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2015年8月18日 (火)

淡路島は人形浄瑠璃発祥の地だった!

 淡路島は、イザナギ・イザナミの2神による日本の「国生みの地」で、日本固有の人形劇、人形浄瑠璃の発祥の地でもあった---。

Img_22831_9  こういうお話を聴くと、神秘的なロマンを感じてワクワクしてきます。
   今夏、4〜6日に開催された服飾文化学会夏期セミナーで、初日、この淡路島の淡路人形座を訪問しました。

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 最初に見たのが「戎舞」です。

 戎は、イザナギ・イザナミの子で、漁業の神様とされています。釣竿をかついでやって来た戎さまが、お神酒をふるまわれ、大きな鯛を釣って、メデタシメデタシと舞う神事です。
 思わず笑みがこぼれる、可笑しみたっぷりの舞いでした。

 この後、人形遣いの吉田史興氏より、淡路島の人形浄瑠璃についての解説がありました。

 その起こりは、国生みの神への奉納芸だったといいます。江戸時代に郷土芸能として全国に広まり、人気を集めます。この一派が文楽です。文楽という名称は、公演された劇場の文楽座に由来しているといいます。
 人形浄瑠璃の本家、淡路島では、500年もの長い伝統を守っていますから、文楽とは趣が少し異なるようです。

Img_22341  まず頭部であるカシラが、文楽のものより大きく、人形自体も大きい。それは人形浄瑠璃が元々野外で行われていたのに対し、文楽は劇場を中心に発達してきたことに関係しているといいます。

 次に人形の動かし方を披露していただきました。ちょっとした視線や首の動きで、人形はまるで生きているかのように反応します。その主遣いの技に驚嘆しました。
 また文楽と違うところは、人形を操る3人の黒子が、全員覆面をして顔を隠していることです。文楽では、出遣いといって主遣いが顔を出して演じています。

 さらに演者ですが、ここでは女性の人形遣いや大夫、三味線弾きもいて、ちょっとびっくり。すべてが男性で占められている文楽と比べ、淡路島の方が自由でおおらか---と思いました。

Img_22461_2  衣装についても、淡路島のものはだんじり祭りに見るような豪華なものが多いようです。

 人形浄瑠璃には歴史ものと世話ものがありますが、ここでは「義経八艘飛び」のような歴史ものが得意といいます。
 大正時代のものという素襖や陣羽織などには、鳳凰や龍、虎などのモチーフが刺繍されていたり、武者の目にもガラスがはめ込まれていたり。しかも盛り上がっていて、実に重厚なものでした。
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 これらの衣装は、人形遣いが糸と針で要所を留めて、人形に着付けるそうです。

 最後に「火の見櫓の段」の公演があり、圧巻だったのが、お七が櫓を上るシーンです。人形とは思われないリアルな演出で、この人形座ならではの仕掛けがこらされているようです。

 今回、人形浄瑠璃・文楽を学び直し、ますます好きになりました。

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