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2015年9月18日 (金)

ロンドンV&A博物館で「ラグジュアリーとは何か」展

の ロンドンのヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館では、もう一つ「ラグジュアリーとは何か What is Luxury?」展が開催されていました。

 これは無料の小規模な企画展でしたが、最近よく聞かれる「ラグジュアリー=贅沢」の本質を突く、興味深い展覧会でした。
 今、ラグジュアリーブランドが大きく成長しています。その一方で、社会格差は拡大の一途をたどっています。こうした現実を踏まえて、ラグジュアリー論争が巻き起こっているといいます。 

 本展は2部構成で、「ラグジュアリーをクリエイトする」と「ラグジュアリーの未来」の二つのコーナーで、ラグジュアリーを分析、展示していました。
 まず「ラグジュアリーをクリエイトする」では、11のキーワード、Passion、Exclusivity、Innovation、Extraordinary、Non-Essential、Precision、Investment、Pleasure、Preciousness、Expertise、Opulenceを切り口に、様々な分野からピックアップしたオブジェを提案しています。Img_36071

 とくに服飾関連のものを二つ、ご紹介します。

○Exclusivity
Img_36301  右はフォーマルなディナーで着用されるミリタリーコスチュームです。

 サヴィル・ロウでも卓越した縫製技術を持つ、ディージ&スキナーの作品。ロイヤルワラントとしてロイヤルファミリー衛兵の制服を生産する1865年創業の老舗工房です。

○Non-Essential
Img_36281  左はイリス・ヴァン・ヘルペンによるコートです。
 伝統に革新的なテクノロジーを組み合わせた、実験的なオートクチュール作品です。
 建築家で彫刻家のフィリップ・ビーズリーとコラボレーションし、レーザーカット・メッシュ構造の3Dパターン技術でつくられているといいます。


 次に「ラグジュアリーの未来」コーナーです。
 Skill、Memory、Authenticity、Resource、Legacy、Journey、Privacy、Accessの8つのキーワードで、それぞれにITテクノロジーやプロダクツが展示されていました。

Img_36421_5  たとえばSkillは、次のようです。

 プラスティックは、現在のような量産ではなく、スキルのあるメーカーによりハンドクラフトでラグジュアリーなものに変身すると予想。石油資源の枯渇により、未来には稀な材料になるといいます。
 中国人作家による「プラスティック職人の人気急上昇」の作品が提案されていました。

 最後に、「ラグジュアリーとは個人的なもの。一人一人の心の中にある」というパネルが心に残りました。考えさせられる命題です。

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