2016/17秋冬イタリアヤーン展 トレンドセミナー
先般、東京・渋谷で開催された2016/2017秋冬イタリアヤーン展示商談会で、ミラノのエレンメンティ・モーダのクリエイティブ・ディレクター、オルネッラ・ビニャーミさんによるトレンドセミナーが行われました。
ビニャーミさんは、もう何度も来日されているおなじみの方です。
セミナーでは、世界最大のヤーン展、ピッティ・フィラティ Pitti Filatiにおける人気商品をテーマ別に紹介。これはニットのシーズントレンドを探る上で大きなヒントになったと思います。
そのポイントを次に記します。
① ルーラルRural (田園風)
アラン編みのセーターやミックス調のツイードヤーン、リブ編みのバリエーション、フリンジ入りニットなど。手編み感覚なものが中心で、ピッティ・フィラティの来シーズンのテーマは「Make it」という。
② トレジャー Treasure (宝物)
異国文化を感じさせるテーマで、トルコやモンゴル、インドなどの民族の伝統工芸、クラフトマンシップを感じさせるニット。デザインジャカードやカーペット風など。
③ リリカル Lirical (抒情的)
上品で繊細なイメージ。軽さとフラジャイルなあやうさが最も重要なポイント。超極細ウールやカシミア/シルク、モヘア。透けるレースからファータッチまで。パウダーパフのようなコスメのカラー。
④ ビスポーク Bespoke (特注されたもの)
洗練されたマニッシュ調。現代建築にインスパイアされたメタル加工や透ける加工、ヘリンボン柄や千鳥格子、チェックやストライプも復活。グレーのグラデーション。ボンディングでスポーツ感覚の表現も。
⑤ フリースタイル Free Style
ポップなヤング向けテーマ。ジャカードやインターシャ、ジグザグストライプ、ジオメトリック。大切なのはカラーで、カラーブロックやマルチカラー使い、黒との組み合わせにも注目。
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