小諸城址「懐古園」を訪れて
このお盆休みの一日、信州小諸の「懐古園」を訪れました。ここには中学時代に来たことがあるのですが、城跡だったことくらいしか思い出せず、何もかも新鮮でした。
「三の門」(上の写真)が正面かと思いきや、実は線路を挟んだ向かい側の「大手門」(右の写真)が正門でした。これは重要文化財として当時の姿のまま、保存されているといいます。
門は残ったのに、本丸の方は、明治維新の廃藩置県で跡形もなく破壊されてしまったのですね。今では石垣だけが残されているだけです。
この城は、「穴城」といって、城下町よりも低い位置に築かれた珍しい城で、天然の岩壁に建つ要塞として機能していたことも、行ってみて理解できました。
明治の初め、日本全国にあった城は、明治政府により次々に壊されて、小諸城も例外ではなかったのですね。残存していれば、姫路城のように大きな文化遺産となったでしょうに、残念です。
園内には、本丸跡に建てられた「懐古神社」(左)や「島崎藤村記念館」(右)などがありました。
島崎藤村が有名な詩「千曲川旅情の歌」を詠んだ「水の手展望台」からの眺望はすばらしかったです。(写真 右)
でもこの千曲川にもダムがつくられるなど、今はもう当時の面影はほとんどない様子でした。ただ川の流れだけは変わっていないことに感慨を覚えます。
それにしても小諸という町、古きよき時代の風情が漂うステキな町と改めて思いました。
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