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2015年8月14日 (金)

「エリック・サティとその時代展」音楽家とアートの深い関係

1_2  エリック・サティといっても、音楽史を学んだわけでもありませんでしたから、ベルエポックのフランスの音楽家としか知りませんでした。この音楽家の展覧会「エリック・サティとその時代展」が美術館で開催されているというので、何を展示しているのかと、好奇心をそそられて、渋谷の文化村ザ・ミュージアムへ行ってきました。

 会場には、あの有名な曲、「ジムノペディ第一番」が流れています。このゆったりとした雰囲気の中、サティの人生を、この時代の芸術と絡めながら、俯瞰する展覧会でした。

 第1章は、モンマルトルの第一歩。ロートレックのリトグラフが目に飛び込んできます。ムーラン・ルージュやシャ・ノワールといったキャバレーで影絵劇が人気となり、サティが影絵の楽団を指揮していた頃です。
 第2章は、秘境的なサティ。反ワーグナーのサティがバラ十字会の聖歌隊帳に任命された時期です。ロシュフーコーのサティの肖像画が印象的でした。
 第3章は、アルクイユに移って。パリ郊外の町、アルクイユに移転し、作曲への評価が高まった頃です。サティが着用した山高帽やステッキ、つけ襟なども見ることができます。
 ベヒシュタインE型のピアノが置かれた展示室には、サティ作曲、シャルル・マルタン挿絵の「スポーツと気晴らし」シリーズがあり、見応えがあります。これは20のテーマに基づく短い音楽と挿絵が交互に現れる形式で、最終章のコーナーでは、この映像が流されています。
 第4章は、モンパルナスのモダニスム。ピカソやブラック、ジャン・コクトー、マン・レイといったアーティストたちの作品が並んでいます。1920年代のパリのカフェ文化がしのばれる、そんな雰囲気のコーナーです。 ポスター(左上トップ)に掲載されたフランシス・ピカビアの作品、舞台劇「本日休演」の楽譜の口絵も、ここにありました。
 第5章は、サティの受容。
1201507221826101_2  マン・レイの「エリック・サティの眼」(右の写真)など、サティをモチーフにしたシュールな作品が見られます。当時のダダイストたちは自分の作品に、サティの名前を加えて制作していたのですね。
 アンドレ・ドランのバレー衣装のデザイン画も美しかったです。

 サティが活躍した時代は、芸術運動が大変革した時代。サティも、当時の前衛的なアーティストたちと深いつながりを持っていたことがわかりました。

 なお、本展は30日までです。

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