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2015年10月14日 (水)

「Amazon.co.jpのEC戦略とファッション流通への展望」

 世界規模でインターネット通販を展開しているアマゾン。私たち日本人にとっても、もうすっかりお馴染みのサイトです。
 Img_52101このアマゾン・ジャパンの代表取締役社長ジャスパー・チャン氏による講演会が、先般開催の「ファッション ワールド 東京2015秋」で行われました。
 テーマはAmazon.co.jpのEC戦略とファッション流通への展望」です。巨大IT企業の代表による講演とあって、会場は熱気あふれる満席状態でした。

 その骨子をレポートします。

 まずアマゾンのビジネスとビジネスモデルについて。創始者のジェフ・ベゾス氏が掲げる同社のヴィジョンは、①地球上でもっとも客を大切にする会社、②地球上でもっとも豊富な品揃え、といいます。品揃えを豊富にすることで、客が集まり、売り手が増えて、商品を低価格で提供するビジネスモデルができあがったそうです。その顧客満足の3つの柱は、品揃えと価格と利便性で、とくに利便性では、配達のスピードにこだわり、当日配送は今では国内の78.1%、翌日配送は95.1%をカバーしているといいます。
 私も時折本を購入していて、いつもすぐに送料無料で届くので助かっています。最近は本だけではなく家電から衣食住と何でも揃うようになり、このサイトの登場で、買い物の仕方が変わったとも言われています。またその人にふさわしい商品のリコメンド(推薦)機能も、データ分析を逐一やっているようです。
 次にアマゾン・ファッションについてです。アマゾンは、今では全米最大のアパレル小売業で、売上高ランキングで第一位になっているそうです。フォトスタジオもニューヨークに続いて、今夏はロンドンにも開設、ヨーロッパでのファッション商品の売上増を目指しているといいます。
 日本のサイトでは15,000ブランド以上の商品を扱い、配送費は無料で、返品の場合も30日間は送料無料で受け付けてくれるそうです。サイト内での商品の探しやすさの向上など、検索機能を強化して人気ブランドを見つけやすくしているともいいます。
 さらに販売サポートソリューションについて。流通活性化や定期的なビジネスレポートなどのサービスを行うなど、全面的にサポートする態勢を整えているとのことです。
 最後に新プログラムについて。①在庫の連携。在庫をメーカーと一元管理。②簡単登録。販売事業者の独自コードによる納品サポートサービスや、商品撮影代行サービス。③ブランディング強化。ブランドの世界観を訴求できるストアデザイン・サービスなど-----。
 常に客の立場で考え、客とのつながりを強めることを第一に考えている、こうした徹底した顧客目線をアピールして締めくくられました。

 アマゾンの原動力の背景が、これで少しつかめた気がしました。

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