第3回「ファッション ワールド東京」で注目の新ブランド
この秋、東京ビッグサイトで開催された第3回「ファッションワールド東京」には、昨年比210社増の720社が出展し、約30,000人が来場したといいます。主軸の「国際アパレルEXPO」には200社が出展し、新規出展社も多数見られました。この中でとくに注目した新ブランドをご紹介します。
〇ワンピースブランド「ユカシイ トウキョウ yucasii tokyo」
公認会計士の吉田ユカさんが「ワンピースしかつくらない」のコンセプトで、この春立ち上げたワンピースブランドです。デビューして6ヵ月で、累計売上高1,000万円を突破したといいます。
シルエットはウエストを絞らない、カクーン(繭)型のチュニックスタイルです。腕が華奢に見えるように肩にプリーツを入れたり、胸元にタックを入れたり。パンツを合わせてもいい、バランスのとれた丈です。これなら体型に左右されずに、誰もが美しく着こなせると思いました。パターンは、元ヒロココシノのアトリエでパタンナーをされていた方が制作しているそうで、丁寧なつくりです。
とくにこだわっているのは日本古来の和紙の柄やテキスチャー。しかもすべてメイド・イン・ジャパンのモノづくりで、日本人のみならず外国人をターゲットにしていること。今後はアジアへの輸出を増やしていきたいといいます。価格帯は29,000円から60,000円です。
〇Tシャツを遊ぶ「インインク inink」
新進気鋭のデザイナーコーナーで、びっくりしたのがこの“おもしろTシャツ”です。まず目に付いたのは、“手を貸してくれるTシャツ”で、手の部分が透明ポケットになっていて、スマホを入れるとまるで手がスマホを持っているように見えます。歯磨き粉がTシャツの胸にくっ付いているものもあります。歯磨き粉が立体的で本物そっくりなので、触ってみたくなります。
こんな奇想天外なTシャツブランドを手掛けるのは井上薫さん。「着る」のではなく「遊べる」Tシャツをコンセプトに、シンプルで面白いTシャツを展開しています。
この他、洗剤が垂れているTシャツ、絵の具が飛び出すTシャツ、ボトルが噴出しているTシャツ、左上は信号が光るTシャツ、右上はアイスクリームTシャツです。
とくに子どもたちが大喜びしそう、楽しいですね。
〇ナチュラルなライフスタイル「ソルト SALT」
ブースには白や生成りのコットンドレスが並びます。北海道の自然が生んだブランドといいます。あのファッションデザイナーのカミシマチナミさんもデザインに関わっているとか。ナチュラルでシンプルなスタイルに豊かさを感じます。
| 固定リンク
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- ピエール・カルダン氏逝去 ファッションの未来創った先駆者(2021.01.11)
- JAFICビジネスマッチング 企業とクリエーター商談会開催(2020.12.29)
- ファッションワールド東京 昔懐かしい「ガラ紡」に出会う(2020.12.17)
- 篠原ともえ サステナビリティが広げるクリエイションの可能性(2020.12.15)
- プラグイン10月展 バーチャルリアリティシステム初導入(2020.12.02)
コメント