2016/17秋冬PVファブリックのコンセプト&カラー
2016/17秋冬プルミエールヴィジョン(PV)ファブリックで発表されたシーズンコンセプト。そのポイントは次のようです。
“創造力を発揮し、様々な文化やジャンルとの出会いを推進し、美的センスを積極的に発信する。過去への郷愁を捨て、遠過ぎる未来を夢想しないで、今という現実に立脚して美を創造するシーズン。”
PVトレンド委員長のパスカリーヌ・ヴィルヘルムさんは、「現在をエンベリッシュする―美しく飾る―シーズン。ボディも素材も、新しい機能にも美意識が求められる」と語っています。そのキーワードは「自然」、「テクノロジー」、「光」です。このトリオを駆使して、現状を打破し、美しいときめきを実現していくことが重要といいます。
またもう一つ、ヴィジュアルにアクションペインティングのような、絵の具のブラッシュ・タッチが採り入れられていたのも、今季の特徴です。ジャクソン・ポロックなど、遊び心のあるモダンアートからの影響を強く感じさせます。
カラー傾向は、全体に微妙なニュアンスをともなう色調です。
ビビッドが少ない一方、色数は多いパレットで、とくにダークに注目といいます。
シリアス(真摯)とデリシャス(甘美)を調和させ、寒色と暖色、軽さと重々しさ、フェミニンとマスキュリンのバランスをとる、3つのカラーレンジが提案されています。
〇コントラストにスリップする微妙なニュアンス
大胆で洗練された対比を演出するグループ。静かな明色と自己主張する赤、質感のある暖色とペールカラー、燃えるような濃色と繊細な寒色のコントラストが見られます。
〇リアルな色が微妙なニュアンスの中に合流
3色1組のレンジです。非現実的なナチュラルと深みのあるブライトのハーモニー、またニュートラルと寒色、光あふれる暖色を組み合わせて、アンチ・ノーマルを表現します。
〇闇の中に現れるカラー
モノクロームと思われる色調の中に不明瞭なカラーが走ります。きわめて暗い寒色と暖色、謹厳な濃色と磁力を持つような色の、矛盾した組み合わせが、新しい変化を生み出すレンジです。
| 固定リンク
「テキスタイル」カテゴリの記事
- テキスタイルネットワーク展 「遊びませんか いろいろな秋」(2023.11.19)
- FaW TOKYO秋 ⑶ ウェルネスファッションのいろいろ(2023.11.18)
- FaW TOKYO秋⑵ サステナブルファッション さらなる進化(2023.11.17)
- FaW TOKYO秋⑴ サステナブルファッション 廃棄物ゼロへ(2023.11.16)
- 「桐生テキスタイルコレクション2024A/W」8社が出展(2023.11.10)
コメント