファブリック(KOYAGUCHI PILE FABRIC)」では、高野山の麓にあるパイルファブリックメーカーの精鋭8社が出展していました。
  中でも注目は、野上織物が手掛ける“再織り”と呼ばれるシェニールヤーンの織物です。コットンの温もりが心地よい美しい織物で、評価が高まっています。

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2015年12月28日 (月)

PTJ2016AW 先染めやジャカードに勢い

 先般の「プレミアムテキスタイルジャパン(PTJ2016AW)」では、先染めやジャカード生地メーカーに勢いを感じました。

 「桑村繊維 (KUWAMURA)」は、前シーズンに続くパッチワークのような大柄先染めのシャツ地(左下)に加えて、今シーズンは「クラッシュ」の新作(右下)を発表しています。
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 クラッシュとは、緯糸の配列をやわらかな曲線に移動する技術で、世界に類を見ない加工法です。10年前にジャパンテキスタイルコンテストで入選し、以降「日本ものづくり大賞」優秀賞に輝くなど、進化を遂げています。
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 今回の新作は、中庸をいく控えめで上品な感覚の柄が多く、使いやすそうです。

Img_66571_2  「内外織物 (NAIGAI ORIMONO)」では新ブランドとして「ヌノノ NUNONO」を発表。「布の柄」をテーマに、日本のチェック、弁慶縞や翁格子、童子格子などを提案していました。

Img_66551 チェックは同社得意の先染め織物です。その技術を生かした柄には、清新な響きがあり、シンプルさを求める空気感に似合っていると思いました。
 よく見る千鳥格子も実は和柄の一つで、透明コーティングを施したものが好評だそうです。

Img_66131  「カゲヤマ (KAGEYAMA)」も 日本最大の先染め産地、西脇に本拠を置くテキスタイルメーカーです。基本的な先染めはもとより、シェイキーマジックやジャカードなど、ファンシーな織物でもヒットを飛ばしています。
 今シーズンはボトム対応が可能な素材の充実が注目されました。

 「オカテックス (OKATEX)」は、山形県米沢産地でCADを駆使してジャカードを開発しているメーカーです。
 リピートの大きいスカート用織物で定評がありますが、今シーズンは、大目紗ストレッチなどと名付けられた、少し野趣のあるジャカード織りに目新しさを感じました。
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Img_66491  オリジナルな先染めの企画している会社といえば、東京・千駄ヶ谷にある「クロスジャパン (CLOTH JAPAN)」をおいて他にはないでしょう。 ドビーやジャカード織物を中心に、刺繍・カットソー等のテキスタイルを毎シーズン、糸使い・意匠・織組織・テクニックから考案されています。
Img_66451  今シーズン、バイヤーに最も人気の素材は、写真右のような太い毛糸使いの織物とのことです。今秋冬はセーターでもケーブル編みやノルディック調が復活しています。織物の方もそうした雰囲気のものが志向されているのですね。それにしてもここまでの太さとは!ちょっとびっくりしました

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2015年12月27日 (日)

PTJ2016AW デニムやインディゴ染めが熱い!

 先般、開催の「プレミアムテキスタイルジャパン(PTJ2016AW)」では、トレンドのデニムやインディゴ染めが熱かった!です。

Img_66991  デニムのトップメーカー、カイハラ(KAIHARA)は“昨年発表した抜群のハイストレッチデニム“EX FIT”に加え、新たに“パウダーデニム” を打ち出していました。これはストレッチ性にさらなる軽さと滑らかさをプラスしたデニムです。
 緯糸に超極細ポリエステル繊維を使用し、生地表面はデニム顔でありながら、裏面はパウダリーな心地よい肌触り。微細な粒子を添加した繊維に起毛加工を施すことで滑らかなパウダータッチを実現したといいます。今年の「グッドデザイン賞」にも選出され、同社の「次世代スタンダード」として期待されます。

 ファッション性の高いデニムで定評があるダックテキスタイル(DUCK TEXTILE)では、刺繍技術を使いた新作デニムを発表しています。
 左下は「洗って花咲くワラカットデニム」。ワラカットとは、経糸を特殊メスでカットして、洗い加工すると刺繍模様が浮き出てくる刺繍です。 
 右下は「ドロー刺繍デニム」で、ドローンワークの一種です。特殊針を使用して、生地目を上下左右に引き広げて穴と刺繍糸で、模様やロゴをデザインする刺繍。
Img_66321 Img_66361   いずれも刺繍は同社と同じ福山市にある、美希刺繍工芸が加工したもので、他社とは一味も二味も違う独創性が魅力です。

Img_66061  兵庫県西脇産地の播州織のメーカー、播(BON)は今シーズン、布としての風合感がわかりやすい展示方法に刷新。そこで目立っていたのが、インディゴ染めの先染め生地です。

Img_66071  シャンブレーやダンガリー、カモフラージュ柄のジャカードなどを訴求し、人気を集めていました。


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2015年12月26日 (土)

PTJ2016AW 僧侶の衣の生地「絽 紗」が初出展

Img_66661  先般、東京国際フォーラムで開催された「プレミアムテキスタイルジャパン(PTJ2016AW)」で、ひときわ異彩だったのが「絽 紗 RO SHA」です。エレガントな白/黒ボーダーのジャケットを合わせた装いが印象的でした。

 これは今期初出展した新潟県五泉市の「横正機業場」が打ち出した製品です。五泉市といえば、ニット産地ですが、羽二重をはじめとする白生地を生産する一大産地でもあります。同社は200年もの間、大切に培われてきた伝統産業を守り続けてきました。

 「絽」は、透明感と清涼感にあふれた「紗」の変形で、絽目の整然さが凛とした美しさを生む絹織物です。フォーマルな夏の着物地に、といってもこの「絽 紗」は、何と僧侶の衣に多く用いられてきたといいます。
 日本では昨今、過疎・高齢化が進み、檀家の減少や住職の後継者不足などにより、仏教寺院が消滅する地域が増えていると伝えられています。当然、法衣の需要も落ち込み、生地メーカーは洋装への転換を余儀なくされているのですね。

 出品されていた絽や紗は、まさに本物の伝統技法が生んだ日本美の象徴。高級シルク100%が織り成すストールや服地に見る独特のモアレ感にも、魅せられました。

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2015年12月25日 (金)

JFW-JC/PTJ フォーラム「ファッション表現への視点」

Img_65981  先般、東京国際フォーラムで開催されたJFW-JC/PTJ2016AWで、リトゥンアフターワーズ代表/デザイナーの山縣良和さんが、同展フォーラムに登壇。「ファッション表現への視点」をテーマに、講演されました。

 山縣さんといえば、今まさに「時の人」です。多彩なクリエイティブ活動で内外の注目を集めています。昨年「絶命展 ~ファッションの秘境」が評価されて、毎日ファッション大賞・特別賞を受賞したと思ったら、今年7月には同氏デザインのドレスがパリの有名セレクトショップ「コレット」のウインドーを飾り、「“七福神”、パリに降臨!」のニュースが話題になりました。「ここのがっこう」を主宰し、「東京ニューエイジ」で活躍する若いデザイナーたちの生みの親でもあります。

 山陰のご出身で、哲学を学んだという山縣さん。何かに対して訴えかける精神の学校へ行こうと、パンク精神を感じていたロンドンのセントラルセントマーチンズ美術学校へ留学したといいます。自主性を重んじる校風で、2004年1年間休学して、ジョン・ガリア―ノのアトリエでインターンとして働き、プロの仕事を目の当たりにします。
 この間、イタリアの国際ファッションコンペティション「イッツ(ITS)」に出品し、3部門で受賞。物語性のある作品が評価され、卒業制作でこの続きをつくったところ、英国の新聞、デイリーテレグラフに掲載されたといいます。
 作品づくりでは、物語をつくって制作する習慣があるそうなのです。その後、帰国して立ち上げたブランド「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」の意味は、「その後に書かれた」です。もう一つセカンドラインの「リトゥンバイ(written by)」は、元々ご自身のブランドネームだったそう。
 現在、神田に居住していることもあり、古本屋街で出会うアーカイブから発想が広がるといいます。とはいえコレクションに反映されるのは、本だけではありません。社会情勢の変化も大きいようです。
 2013年春夏コレクションで発表した“七福神”のドレスは、2011年の東日本大震災がきっかけだったそうです。日本ならではのファッションクリエーションを見せたいと思うようになり、日本にも神様がいることに気づいたとか。それまで続けてきた「アダム」の神話は終焉ということになりました。
 この“七福神”は、酉の市の熊手をヒントにデザインしたそうで、前述のようにパリの「コレット」のウインドーに出現して、フランスでも大きな反響を呼び起こしました。そして今秋冬は、大きな地球儀とともに、世界平和を希求する国旗をモチーフにしたコレクションを展開しています。
 最後に、ファッションにはお互いをリスペクトし合うキャパシティの広さがあると強調。様々な要素を呑み込み尊重することが、クリエーションの源流と述べていたのも印象的でした。

 ファッションの可能性を語り、ファッション業界に一石を投じた講演会でした。

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2015年12月24日 (木)

2016/17秋冬JFWテキスタイルフェア

 日本最大の繊維総合展、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)主催「JFWテキスタイルフェア」、「Premium Textile Japan 2016Autumn/Winter(PTJ2016AW)」と「JFW JAPAN CREATION 2016(JFW-JC2016)」が、11月25日~26日、有楽町の東京国際フォーラムで開催されました。
 先日、届いた開催レポートによると、PTJは88件(120小間)、JFW-JCは279社が出展し、来場者総数17,088人で、過去最大規模で盛況のうちに閉幕したとのことです。

Img_67201jpg  エントランスでは恒例のトレンドエリアが設けられ、2016/17秋冬素材のトレンドが発表されました。
 メインテーマは「響き合うパートナー」で、ふれあいやつながりを重視する4つのテーマ、「美活仕草 Aesthetic Behaviour (女性らしい優雅さや遊び心)」、「設計規律 Design Discipline (伝統と未来を繋ぐ空間イメージ)」、「宇宙陰影 Cosmic Luminescence (宇宙の光・音・色が奏でる世界)」、「面影平野 Nomadic Nostalgia (どこかなつかしいヒューマンネイチャー)」が提案されました。

 素材傾向としては、全体にレベルアップし、上質感・高級感を増していることはいうまでもありません。ウインターコットンも見た目よりも軽量とか、伸縮性があるとか、目に見えない機能を内在している素材が多くなっているようです。
 その中心は、やはり秋冬らしい質感のもの。温かい起毛ものなど、しなやかで心地よい、エフォートレスな気分を感じさせる素材です。張り感や硬質なものは少なくなっています。
 とくに興味を引かれたのは、表面感のあるテキスチャーです。たとえばネップ、スラブ、ブークレなどからモール糸など様々な意匠糸使いで演出されるもの。またクラシックなパターンで捻りを効かせたもの、トラッドなチェックも変化をつけることが重要のようです。ジャカードはこれまで以上に多彩に見られ、凹凸の際立つものや、レースのように透ける効果が入っているもの。またオパールやフロッキー加工、さらに光沢や箔加工も、ヴィンテージ調などの表現で登場しています。
 カラーでは、インディゴブルーをはじめとするブルーや、赤、白/黒が、相変わらず目立っていました。

 総じて各社とも意匠力のあるコレクションで、差別化を見せた今期展だったと思います。来シーズンはもっと多くのバイヤーの来場を期待したいですね。

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2015年12月23日 (水)

ユーグレナ 「 ベンチャー企業を成功へと導く秘訣」

 最近よく新聞やテレビなどで目にするユーグレナとは、ミドリムシのサプリメントのことです。このサプリの会社を創設した気鋭の起業家、ユーグレナ代表取締役社長 出雲 充氏が、先月末、東京・丸の内で行われた産業技術大学院大学10周年イベントで記念講演されました。
 テーマは自著のタイトルでもある「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」です。その語り口は実に軽妙で、すっかり引き込まれました。同氏が語ったベンチャー企業を成功へと導く秘訣をレポートします。

 多摩ニュータウンのいわゆる中流標準家庭で育った同氏の転機は、今から17年前、東大1年生のときに訪れます。それは初めての海外旅行で、バングラデシュに行ったことでした。1日の所得が1ドルという最貧国ですが、お腹を空かせた子どもは一人もいません。それでは何に困っていたかといえば、栄養失調だったのです。このことに気づいた同氏は、少量であらゆる栄養素を含むものを探そうと決心し、出会ったのがミドリムシでした。
1  海藻の親戚のような生物で、植物と動物の両方の要素をハイブリッドしている珍しい生き物です。野菜やお肉の59種類もの栄養素を持つ栄養の宝庫でもあります。

 しかしミドリムシには二つの問題があったといいます。一つは青虫と間違えられるネーミングの悪さです。もう一つは培養が困難だったこと。しかし前者はミドリムシが和名で学名はユーグレナであることから、ブランド名をユーグレナにして解消。後者は1,000回以上もの実験を重ねて、石垣島での大量培養技術に成功し解決したそうです。

Scan0395  2005年に3人の仲間と事業をスタートさせ、2006年1月から出荷できる体制を整えたといいます。しかしそれからが苦労の連続だったようです。2年間で500社に売り込んだもののすべて断られて、倒産寸前に追い込まれたとか。ようやく契約がとれたのは、501社目に訪れた会社で、それが伊藤忠商事だったそうです。それからはメチャクチャ売れるようになり、ENEOSやANA、ファミリーマートや日立といった大企業が購入してくれるようになりました。
Cimg02971  その後2012年に東証マザーズに上場、そして2014年には、初めて東証一部に上場します。これは大学で始まったベンチャー起業として、初の快挙だそうです。
 とくに最初に手を上げてくれた伊藤忠商事のことは忘れないといいます。他の500社は「ミドリムシなんて聞いたことがない。リスクだ」と拒否したのに対し、伊藤忠商事はこれを「チャンス」と肯定的に捉えたのですね。
 そしてベンチャーをやるなら、「一番を目指せ。二番では意味がない」と強調します。このために最も必要なことは繰り返し挑戦することだそう。同氏はお金もコネクションも特別な才能もなかったけれど、試行回数と科学技術の掛け合わせでイノベーションを起こすことができたといいます。たとえ成功率が1%であっても、459回挑戦すれば誰でも99%成功すると、数字のマジックで説明されたのが印象的です。

 今年の1月には「第1回日本ベンチャー大賞」で最優秀賞の「内閣総理大臣賞」を受賞した同氏。最後に2020年にはミドリムシ燃料で飛行機ANA364便を飛ばすという夢を語って締めくくられました。

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2015年12月22日 (火)

インテリアライフスタイルリビング 楽しいかわり絵座布団

 先般開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」展のアトリウム特別企画では、昨年の「ホテル」第二弾として、「日本の旅館スタイル」がフィーチャーされました。

Img_67291  急増する外国人観光客に対し、日本流の「おもてなし」が盛りだくさんに提案される中、目を引いたのが何とも昔懐かしい趣の「紡具(つむぐ)」のブースです。
 打ち出されていたのは、「かわり絵 座布団」という座布団。これは折り紙の「六角がえし」に着想したもので、3面の形状を生かし、無地・絵柄・縞模様の三つの表情が楽しめます。

Img_67321  素材は日本の伝統工芸の一つ、久留米絣が用いられています。木綿の持つ独特の温もり感や落ち着いた色調、丈夫さなどから、長く飽きないで使えそうです。色柄を組み合わせて変化をつけられるのも楽しいでしょう。
 試しに座らせていただきましたが、座り心地はまずまずでした。

 日本ならではのおもてなしにぴったりな、アイディアのある座布団、と思ったことでした。

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2015年12月21日 (月)

インテリアライフスタイルリビング グローバルエリアに注目

 先般開催された「IFFTインテリア ライフスタイル リビング」展では、グローバルエリアが面白かったです。

 とくに興味深かったのがフィンランドのパビリオンで、自然の中に美を見出し、それを洗練されたモダンな形に仕上げています。
   その一つが「フッカ デザイン(HUKKA DESIGN)」のキッチングッズで、ソープストーンという石の製品です。Img_65861 凍える様な寒さにも熱にも非常に強く、熱や冷たさを長時間蓄える性質があり、フィンランドでは元来、その高い耐熱性と蓄熱性から暖炉に使用してきたものだそうです。一度火をつけると、その後火を消してもその保温性により一日中家を暖めてくれるといいます。

Img_65911  この石の品質と埋蔵量はフィンランドの東部が世界一といわれ、昔からパワーストーンとしても尊重されてきました。硬度1のやわらかい素材とあって加工もしやすく、ブースでは熟練した職人によるお鍋やカップなど様々な食器類を展示。この他サウナグッズなどもつくられているようです。
 触わってみると、思いがけなく温かいシルキーな感触でした。

 もう一つが南アフリカのパビリオンです。10数社が各々思い思いの生き生きとしたエスニックな商材を発表していました。
Img_65931  中でもストールやクッション、ラグ、鉢カバーなど、様々なテキスタイルグッズを提案されていたのが「シック フュージョン(Chic Fusion)」です。
 ウエット・フエルティング技法による、フエルトの毛足のあるカラフルなデザインで、素材はウールにシルクなど天然素材の組み合わせたものといいます。
 懐かしくもモダンな雰囲気を醸し出していました。

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2015年12月20日 (日)

インテリアライフスタイルリビング ハイムテキスタイル2016

 この11月末に東京ビッグサイトで開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」展で、“布のトレンドがみるみる分かる! 南村 弾のファブリックマジック 20”と題するトークショーが行われました。DAN PROJECT 主宰の南村 弾氏は、世界最大のホームテキスタイル見本市「ハイムテキスタイル Heimtextile」のトレンドセッターにヨーロッパ外から初めて選出され、国際的に活躍されているクリエイターのお一人です。昨年代官山にインテリアタキスタイルに焦点を当てたショップ「ieno textile」もオープンされました。
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 トークショーは、この「ハイムテキスタイル」のトレンドについて、ライター&エディターの本間美紀氏が同氏にインタビューする形で進められました。

 まず今年1月の見本市では、トレンド発信エリアが「テーマパーク」の名で刷新され、規模も従来の3-4倍に拡大。世界のマーケットが何に興味を持っているのかを楽しみながら触れ合える場になったといいます。一つ一つが屋台的なレイアウトになり、紙を貼る代わりにプロジェクションマッピングで見せる構成が増え、平面表現の考え方が変化。また3Dプリンターにより、しなやかな樹脂でテキスタイルをつくる時代に入ったこと。さらに医療用テキスタイルの進化で、その発展形がホームテキスタイルに登場。例えば布の振動といった低刺激によりボケ防止の役割をするものなど---。トークを伺いながら、いわゆる布のトレンドではないものがトレンドになる第4次産業革命への突入が、かなり早い速度で進行しつつあることに驚かされました。
 とはいえこのお話の最後に、その基本は人の心を動かす“エモーショナル”なアイディアやコミュニケーションにあると述べられ、人工知能よりも人間らしさがポイントと聞いて少し安心しました。

 次に「ハイムテキスタイル2016」のトレンドについて、そのプレビューが紹介されました。
 メインテーマは「ウエル ビーイング」です。健康に心地よく、心穏やかに過ごせる空間を基調にした4つのテーマを、南村氏が開発したテキスタイルを見ながら解説していただきました。
〇プロテクト Protect
 何を守るのかというと、心の静寂です。あえてネット社会から離れて、遮断することで解毒され見えてくるものがある。デザインや考え方を見つめ直し、五感を解放してみては、というテーマで、透けるものやミラーカーテンなどを提案。
○ナリッシュ Nourish
 「育てる」といった意味の言葉で、地球環境に配慮する考え方。手仕事やクラフトワークをテーマに、土くさいものや生っぽい感じとテクノロジーの組み合わせや、布や糸のアップサイクル、時を経た家具のアップサイクルなど。 
○エンリッチ Enrich
  クラシカルなテーマで、時間とともに美しく劣化していったものにフォーカス。成熟という以上の爛熟した文化に光を当てるテーマで、剥げ落ちたゴールド箔プリントのレザーや、マットにリッチな光の効果を採り入れたボーダーなど。
○エナジャイズ Energise
  パッと見て感覚的に面白いと思わせるテーマ。赤など毒々しい色も元気をつける色になったり、ギョッとするような組み合わせが見られたり。超大柄の多色使いとか、表裏使えるジャカード織りなどを提案。

 「ハイムテキスタイル2016」は、来年1月12日から15日まで、ドイツのフランクフルトで開催され、会場では、日本人バイヤー向けにこのお二人によるセミナーが行われるそうです。一足早く見本市の模様がわかって、大変参考になったトークショーでした。

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2015年12月19日 (土)

JAPANTEX2015 ウエルネスな新商品

 先般、東京ビッグサイトで開催されたインテリアファブリックス見本市「JAPANTEX2015」では、ストレス社会に対応したウエルネス商品も多々みられました。その新商品を二つご紹介します。

○抱きかかえやすい「だっこ枕(抱き枕)」
Img_65781  この抱き枕は抱きかかえやすい特殊な形状をしています。腕の部分が圧迫されないようにリング状になっていて手を入れることができ、上部は顎を乗せやすいようにカーブ状に窪んでいるのです。
 中身はジェルを練り込んだ新素材低反発ウレタンで通常の低反発よりも通気性がよいといいます。カバーは簡単に取り外しできて、綿/ポリエステル混で表面は綿100%という生地なので洗濯もしやすいですね。
 人は柔らかい物に抱きつくことで、安心感が得られるもの。ソファーでTVを見ながら、また机でうつ伏せになって仮眠したいときなどに、安らげそうです。
 本展に初出展したLTグローバル社の商品で、現在商標出願中とのこと。

○森の香りが心と身体を癒すフロアコーティング
Img_65731jpg 歩くたびに、バラの花やラベンダー、檜といった植物の香りがお部屋に漂うフロアコーティングに、新しく森林エッセンスを加えたフロアコーティング、「森林セラピー」を発表したのがグリーンジャパンです。もちろん抗菌・防汚といったコーティングの効果や安全性に変わりはないといいます。
 手渡されたアロマカードを指でこすってみましたら、たしかに「森の気」が香ってくるようでした。樹木が発散する香りの成分フィトンチッドには、ストレスを減少させる効果があるといわれ、この効果は実際、生理実験によって検証されてもいるのですね。
 香りの感じ方は時間の経過とともに弱まるといいますが、コーティングの皮膜がある限りエッセンスは持続するとのこと。
 お部屋で森林浴ができるなんて、うれしいですよね。

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2015年12月18日 (金)

ホームビル&インテリアWEEK 綿ワタ布団に「シルコット」

Img_65221  先般、東京ビッグサイトで開催されたホーム・ビル&インテリアWEEK で、コットンブランチをディスプレーされていたブースがあり、お話しを伺いました。「シルコットジャパン」という出展社で、この秋創設されたばかりの新会社だそうです。

 発表されていたのは、社名の「シルコット(SILCOTT)」というシルクのような肌触りの新しいコットンです。これを布団ワタ用に打ち出されていました。
 中央アジアのウズベキスタンでオーガニック栽培され、手摘みで丁寧に厳選され、収穫された最高級のコットンで、太くて長い綿なので、弾力性があり、へたりが少なく、更に保温性、吸汗性に優れているため、日本の寝具、布団に最適な素材といいます。京都の伏流水に日本のテクノロジーを加えたというシルコットは、ふんわりと柔らかな感触の綿に仕上がっていました。
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 近年、布団ワタに羽毛や合繊が増えていますが、綿布団は昔からおなじみで、現在も根強い人気があります。
 コットンの布団ワタ復活に向けて、シルコットの今後に期待しています。

 

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2015年12月17日 (木)

JAPANTEX2015 初のライフスタイルトレンド発信

 先月東京ビッグサイトで開催されたインテリアファブリックス見本市「JAPANTEX2015」で、「JTEX TRENDS」を発表する展示ゾーンが設けられていました。これは日本テキスタイルデザイン協会(TDA)とのコラボレーションにより実現されたもので、JAPANTEXとしては初めてのライフスタイルトレンドの発信です。
 ディレクションされたTDA今野文雄理事長のレクチャーによると、2015年は中濃のグレーが大事で、全体にグレーを中心にソフトパステル系のやわらかい色調が来ているといいます。ポイントはハンドメイドとテクノロジーの両極、伝統や本物志向、シンプルモダンの拡大です。

 提案された二つのトレンドを「JTEX TRENDS」展示資料からご紹介します
① ナチュラル/エレガンス/モダン
Img_65431 ・ハンドワーク感覚のものや、経年変化・ビンテージ感覚のものを最新テクノロジーで表現するクオリティ。
・柄はクラシックの新たな再現。グラフィック効果や新しいテクノロジー(3D効果)を加える。また伝統的なクラシックモチーフやフォークロアパターンを手描きタッチでモダンに復活させる。
・ナチュラル感覚の優しいソフトなカラーでエレガントに。

② レトロ/カジュアル/モダン
Img_65331jpg ・ハンドワークと最新テクノロジー使いの大人のカジュアルモダン。
・東欧調幾何パターンや中央アジアのキリム幾何パターンをモダンに処理。
・コーラル系ピンクの増加。コーラル系・イエロー系はグレー系と組み合わせて大人っぽさを表現する。

 ファッションにも通じるトレンドで、納得です。
 展示ゾーンも、家具や床材、カーテンなど、空間全体が立体的で、わかりやすい内容になっていました。次回も期待しています。

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2015年12月16日 (水)

「青児とパリの美術~東郷青児のコレクションより」展

 東京・新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている「青児とパリの美術~東郷青児のコレクションより」展(このブログ11/13付けで予告掲載)に行ってきました。
 画伯の絵は、見知っていましたけれど、まとまった形で見たのは初めてでした。1920年代から70年代までの作品が約70点集められています。

Img_70701_3  夢見るような細身の女性像は、無駄のないシンプルなタッチで描かれたスタイル画のようです。(右は「望郷<1959年>絵葉書の写真です。)
 パリの香りが匂い立つ、妖精のような女性たち、それらの間に、異国的な肌色の異なる女性やたくましい手をした働く女性も見られます。作風はマチス風に抽象化されたり、キュービズム風であったり。でも全てにシュールで幻想的な雰囲気であることに変わりはありません。

Img_70691_2  とくに見たいと思っていた絵が、ちらしにも掲載されている「セシルカット」でした。コンテ水彩の小品(写真左 絵葉書からで<1960年頃>のもの)です。
 1960年代の映画「悲しみよ、こんにちは」でセシル役を演じたジーン・セバーグが思い出されました。ボーイッシュなヘアカットのメルクマール的作品です。

 私もかつてこのようなパリジェンヌに憧れていた、と改めて思ってみたりしました。

 印象的なカレンダーの原画にも魅せられます。まさに画伯自身の名前を冠した美術館でなければできないと思う、ちょっとすてきな展覧会でした。開催は23日までです。どうぞお早めに。

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2015年12月15日 (火)

「HATS OFF! 賛美の帽子」展 アートな帽子に脱帽!

 今、東京・銀座のポーラミュージアムアネックスで開催中の「HATS OFF! 賛美の帽子」展に行ってきました。
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 帽子ブランド「ミサハラダ misaharada」」のデザイナー、原田美砂さんの日本初の個展です。ちらしのピンクの蝶の帽子を始め、美しいアートな帽子に、HATS OFF!まさに脱帽です。

Img_69811  原田さんは英国王室ご用達の帽子ブランドにデザイナーとして勤務されていて、エリザベス女王在位50周年記念式典のパレードで、彼女の帽子を女王がかぶられたといいます。その話題の帽子も展示されていました。

Img_69891  実際に帽子をかぶったセレブリティの写真の前に実物の帽子を展示する構成で、比較してみるのも楽しかったです。
 映画「セックス・アンド・シティ」で用いられた帽子や、テニスのマリア・シャラポア選手の帽子、それに写真のようにジャネット・ジャクソンの帽子もあって、ちょっとワクワクします。

 会場奥には、英国ロンドンの工房を再現したコーナーも見られます。
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 こんな帽子もあるのね、と改めて帽子に興味を持ちました。

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2015年12月14日 (月)

2016春夏Nest + Passage シンプルな上質カジュアル

 先般、東京・代官山で開催された新進ファッションブランドの合同展「ネスト プラス パッサージュ Nest + Passage」では、2016春夏にシンプルなシャツスタイルなど、上質なカジュアルを提案するブランドが目立っていました。いずれも斬新なカットでシルエットを美しく見せるクチュール感覚な仕立てや、クオリティのある素材にこだわっています。
 そのいくつかをご紹介します。

ミドラ MIDDLA
Img_62101jpg_2  ブランドを手がけるのは、デザイナーの安藤大春さん。今年の2015ファッション大賞 プロ部門支援デザイナーの一人に選出され、展示会では喜びもひとしおといったところでした。心より祝福いたします。
 来春夏コレクションでは、とくにアシンメトリックなカットのシャツアイテムが光っていました。

○20,000,000フラグメンツ 20,000,000 fragments
Img_62161jpg_2  新しいクリエイションは、断片的な事や物が集まる事によって生み出されます。「2千万個の断片」という意味を持つブランド名は、そうしたメッセージを込めて名付けたといいます。
 シンプルなカットが美しいエレガントなワードローブを揃えたブースで、デザインチームの方がモデルになって写真撮影に応じてくれました。
 一つ一つの服が大切なひとかけらとなって長く愛される一枚であるように、願っているといいます。

ペイジ PAIGE
Img_62051_4  既存のイメージにとらわれない、上質なルームウェアの提案に注目しました。
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 しなやかな高級綿など素材のクオリティやディテールにはとりわけこだわっていることが伺えます。
 写真はベルベットのロングジャケットを羽織ったデザイナーの藤岡美里さん。こんな洗練されたパジャマスタイルでしたら、アウターで着てもいいですね。 

バント Bunt
Img_61981_2  シンプルで味のある自然素材のシャツを提案。そのコンセプトはnonverbal communication wearといいます。装いは、自身のアイデンティティを証明し伝えるコミュニケーションの手段の一つというわけです。
 ブランド名も野球用語からで、野球のバントのように、人と人とをつなぐものが服であることを認識しながら、モノづくりしているとのことでした。

ラブアワデイズ Luvourdays
Img_61911_2  昨年デビューしたデニムやグラフィックがメインのブランドです。デザイナーは渡邉範子さん。
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 古きよき時代のユニフォームを基に、さりげない日常着を展開していて、写真のようなヴィンテージ調の美しいアクセサリーのデザインも手掛けているといいます。

イェンス jens
Img_61941  クリーン、プレーン、レディライクをコンセプトに、デザイナーの武藤 亨さんが手掛けるブランドです。すっきりとしたシルエットの美しさに惹かれました。

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2015年12月13日 (日)

2016春夏Nest + Passage 「バイユー」の大人ガーリー

 先般開催された「ネスト プラス パッサージュ Nest + Passage」展では、10月の東京コレクションでランウェーショーを見ることができなかったブランドも数多く出展していました。

 その一つが「バイユー byU」です。
Img_62201  「大人のための可愛い服」を提案する注目のブランドです。というのも大人ガーリーなスタイリングは、エッジーなモード界にあって、今再び新しいトレンドになっているからです。グッチのような老舗ブランドも今年、新しくクリエイティブディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレが、そうした雰囲気のセレブスタイルを見せています。
 ところでバイユーは、ファッションデザイナーの金子功氏が手掛けた「ピンクハウス」の流れを汲むブランドだそうです。1980年代に一世を風靡し、“東京カワイイ”の先駆けとなりました。私も当時ずいぶん憧れたものでした。
Img_62221 来春夏は、この可愛いファッションが現代女性の片隅に眠る女心をくすぐりそうです。
 展示会では、キュートとクール、レトロとモダン、チープとラグジュアリーといったミスマッチな甘辛ミックスの新作を多数揃えて、人気を集めていました。たとえば甘いフラワープリントや刺繍、ジャカード、レース、フリルなどの装飾やマルチカラー使いのアイテム、それに少しピリ辛なデニムやツィードのシャネル風ジャケットなどとの組み合わせです。

 大人ガーリーな女性像、今後も目が離せません。

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2015年12月12日 (土)

2016春夏Nest + Passage タロウ ホリウチのザ・パンク

 先般、東京・代官山で開催された新進ファッションブランドの合同展「ネスト プラス パッサージュ Nest + Passage」では、ファッションの未来を牽引するブランドが多々見られました。

Img_62271  ファッションデザイナーの堀内太郎さんが自身の名前で展開している「タロウ ホリウチ TARO HORIUCHI」もその一つです。来春夏のテーマは「ザ・パンク」で、既成概念に縛られない自由な美しさと、未知なるクリエーションのインパクトを求めてデザインしたといいます。
 とくに印象的だったのは生き生きとしたプリントのドレスで、手掛けたのは「リトゥンアフターワーズ」の山縣良和さん。アクションペインティング風の大胆な抽象画は、パンクの自由への希求のあらわれのように思えます。

Img_62311 Img_62301  テープを織り込み生地をクラッシュさせたり、デニムに半円形の穴を開けたり----といった「壊す」手法も、あちらこちらに散りばめられています。
 とはいえ、その精神は洗練された感性であくまでもエレガントに落とし込まれています。上質な気品を感じさせるパンクの表現に、このブランドのパワーを見ました。

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2015年12月11日 (金)

2016春夏アシードンクラウド 植物染め採り入れ詩情豊かに

 ファッションデザイナーの玉井健太郎さんが手掛ける「アシードンクラウド ASEEDONCLOUD」は、シーズン毎に気になるブランドの一つです。そこにはいつも自然のストーリーが詩情豊かに語られているからでしょう。
 とくに今シーズンは新たに植物染めを採り入れたラインがあると伺い、先般渋谷で行われた展示会に行ってきました。いただいた案内状も植物図鑑のようなデザインで、心が動かされました。
Img_62331_2  そんなやさしい花模様をあしらったドレスやコート、少し土の香りが漂うワードローブの中に、ズラリと並べられていたのが植物染めのラインナップでした。日本の七十二候をさらに細かく分解し、全部で144色も揃っているといいます。天然の植物から抽出した染料で染めた色調は、そうとは思われないほど鮮やかで美しく、重なり合った様子は、平安朝の十二単を思わせます。
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 自然の移ろいをファッションで表現しようという、デザイナーの思いのこもったコレクションでした。

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2015年12月10日 (木)

2016春夏アンビアンス展 有力若手ブランドが新作発表

 「アンビアンスambiance展」が去る10月末、東京・渋谷で開催されました。これまでは「ネスト」との合同展でしたが、今回は単独開催で、有力若手ブランド18社が集結し、2016春夏向け新作を発表しました。 
 ファッションに新風を吹き込むコレクションが勢ぞろいする中、とくに注目したブランドをご紹介します。

シガ SHIGA
 ファッションデザイナーの志賀亮太さんが手掛ける「シガ SHIGA」の来春夏は、「セリーン」がテーマ。澄みわたる穏やかな海のイメージが広がります。
Img_60621  ワードローブには、青く光る海に白い波、それに水平線に沈む夕日にインスパイアされたという、サラッとしたタッチの軽やかな質感のドレスが勢揃い。カスリのようなボーダーは手描きといいます。
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 素材を生かしたシンプルでアシンメトリックなカットが美しいコレクションです。

サートSaat
 デビューして2シーズン目という若いブランドで、デザイナーは澤田美穂さん。クラシックの伝統を洗練された爽やかな感覚で、シンプルな日常着に表現しています。

Img_60681  とくに素材使いが独創的で、江戸小紋の印伝プリントのコットンや、吊り編み裏毛に透明ラミネート加工、家紋柄のボンディング オパール加工、メッシュに縞柄プリントなど。
 なお「Saat」とはヒンディ語で「7」を意味するとか。ラッキーセブンを期待しています。

ケンジ ヒキノ KENJI HIKINO
 ファッションデザイナーの引野謙司さんが自身の名前で手掛ける「ケンジ ヒキノ KENJI HIKINO」。
Img_60781 今シーズンは女性が装う時間、ディナーの時やデートの時などに焦点を当ててデザインしたといいます。
 シンプルでエレガントなドレスにのせた艶のあるイエローや砂のベージュ、グリーン、赤といったカラーが美しく、洗練された大人の女性にふさわしいコレクションに仕上がっていました。

ティート tiit
Img_60811  ファッションデザイナーの岩田 翔さんによる「ティート tiit 」は、1990年代の邦画の中の女性に見られる不安定な感情の動きにインスパイアされたというコレクションを展開しています。
 くすんだカラーの花柄ジャカードなどのドレスの表現に、そんな女性のナイーブな優しさを感じました。

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2015年12月 9日 (水)

2016春夏「PRO1.東京」展 注目の新進ブランド

 国内外の個性豊かなファッションブランドが集結する2016春夏「PRO1.東京」展が、10月末に東京・恵比寿で開催されました。
 とくに気になった注目の新進ブランドをご紹介します。

AZ アンリアレイジ Tシャツライン
 ずらりとTシャツが並ぶブースが目を引きました。これは「AZ アンリアレイジ Tシャツライン」。ファッションデザイナーの森永邦彦さんが手掛ける「アンリアレイジANREALAGE」とアートディレクター武藤将也さんを代表とするデザイナー集団「ノーデザインNO DESIGN」がコラボレーションして、実現させた新しいTシャツのブランドです。
Img_6083prof1  白地の胸にのせたグラフィックがユニークです。AZというように、AからZまで26型揃っています。世界地図をばらばらにし、平仮名で“せかい”と書かれていたり、日本地図を漢字で“日本”と形つくっていたり。またハートマークの“LOVE”の文字の一部を欠けさせたり、“自由” を真っ黒に塗りつぶしたり----など。よく耳にする言葉や、また誰もが知っているモンローやモナリザのモチーフをひとひねりしたデザインもあります。
 普遍的なメッセージをTシャツで伝えようという試み。何と小粋なプロジェクトでしょう!デザインの力を改めて思います。

ヴェントリロキスト 
ファッションデザイナーの根本貴史さんが手掛ける「ヴェントリロクイスト Ventriloquist」には、いつも心が惹かれます。優しい女性らしさと現代のモダンな雰囲気がない交ぜになって、独特の個性を生み出しているからでしょう。
Img_60891  今シーズンのテーマはイタリア北西部、地中海に面した高台のレストラン[Belforte]。大人の女性のロマンティックでリラックスしたムードあふれるコレクションです。
とくに本物の藍染めの商品は、職人が一点一点手作りで仕上げたものといいます。ブルーの美しいグラデーションをのせたドレスが、特別な存在感で目に迫ってきました。

〇ウィドゥー・バイ・コレオン・ドゥー
 「ウィドゥー・バイ・コレオン・ドゥー WeDu by Coreon Du」は、アンゴラのマルチタレントでミュージシャンのコレオン・ドゥーCoreon Duが手掛けるブランドです。
Img_6092coreon1   「もっと個性を、もっと遊び心を持って日常を楽しんでほしい」の思いをこめて、今回日本で初めて、来春夏コレクションを発表したといいます。
 アフリカの大地を感じさせるイエローのカラーが印象的で、リズムに乗って動き出しそうな陽気な楽しさにあふれたコレクションでした。

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2015年12月 8日 (火)

「ブラグイン」10月展 ナチュラルなリアルクローズに注目

 今シーズンも上質なファッション・アート・ライフスタイルブランドの展示会「ブラグイン」が、10月下旬、渋谷ヒカリエで開催されました。
 全体に小物や雑貨が台頭する中、アパレルではファッションに清新な息吹を吹き込む、ナチュラルなリアルクローズに人気が集まったようです。
 その注目ブランドをご紹介します。

○「ヨリオリ Yoriori」
Img_61021jpg  白いコットンのドレスを製品染めしたワードローブを展開しているブランドです。素材は綿ローンをベースに風合いの異なる布帛やニットの組み合わせで、染料の浸透率の差から生まれる染色差、縮率の差による風合いの違いが生み出す独特の風合いが特徴です。
 なお綿ローンは浜松の生地メーカーが100番手糸使いの糸を使用して、シャトル織機で低速で織り上げたものとのこと。
 コットンだからこそのきめ細やかな優しい肌触りが心地よく、洗練されたリラックス感が印象的なコレクションでした。

○「ハリュ Haryu」
Img_61031  この秋デビューした新ブランドです。針生成樹さんとともに立ち上げた「レッセ・パッセLAISSE PASSE」により創設されたといいます。
 年齢にとらわれない大人の女性に向けた、心地よい上質なリラックス・エレガンスをコンセプトに、さわやかな70年代からの風を感じるコレクションを展開しています。白とブルーの色使いが中心で、優しく癒される感じがします。

○「チドリ CHIDORI」
Img_60931   ヴィンテージ調の洗練されたコレクションを見せるブランドで、とくに素材の組み合わせが洗練されてモダンです。
 装いに変化をつける付け襟や、付けるイカ胸の提案も見られます。ブランドを手掛けるのはデザイナーの藤原史成さん。すべて日本製にこだわっているといいます。

○「マイリ Mhairi」
Img_60921  さりげなく着やすい、シンプルなワードローブを提案しています。
 洗練された大人のカジュアルをセンス良く取り入れているブランドと思いました。

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2015年12月 7日 (月)

「霜葉は二月の花よりも紅なり」

 いつの間にか、東京も紅葉の季節です。紅葉を愛でる暇もなく過ごしていました。でもふと見上げると青い空に紅葉の赤が美しい。
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  「霜葉は二月の花よりも紅なり」を思い出しました。

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2015年12月 6日 (日)

2016/17秋冬イタリアヤーン展 トレンドセミナー

 先般、東京・渋谷で開催された2016/2017秋冬イタリアヤーン展示商談会で、ミラノのエレンメンティ・モーダのクリエイティブ・ディレクター、オルネッラ・ビニャーミさんによるトレンドセミナーが行われました。
Img_62371  ビニャーミさんは、もう何度も来日されているおなじみの方です。

 セミナーでは、世界最大のヤーン展、ピッティ・フィラティ Pitti Filatiにおける人気商品をテーマ別に紹介。これはニットのシーズントレンドを探る上で大きなヒントになったと思います。

 そのポイントを次に記します。

① ルーラルRural  (田園風)
アラン編みのセーターやミックス調のツイードヤーン、リブ編みのバリエーション、フリンジ入りニットなど。手編み感覚なものが中心で、ピッティ・フィラティの来シーズンのテーマは「Make it」という。

② トレジャー Treasure (宝物)
 異国文化を感じさせるテーマで、トルコやモンゴル、インドなどの民族の伝統工芸、クラフトマンシップを感じさせるニット。デザインジャカードやカーペット風など。

③ リリカル Lirical (抒情的)
上品で繊細なイメージ。軽さとフラジャイルなあやうさが最も重要なポイント。超極細ウールやカシミア/シルク、モヘア。透けるレースからファータッチまで。パウダーパフのようなコスメのカラー。

④ ビスポーク Bespoke  (特注されたもの)
 洗練されたマニッシュ調。現代建築にインスパイアされたメタル加工や透ける加工、ヘリンボン柄や千鳥格子、チェックやストライプも復活。グレーのグラデーション。ボンディングでスポーツ感覚の表現も。

⑤ フリースタイル Free Style
 ポップなヤング向けテーマ。ジャカードやインターシャ、ジグザグストライプ、ジオメトリック。大切なのはカラーで、カラーブロックやマルチカラー使い、黒との組み合わせにも注目。

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2015年12月 5日 (土)

16/17秋冬京都スコープ展 華やいだ彩りに満ちて

 2016/2017秋冬向け服地を発表する第78回京都スコープ展が、11月17〜19日、港区スパイラルホールで開催されました。
 参加したのは前回と同じ5社、伊吹、京都吉忠ロマン、協友、大松、外村です。ホール入口に設けられたインデックスコーナーは各社の粋を凝らした展示が美しく、目を惹きつけられました。
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Img_64561jpg  今回は京都染色協同組合による「京プリント」のタグが紹介され、プリント生地(写真左)がお披露目されたのも、話題の一つです。

 全体に京都らしい華やいだ彩りに満ちた展示風景でした。

 とくに注目されたのは、エレガントで装飾的な素材感のものです。Img_64691
 ジャカードやプリントが多く、二重織や多層構造のものにも目が向けられています。
 それらにオパール加工やフロッキー、刺繍、レース、透け感、それにラメ使いなど、様々なテクニックを重ねた凝ったものが目立っていました。
 右上は外村の展示です。

 下は同社の服地のアップです。
ツイードにゴブラン風花柄プリント  別珍オパール花更紗プリント   
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Img_65011  幾何学柄や花のモチーフも豊富に見られます。いずれも伝統とモダンをバランスよく調和させ、洗練された雰囲気をかもし出していました。

 右は京都吉忠ロマンの華やかな花がいっぱいの展示です。

 いつものことながら、京都の生地商社の企画力はすばらしい!ですね。

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2015年12月 4日 (金)

「ケアファッション」 ファッション性を高めて衣替え

 加齢につれて体は変わります。変化は気づかないうちに突然現れて、以前は普通にできたことができなくなる、といったことが起こるようになってくるのです。たとえば肩が上がらなくなって、服が着にくいとか、指の力が弱くなって、ボタンが嵌めにくいとか---。
 こうした身体機能の低下にお困りの高齢者や障がい者に対応する衣服が、超高齢社会の到来とともに、近年とみに求められるようになってきました。この秋開催の国際福祉機器展でも、衣服分野での出展が増えています。
 このブログ2015.12.2付けで紹介した同展の“いつまでも元気に働く「10のコツ!」展”でも、“身だしなみ”は重要テーマとして位置付けられていました。中でも注目はユニバーサルファッション、つまり体の障害や体形、年齢にかかわらずおしゃれを演出できて、誰にでも着やすくデザインされたファッションです。とくに目を引くブースが「ケアファッション Care Fashion」でした。
Img_53121_2  「ケアファッション」は、昨年まで「ファミリージョイ」と称していた会社で、この福祉機器展では常連です。これまで介護衣料のイメージが強かったのですが、今年4月に社名変更し、よりファッション性の高いユニバーサルファッションへ衣替えしたといいます。
  企画チームには、新しくファッションデザイナーの前野いずみさんが参加されていて、ブースでお話を伺いました。前野さんはご自身のブランド、ユニバーサルファッションの「キアレッタChiaretta」を手がけられています。ちなみにこのブランド名の由来は、カトリックの洗礼名「キアラ」から来ているとか。
 「ケアファッション」は、幅広い層に手軽に、手頃な価格でファッションを楽しんでもらおうというブランドです。サイズバリエーションも豊富。それだけに、すべて日本製でオリジナルの「キアレッタ」とは異なる、別の意味でのやりがいを感じていらっしゃるようでした。
Img_53141    コンセプトは、着たり脱いだりを機能でサポートしながら、見た目は普通の服です。肩の上がりにくい方のためには、パターンを見直して、アームホールをゆったりととったり、背幅を広めにしたり、前開きを大きくしたり。ボタンも大きめのものにしたり、ボタンホールを斜めにして通しにくさを解消したり、スナップボタンやワンタッチテープ使い、マグネットボタンを使ったり。またパンツの着脱が難しい方には、両脇や裾にファスナーを入れたり、ファスナー全開にしたり、様々な機能が採り入れられています。その一方で、デザインもスマートに見えるように配慮されています。
 素材も単に伸縮性があるなどというだけではない、色や柄、質感といった感性にもこだわっていると思いました。
 ファッションには人を幸せにする力があります。ファッション性を高めた「ケアファッション」、今後の展開が期待されます。

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2015年12月 3日 (木)

グンゼの「キレイラボ」“完全無縫製インナー”がホット!

 肌へのやさしさ、肌への心地よさを第一に考えるグンゼのインナーブランド「キレイラボ KIREILABO」が、先般開催された国際福祉機器展に出展していました。
Img_43_2   そこで見せていただいたのが、“完全無縫製インナー”シリーズです。(右の写真はHPからのもの) 
 肌がかゆくなったりブツブツができたりしがちなお肌の弱い方に、とくにお薦めしたい肌着と思いました。

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 何しろ縫い糸が全く使われていないのです。特殊な接着で仕上げられていて、縫製箇所はまったくありません。(左はブースで撮影させていただいた裏側の接着面です。) この接着法の詳細は残念ながら教えていただけませんでした。単なるボンディングではないことだけは確かなようです。
 ともあれ縫い目がないので、生地の伸縮性が継ぎ目でストップすることなく全体に広がり、のびのびと着心地抜群です。縫い糸のチクチク感や違和感等の不快感も軽減され、ウエストの段差や肌の赤みも起こりにくそうです。
 肌への刺激となる洗濯タグもなくし、プリント仕様になっているところもよく考えられていると思いました。
 デザインは「切りっぱなし」で、縫い目が裾や袖口にないので、アウターにひびきにくく、薄着でもファッションが楽しめそうです。ウエストや足回りのテープやゴムもなく、生地の伸びだけでフィットさせるので、肌にくいこみにくいというのもうれしいつくりです。

 素材は肌ざわりのよいコットンが中心です。混紡では肌側の生地面が綿100%になっています。また肌の優れた保湿構造に近付けた“第二の肌” スキンタッチ加工が施されていて、乾燥しやすい肌を、うるおいのヴェールでやさしく包み込んでくれるといいます。

Img_52801  その新作が、写真の縫い目ゼロのハーフトップです。
 胸にパッドが付いていて、パッドは取り外しもできます。ブラジャーのチクチク感が苦手な方にはまさに朗報!です。

 肝心の価格も1,600円程度で、リーズナブルですね。

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2015年12月 2日 (水)

国際福祉機器展〜いつまでも元気に働く「10のコツ!」展

 この秋開催された国際福祉機器展で、興味深い企画展がありました。
Img_52881jpg_2  それは“いつまでも元気に働く「10のコツ!」展”です。
 超高齢社会を迎え、働く高齢者が増えています。でもいつまでも元気に働くにはどのような秘訣や道具があるのでしょう。好奇心もあって見に行ってきました。

 出品されていたのは、出展社の製品の中から、60歳以上現役で働いている方のアンケート調査をもとに選んだ“グッズ”です。健康、身だしなみ、仕事の3つのシーンに分けて展示されていました。選定基準は、①表示が見やすい、②聞き取りやすい音、③使い方がわかりやすい、④弱い力で扱える、⑤楽な姿勢で使える、⑥体に合うサイズがあることだそう。まさにユニバーサルデザインの原則に適っていると思いました。

Img_53081  左は身だしなみ編です。着やすい服やソックス、スカーフ、靴、バッグ、クシやヘアブラシ、デンタルリンスなどが揃っています。
 健康編では、涼しいポロシャツや靴、タオルなどからコップ、ビールクーラーなどまで出ています。

Img_53061_2  右は仕事編です。軽くて丈夫なナップサックやリュックサック、その中に入れる軽い傘や着替えのシャツ、ライト、ルーペ、絆創膏、ペンやノートに印鑑などの文房具、履きやすい靴、万歩計などが提案されていました。

 さらにここでいう「10のコツ」とは、次のようです。
<健康>
① 毎日歩く。一日1万歩、自分のペースでウォーキングする。
② バランスのよい食事をする。
③ 早寝早起きをする。
<身だしなみ>
④ 身だしなみに気をつける。
⑤ 自分から元気に挨拶する。
⑥ いつでも笑顔でいる。
⑦ 人の話をよく聞く。
<仕事>
⑧ 知識の吸収をする。
⑨ 楽しく仕事をする。
⑩ 働けることに感謝する。
 いずれも簡単そうで、わかってはいるけれど----というキーポイントばかりです。

 最後に「おやっ」と注目したのが、アンケートの回答結果(回答人数249人)でした。これによると「何歳まで働きたいですか」の問いに対し、75歳位が49%ともっとも多く、次いで70歳位が20%、80歳位も15%もあります。しかも「働く目的は何?」では、「健康のため」と答えた人が断トツのトップ。次いで「経済面」、「仲間づくりのため」が続くのです。
 「働く」ことは生活を支えるとともに、生きがいや健康につながっていきます。働きたい高齢者が多くなっている、その理由がわかった気がしたコーナー展示でした。

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2015年12月 1日 (火)

ベストドレッサー賞の又吉直樹氏は大の古着好き

 今年も恒例のベストドレッサー賞(日本メンズファッション協会主催)の発表・授賞式が、先月25日、都内ホテルで行われました。
Img_66911  第44回となる今回、注目は学術・文化部門で受賞したお笑い芸人のピース・又吉直樹氏でした。何しろ小説「火花」で芥川賞作家となり、239万部の売り上げを突破、来年は映画化もされるという話題の人物です。2015年ヒット商品番付にも挙げられるなど、この賞もまた又吉氏かと思いました。でもドレッサー賞にふさわしいファッションセンスのある方と拝見しました。
 この日は何とワイン色のジャケットにシャツの裾出しスタイルで現れたのです。シャツの裾をはみ出させる着方というと、普通はだらしなくなりがちですが、きれいに着こなされていて、さすがと思いました。

 「ムチャクチャ光栄です」と述べた後、服装について問われて「大の古着好き」とコメントされ、びっくり!です。でも古着はそのまま着るのではなく、お直しを依頼するのだそうです。好きなプリントを縫い合わせるとか、縫い糸のような細部にまでこだわってつくってもらうので、出来上がるまでに2か月以上かかることもあるといいます。 
 ジャケットのワイン色は「阪急電車の色と同じ」とユーモアを振りまいて、会見を締めくくられました。

 受賞者でもう一人、面白い!と思ったのが、芸能部門の俳優、松坂桃李氏です。所属事務所の社長から「私服をなんとかしろといつも言われている自分がベストドレッサー賞とは、事務所始まって以来の七不思議」と揶揄されたといいます。「これからはスーツの似合う男になる」と語られましたが、普段は、「着やすい」、「脱ぎやすい」、「目にやさしい(目が疲れない)」を信条に、体に負担のかからない服装をされているそうです。
 紳士服のTVCMに出ているので、てっきりスーツ党かと思っていましたら、実はカジュアル派だったのですね。

 メンズファッションがスーツ離れしていることを、改めて認識させられたエピソードでした。

 芸能部門では他にもう一人、俳優の吉田 羊氏も受賞。ウールマーク賞と合わせてのダブル受賞に、「今年は羊年で、羊年生まれ、羊を名前に持つ自分以外に誰がウールマーク賞をとるの?」と思っていたので、ホッとしましたとの弁。来年のNHK大河ドラマに出演されるそうで、楽しみです。

 なお政治部門からは夕張市長の鈴木直道氏、経済部門からはエイチ・アイ・エスグループ社長の澤田秀雄氏、インターナショナル部門からはシャーロット・ケイト・フォックス氏がそれぞれ受賞されました。シャーロット・ケイト・フォックス氏は健康不安のため、授賞式は欠席で、少し残念でした。

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