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2015年8月15日 (土)

クレオパトラとエジプトの王妃展 権力を持った女性たち

Uid000186_2015030315420646eb1277  「クレオパトラとエジプトの王妃展」が、東京・上野の東京国立博物館平成館で9月23日まで、開催されています。古代エジプト展というと、王、すなわちファラオに注目したものが多いです。しかし本展はファラオを支えた王妃たち、中でもその代表的存在であるクレオパトラが主役ということで、興味がふくらみました。

 私が行ったのは、12日でした。何とこの日は、偶然にもクレオパトラの命日だったのです。博物館学芸員の方によるギャラリートークがあり、ポストカードもプレゼントしていただいたりして、幸運でした。

 しかしクレオパトラの遺物はあまりないのだそうです。王宮は地震か何かで海底に沈んでしまい、お墓もない。それでも発見された数少ない遺品の中から選りすぐりを展示しているといいます。

 展示構成は、5章立てで、第1章が「ファラオを取り巻く女性たち」。中でもファラオの母は大きな力を持っていたようで、クフ王の母を称賛する遺物などを見ることができます。
 第2章は、王宮での暮らしぶりを紹介、第3章では、「美しき王妃と女神」がテーマになっています。
 そしてもっとも見ごたえがあったのが、第4章の「権力を持った王妃たち」と、第5章の「最後の女王クレオパトラ」でした。

Img_25521  ここでは権力を持った王妃や女王、4人が紹介されます。
 まず興味深いのが男装の王妃、「ハトシェプスト」です。王亡き後、王として君臨したといいます。右写真の像(これは撮影コーナーのレプリカ)に見るように、権威を保つために、付け髭をしていたことがわかります。 

11  次に王妃「ティイ」。王族以外の身分から昇りつめた女性で、外交に手腕を発揮したといいます。
 発掘されたレリーフ、左の写真は、レリーフの最高傑作と言われているそうで、本展の目玉作品になっていました。

 

21  また絶世の美女と謳われた王妃、「ネフェルトイティ」。ツタンカーメンの母とも言われている女性です。
 右写真は王妃の頭部と伝えられているものだそう。ちらしに掲載されていたものです。 
 

 

Uid000186_20150303161222a8ebbf77  最後が「クレオパトラ」です。
 左写真は「巻き髪のクレオパトラ」といわれるもの。
 クレオパトラはその美貌と7か国語を操る知性で、エジプト王国を守ろうとしますが、最後は戦いに敗れて自決します。
 ここにはカエサルやアントニウス、オクタヴィアヌス、また可愛らしいカエサリオンの彫像も展示されていて、心に残ります。海戦を伝えるレリーフもあり、壮大な歴史ドラマを感じました。

 古代エジプトでは、クレオパトラのような権力を持った女性が数多くいたようです。一般の女性の地位も、今考えられているよりはずっと高かった、と推測されているといいます。身分の低かったティイのような女性も王妃となって、権勢をふるったというのですからね。

 古代において、女性は偉大な存在であったと、改めて認識させられました。

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