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2015年11月26日 (木)

T・N JAPAN東京展 「冬の綿プロジェクト」テーマに

 日本の各産地の特色ある生地メーカーによる合同展が「T・N JAPAN東京展」です。「T・N」は「テキスタイル・ネットワーク」の頭文字をとったものです。今シーズンも2016-17年秋冬のテキスタイルを発表する展示会が、5〜6日、14社が参加して東京・渋谷の文化ファッションインキュベーションで開催されました。

 テーマは、秋冬物展には珍しい「冬の綿プロジェクト」です。各社各様のウインターコットンの“冬物語”を語る新作が発表され、いずれも“いい感じ”に仕上がっています。
 主催者によると、最初は冬物にコットンは無理、とくにシルクの機屋さんに綿織物はできないのでは、と思われていたそうです。しかしスタートすると、意外に良いものができ上がり、新しい発見をしたと、メーカーから喜びの声が上がったとのお話でした。
 なお綿糸は同展常連のタオルメーカー、渡辺パイル(愛媛)が、オーガニック・スーピマとサンフォーキン綿を提供されたといいます。

 提案素材では、総じて凹凸の立体感のあるものやジャカードが目立ち、毛足や起毛素材、ツィード風のタッチのものも多かったです。

 その一端をご紹介しましょう。

匠の夢(新潟)
 タッチはまるでウールなのに、実はコットン100%です。
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 左はダブルガーゼのジャカードで、ふんわりと心地よい肌触りです。
 右はスーツ地向けのランダムな線構成ジャカード。

クレッシェンド・ヨネザワ(山形)
Img_64451jpg  ストールが中心のメーカーですが、先染め織物や多重織、表面変化、プリントや塩縮、ニードルなど様々な素材を扱い、小ロットにも対応しているといいます。
Img_64431jpg  右のストールは綿100%ジャカード。何とも心地よい風合いが魅力です。左は綿/ウールの千鳥格子の素材です。

宮下織物(山梨)
 クチュール向けフォーマルな高級シルク地メーカーで、「富士山織り」ジャカードで一躍全国に知られる存在です。
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 左はシルク織機でつくられたコットンピケ。洗練された高級感のある持ち味はさすがです。
 右は玉虫のように光るフリンジが美しいジャカード、ポリエステル94/キュプラ6。

遠孫織布(兵庫)
 素材と後加工にこだわったジャカード織物を提案。
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 左はキルティング風の綿織物です。中にポリエステル糸を入れて織ったもの。
 右はモール糸使いのボーダーです。

古橋織布(静岡)
Img_64241  綿を中心にした高密度織物を得意とするメーカーです。低速シャトル織機を使い、糸使いや織り方、加工を工夫し、他にない独特の風合いを演出されています。 右はナチュラルな味わいにハリ感を持たせた綿100%素材です。

福田織物(静岡)
Img_64281  やわらかくてふくらみのある細番手の二重織や多重織、なめらかなものから凹凸感、起毛まで様々。

 右は梳毛ウールのようにしっかりとコンパクトな綿100%素材です。

山崎ビロード(福井)
Img_64161  ビロードやベルベットはパリのPVで来秋冬のベスト素材に挙げられていました。同社はベルベットの中でも、本物の素材にこだわり、常に表情・手触り、加工で興味深いものを手がけられています。
 右はヴィンテージ調の綿100%のベルベット。ムラ感を洗練されたタッチで表現しています。

双葉レース(東京)
Img_64081jpg  引き続きレースブームの中、秋冬向けに暖かいラッシェルレースを提案。ウールレースやモールレース、起毛レースがたくさん見られます。 右はふんわりとした毛足のコットン67.3/ナイロン32.7のラッシェルレース。

林キルティング(岸和田)
Img_63971  キルティングの中綿にシルクを使い、ジャカード風のステッチで表現した新作を披露。

Img_64021  絞りのワザを使った立体的な表面感に目が引きつけられました。

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