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2015年9月 7日 (月)

ギフト・ショー「ザ・ワンダー 500」で地方から世界へ

Img_27591jpg_2  「地方から世界を目指そう」という声が、日増しに大きくなっています。これを受けて経済産業省では、今年度新たに「ザ・ワンダー 500 (The Wonder 500)」プロジェクトを立ち上げました。
 これはクールジャパン政策の下、世界にまだ広く知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品500点を発掘・選定し、国内外でのプロモーションを通して、海外に広く伝えていく事業です。

Img_27531  この9月2〜4日、東京ビッグサイトで開催された第80回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2015で、2,000点近い応募の中から選りすぐりの全500点が特別展示されました。

 同時にこれを記念するパネルディスカッションが行われました。

Img_27291  パネラーは、経済産業省経済産業政策局の諸永裕一氏と、二人の“目利き”プロデューサー、メソッド代表でバイヤーの山田 遊氏と、スペースマジックモン代表でクリエイティブディレクターの山下順三氏です。テーマは「海外市場で成功する地方産品とは?」で、海外進出を考えているメーカーにとって大変有意義な内容だったと思います。

 その主なポイントは次の通りです。
 まず認定基準では、商材の背景にある思いやこだわり、価値観を重視されたといいます。山田氏は、「インバウンド需要のあるものは、アウトバウンドでも売れる」と、国内で静かな人気を集めているブランドを選択。ファッション分野では、播州織作家 玉木新雌によるルーツ・ショールや岩見銀山のパレットドロップTシャツを選んだと語り、また山下氏は、伝統工芸の中で現代の生活に溶け込む商品開発をしているブランドを選出、京都・光章の手描き友禅のトートバッグや、ソウソウの地下足袋、大東寝具工業の京和晒綿紗を挙げていました。

 次に海外に向けての発信では、山下氏は、「日本にしかないもので、日本の強みをアピールすることが重要」と話し、「たとえば竹製品では、日本の竹は油分が良質で、中国など他の国にこのような竹はない。また和紙も日本独特で評価が高い。そうしたニーズを積み重ねていくことが大切」と強調。山田氏は、「中国で南部鉄器が売れているのは、お茶の味がまろやかになるからで、体験してもらえば違いがわかる」。さらに「商品のストーリーをどのように伝えるかが鍵」といいます。

 また今ある商品の価値を高めるための方法として、山田氏は、「いいものをつくっただけでは売れない」、「看板となるネーミングやパッケージデザインなどの総体の重要性を認識すべき」と断言。山下氏も、「売り込む背景や組み立てが大事。とくに和の伝統の“間”の空間など、日本ならではの表現を、海外にプッシュすることが必要」とアドバイス。

 最後に、諸永氏から「日本人よ、もっと自信を持とう」と励ましのメッセージが送られて終了しました。

 なお、このプロジェクトは今後、国内での交流イベントや海外でのPR、とくにパリ・デザインウィークへの出展やセレクトショップでの展示・販売、ストーリーブックの発行、ウエブサイトの日、英、仏、中の4か国語への翻訳など、活動が目白押しのようです。来年度以降、経済産業省の支援が絶たれた後も、引き続き、民間で運営し、ブランド数を増やしていく方向とのことです。

 地方発クールジャパンの推進による地方活性化の取り組み、ますます期待されます。

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