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2015年11月16日 (月)

「クロスカンパニーの成長戦略」

Img_51561  少し前のことになりますが、「ファッション ワールド 東京2015秋」で、クロスカンパニー代表取締役執行役員社長CEOの石川 康晴 氏が特別講演されました。題して「クロスカンパニーの成長戦略」です。
 同社は昨年、創業20周年を迎え、年商1,100億円を達成、従業員4,000人を抱え、22ブランドを持ち、世界28か国にグループを含めて約1,200もの店舗を展開しているグローバル企業です。事業領域も今年、「アパレル」から「ライフスタイル&テクノロジー」へ拡大、新たな挑戦に乗り出しています。

 講演は、まず大きな転機となったブランド「アース・ミュージック&エコロジー earth music & ecology」の話からスタートしました。立ち上げたのは16年前の1999年で、当初は岡山のセレクトショップでオリジナルTシャツのみを扱っていたそうです。その後SPAを導入し、2009年、宮崎あおいをキャラクターにしたTVCMで一躍、認知度が17%から60%に上昇。売り上げも140%増と大きく伸ばしました。この成功がなければ今のクロスカンパニーはないと断言します。
 この好調をよそに、これまで20年間続けてきた「全正社員制度」を廃止したことも公表されました。就職を希望するものの、正社員を望まない層があることが理由だそうです。今後は非正規3割、正社員7割で運営するといいます。
 同時にドメインも今年2月から「ライフスタイル&テクノロジー」へ変更。衣食住の生活文化全体を対象に、ITを中心とした投資を積極的に行っていく方針とか。インテリア雑貨からコスメ、またショップでのアイスクリームなど、食の販売も手掛けているといいます。現在、レトルトカレーも開発中だそうです。
 さらに服は売って終わりというのではなく、クリーニングやお直しサービス、クローゼット、つまり預かりサービスの倉庫業にも着手しているとのこと。その上、この9月からはアパレル初の日常着のレンタルサイト「メチャカリ」も開始。月額5,800円の定額で、気に入った服を借り放題できるといいます。

 次に語られたのが、同社のコミュニケーション・アイデンティティーの取り組みです。よき人間関係こそ、創造的事業の要と位置づけ、通路に社員のポートレートを貼り出すなどして、社員同士のつながりを深めたり、親睦イベントを行ったり、社内報や「クロカンTV」動画を配信したり----。「組織はフラットに」も社長のモットーだそうで、呼び方も肩書ではなく「さん」で呼ぶとのこと。社長自身が全社員の「パパ」となるように、努力されている様子が伝わってきました。

 人に焦点を当て、質の高いコミュニケーションを目指しながら、生活周辺ビジネスにまで手を広げ始めたクロスカンパニー。今まさに注目の企業といえるでしょう。

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