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2015年10月21日 (水)

2016春夏「テンボ」 平和を祈るコレクションに感動の嵐! 

 世の中のすべての人に向けたピープルデザインをコンセプトに、誰もが着られるファッションを展開しているのが、「テンボ tenbo」です。ブランドを手掛けるのは、このブログで既に何度かご紹介した(前シーズンのコレクション参照)ファッションデザイナーの鶴田能史さん。
 今シーズンもMBFWTに参加して、東京・乃木坂のメルセデスベンツ・コネクションで、2016春夏コレクションを発表しました。今回は社会性をより強めて、そこかしこに平和への祈りがいっぱい! 会場には目頭を押さえる人も多く、またしても感動の嵐が巻き起こりました。
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Img_54881  テーマは「1945」です。悲惨な戦争から70年を過ぎて、築き上げてきた平和の尊さを見つめ直そうということでしょう。
 ショーは全盲のアコーディオン奏者が奏でる調べからスタートしました。

Img_55271_2  
 次いで黄色いケーキを食べながら「リトルボーイ」を名乗る少年が歩いてきます。
 「リトルボーイ」は広島に投下された原子爆弾の名前です。
続いて太った男性が、長崎に投下された原子爆弾「ファットマン」の名で登場しました。このブランドらしい原爆反対の演出です。

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 次に、迷彩柄のプリントドレスのモデル(右写真)が現れます。

 迷彩といっても輝く星で表現したオリジナルプリントで、平和をイメージしているといいます。

Img_55001  左のシャツは、千人針のプリントです。
 千人針とは戦時中、出征兵に向けて多くの女性が一枚の布に糸を縫い付けて結び目をつくり、お守りとして渡していたものです。
 幸運を祈って、現代のお守りとして着てみたいと思うようなデザインです。
 デニムを接ぎ合わせたスカートのようなパンツをはいています。

Img_54961  右は、点字を思わせる水玉模様のプリントのシャツドレスです。

Img_55141pg  俳優のルー大柴も、友情出演されていてびっくり! 
 身振り手振りを交えてコミカルにウオーキングされ、楽しかったです。 

 このショーには、ファッションモデルとともに、何らかの障がいのある方や、難病の方、車いすの方など、体型の壁を超えた様々な方々が出演されました。

Img_55121jpg  フランスから初来日されたSMA脊髄性筋委縮症のアレクサンドリンAlexandrineさんです。
 天使のように神々しい、ピュアな美しさをお持ちの方でした。

 

 下の写真は左から、車いすのアーティスト、佐野有美さん。小さい体のアーティスト、後藤仁美さん。進行性難病筋ジストロフィーと闘うシンガー、小澤綾子さん。
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 フィナーレを飾ったのは、右の千羽鶴のドレスでした。
 たくさんの折り鶴は、広島県平和記念公園の原爆の子の像に世界中から寄せられたものを使用しているそうです。
 核兵器廃絶と世界恒久平和への願いを込めて表現したといいます。

 モデルとして出演された方々は、皆ニコニコと本当に楽しそうでした。テンボは、このように体型やライフスタイルに関わりなく、誰でも楽しめるファッションを提案しています。
 そしてそれと同時に、平和をもアピールしていました。
 コレクションを拝見しながら、ファッションには社会を変える力があると改めて思いました。テンボの発信力に、ますます期待しています。

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