アンダーカバー25周年展LABYRINTH OF UNDERCOVER
東京オペラシティ・アートギャラリーで開催されている「ラビリンス・オブ・アンダーカバーLABYRINTH OF UNDERCOVER」に、MBFWT東京コレクションの最中でしたが、行ってきました。 これはファッションデザイナーの高橋盾が手掛ける「アンダーカバー UNDERCOVER」の設立25周年を記念する回顧展です。右は2009年春夏の「GRACE」の展示。
アンダーカバーは、1990年代にストリートの若者たちの支持を集めて、パリコレに進出し、今やコムデギャルソンの川久保玲らと並ぶ、押しも押されもせぬ世界のトップブランドに成長しています。それにしてもこのブランドが立ち上がって、もう25年が経過したとは! 月日の流れは早いものですね。
テーマの「ラビリンス LABYRINTH 」は「迷宮」の意味です。これはデザイナーのクリエーションへの謙虚な姿勢を表しているようです。
序文には、「昔も今も暗中模索、ゴールなき迷路をさ迷っている」とあり、「反骨精神を武器に始めたUNDERCOVER」、「作品は混沌とした脳内の細胞を、不安定なバランス感覚で具現化したもの」であり、「いまだ脳内迷路をひたすらゴールめがけて走っている」と哲学的に結ばれています。
展示は時系列で、ファーストコレクションから今秋冬コレクションまで、ディスプレーされています。微妙に移り変わる変化を楽しみながら、このブランドらしい反逆的なミリタリーやパンク、ロック風、毒気のある可愛らしさ、SF感覚のものなど、デザイナーのいう「混沌と調和の融合」の世界が堪能できます。
その一部をご紹介しましょう。
右は、1999年春夏「RELIEF」。
2002年春夏「THE ILLUSION OF HAZE」。
2015年秋冬「HURT」。
突き刺さるガラスの破片で、「傷ついた人」を表現しているジャケット。
アトリエ風景を垣間見るデザイン画やアイデアスケッチ・コーナーもあり、デザイナーを志す人の参考になるでしょう。
写真撮影も映像を除きすべてOKという配慮もうれしいです。
なお、展覧会は12月23日までの開催です。見ごたえのある内容ですので、鑑賞はお早めにどうぞ。
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