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2015年11月22日 (日)

パリで「テニススタイルの歴史展」を見て

 パリに行くといつもそうなのですが、これまでに行ったことのないミュージアムを訪ねてみたくなります。この9月は、ブローニュの森の南にあるローラン・ギャロス・テニス博物館を訪問しました。
Affichejeusetetmode682x1024  ここはテニスの四大国際大会の一つ、全仏オープンが開催されることで知られるテニス競技場内の施設です。「ジュー、セット・エ・モードJeu, Set et Mode テニススタイルの歴史展」が開催されていたことも、見学の理由でした。

 今年はファッショントレンドに「アスレティックatheletic + レジャーウェア leisure wear」の造語、「アスレジャーath-leisure」のキーワードも浮上しています。中でも注目されているのがテニス気分でしょう。来春夏もステラ・マッカートニーなど有力デザイナーのコレクションで、ポロシャツやVネックのチルデンニットなど、テニスウェアにヒントをとったデザインが散見されます。
 錦織選手の活躍もありますし、最近テニスが気になっていました。

Img_42081_2  ミュージアムは地下にあり、まさにテニスの殿堂といった雰囲気です。
 その広い会場には1890年代から現在に至るテニスウェアが60点と、写真やスタイル画などが年代順に展示されていました。

Img_42091_2  最初はロングスカートだったのが次第に短くなり、色も白一色だったのが、60〜70年代にはカラフルにポップに変化していく様子がわかります。

Img_42201 1  1920年代のクチュリエ、ジャン・パトゥがデザインしたテニスウェア。

 この時代“テニスの女神”といわれたスザンヌ・ランラン(左)のウェアもジャン・パトゥの作品です。



Img_42331  “ミスター・テニスファッション”と呼ばれたファッション・デザイナー、テッド・ティンリング Ted Tinlingによるテニスファッション(上)。1960〜70年代のもの。

Img_42571  ワニのロゴマークで有名なルネ・ラコステ Rene Lacosteのデザイン(上)です。

Img_42731  アディダスの“テクノ・テニス”ウェア(上)。
 吸湿速乾、ストレッチなど様々なImg_42921_2高機能素材使いでアンドロジナスなテニスウェアです。
 ハイテク・テニスウェアの進化を見せつけられます。

 2010年のヴィーナス・ウイリアムズのテニスウェア(右)も展示されていました。まるでランジェリーのようにセクシーです。

 

 ところでテニスというスポーツが誕生したのはフランスです。16世紀頃は、“ジュ・ド・ポーム jeu de paume”と言われていたのですね。今もチュイルリー公園に、この名前のミュージアムがあるのは、かつてここにジュ・ド・ポームの競技場があった名残だったのです。テニス tennisの語源も、フランス語の“トネ tenirs”に由来し、サーブを打つ方が相手に「お受けなさい」という意味。このミュージアムの別名が「テニセウム Tenniseum」というのもこのためといいます。
 調べていくうちにどんどん興味がわいてきました。こんなちょっとしたことですけれど、知っているとテニス観戦もおもしろくなります。
 でも見るだけではなく実際にやってみたくなってきますね。

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