2016年春夏「エコマコ」自然と共に生きる「グリーンライフ」
自然に優しい優美なドレスのブランド「エコマコ ECOMACO」が、2016年春夏展を8月27〜29日、東京・大手町の「パソナ」で開催しました。手掛けるのは、同社代表でファッションデザイナーの岡 正子さんです。
今シ―ズンは、“「Chance」~しあわせを運ぶ~”をテーマに、同ブランドのコンセプトである自然と共に生きる「グリーンライフ」の世界観が、すべての面に打ち出されていたのが印象的でした。
○スマイルプリント
みんなが笑顔になれる、明るいポップなプリントのコレクションです。今回から新しくデジタルプリント技術を取り入れ、また学生とコラボしてデザインを企画されたといいます。
中でも爽やかでフレッシュに感じられたのが、ホームファッションの提案です。グリーンの植物柄の間には、ラッキーアムレットの白い猫など、カワイイ動物のモチーフがさりげなく入っているといいます。どこに隠れているのかしら、と探すのも楽しい、ちょっとワクワクさせられるプリントです。
○グリーン&エシカル・ウエディング
ウエディングは人生最高の歓びです。これまで応援してくれた人、地球や自然に、どう感謝の気持ちを伝えるか、一着のドレスに「ありがとう」の心を伝えるドレスが提案されています。
とくに今年スタートしたばかりの新しいプロジェクト「しあわせ信州ウエディング」は、長野出身の岡さんならではの取り組みです。
これは、二人の思い出の場所での結婚式プランで、例えば菜の花畑でのウエディングや、古民家でのウエディングなど。パック結婚式にはない、心に残るウエディングになることでしょう。
またリメイクの発想で、式後は日常着として楽しめるドレスも展示されていました。
染め直したり、ベビードレスや赤ちゃんのおくるみに再利用したり。
写真右は、マタニティドレスにリメイクしたものです。横から見ると、お腹がふっくらしています。
○光のカケラプロジェクト
これは、子どもたちに物を大切にする心と色のワークを通じて、豊かな感性を育てていこうという、CSR活動です。残布を利用し「もったいない」の心と、モノづくりの楽しさを育くみます。
2012年から始めたという「色育」ワークショップは、今や全国各地で開催されているといいます。親子ファッションショーも盛り上がっている様子です。
○モザイクキルティングシリーズ
「エコマコ」らしいアップサイクルの形を見せるもので、端切れだからこそできる世界にたった一つのデザインです。
モザイクのようなパッチワークの手作りの布は、見とれるほど美しかったです。
会場となった「パソナ」は、都心にありながらも、植物にあふれるビルです。自然との共生をコンセプトに「アーバンファーム(都市型植物工場)」を展開しています。
1階のエントランスでは黄金色の稲穂がまぶしい季節を迎えているところでした。
自然と共に人と人とをつなぐ「グリーンライフ」を提唱する「エコマコ」の発表の場として、ここはまさしく最適な展示スペースと思い、感銘しました。
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