ランバンのアルベール・エルバスが退任とは!
ランバンのアルベール・エルバス退任のニュースが流れて、驚いています。ついこの9月にパリを訪れ、ヨーロッパ写真美術館で開催された「アルベール・エルバス/ランバン宣言 ALBER ELBAZ / LANVIN MANIFESTO」展を見てきましたから。
ランバン展といえばこの夏、ランバンのクリエイティブディレクター、アルベール・エルバスの指揮で、創始者、ジャンヌ・ランバンの大回顧展がパリ市モード美術館で開催されていました。約16万人もの観客を集めて大盛況だったといいます。私も見たかったのですが、9月にはもう終了していました。でもこの写真美術館の展示を見て、残念な気持ちが帳消しされました。それほどすばらしい企画展でした。
写真展とはいいながら、そこには上の写真のように、ランバンの服をつくるアトリエが再現されていたのです。
広い展示室には、たくさんのドレスをドレーピングしたボディが並び、それらの後ろ壁に、エルバスの大きなデザイン画が描かれていました。仮縫いや試着の様子も直に伝わってくるような構成でした。
これは、ランバンとヨーロッパ写真美術館のコラボレーションで実現したといいます。いつも写真を紹介する美術館が、ファッション・ブランドと提携するのは極めて珍しいことのようです。もちろんこの展覧会もアルベール・エルバスによるものです。
タイトルには「宣言 MANIFESTO」」とうたわれています。メゾン再生の立役者だったエルバスが、まさかこの後、退任することになるとは、誰が想像したことでしょう。
今年は、このランバンをはじめディオールやバレンシアガなど、多くの有力クチュリエでデザイナー交代劇が繰り広げられました。常に創造性が求められる世界では、やむをえないことなのかもしれません。
この先ますます激化しそうなブランドビジネスの行方に注目です。
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