「コレクション フランセーズ」展 新規ブランドに注目
第44回「コレクション フランセーズ」展が、22〜24日、ウェスティンホテル東京で開催されました。これはファンシージュエリーを中心に、バッグやスカーフなどモードアクセサリーを手がけるフランスの有力ブランドが集結する展示会です。
今回は27ブランドが参加し、EPV無形文化財認定企業(4社)や、ラ・フランス・デュ・サヴォワールフェールというメイド・イン・フランスの一定の質的基準を満たす企業(9社)が多数出展、フランスの職人やクリエイターのレベルの高さを披露していました。
広報担当者によると、日本はファンシージュエリー分野でフランスの輸出相手国第4位だそうです。第一位がスイスというのには驚きましたが、フランスにとって日本は非常に重要な輸出先であることに間違いないようです。
今回はバカンスの季節と重なったことで、ブランド数が減少したそうですが、日本への関心は高く、とくに新規出展は9ブランドと多いことが注目されます。
その注目ブランドをいくつかご紹介しましょう。
○オーギュスティーヌ・パリ Augustine Paris
ここはとにかく溜息のでる素晴らしさ! 伝統的なガラスペーストを使い、金属の枠の中に肉厚のガラスをあしらったアクセサリーは、ゴージャスとしか言いようがありません。
EPV認定のアクセサリーの工房で、シャネルやルイ・ヴィトン、ディオールなどのコレクションを手がけ、日本でも既に知られる存在です。
デザイナー、ジョゼット・グリポアは伝統的なガラス職人のノウハウを伝承する4代目で、伝統継承につとめていくといいます。
○ポアポ poapo
2011年にサンドラ・ルフェーブルにより創設されたブランドで、今回初出展です。
「ポ」はフランス語で「skin 皮」の意味で、革とシルバーコーティングの真鍮を使ったアクセサリーが小粋で女性らしい。
革は、エルメスの端切れを再利用しているそうです。また着脱はすべてマグネットを使用しているというのも、大人の女性にとってうれしい機能です。
○エリック・エ・リディ Eric et Lydie
自然や地域民族、また様々なアートをヒントにジュエリーをつくっているブランドで、素材もアメジストやヒスイといった天然石が中心です。初出展の今回は、「ミツバチ」テーマのものを多く見せています。
1995年からオートクチュールやプレタポルテ、また映画のために作品を制作されているとのことで、女性らしく繊細なデザインが好評のようです。
○スリーズ・エ・ルイ Cerise et Louis
初出展のバッグメーカーです。
革製品なのに、持ってみると軽くてびっくり! これなら使いやすいと思います。カラーも明るいパステルで、ジャカードやプリントの柄もレトロなのにモダンなイメージです。
フランスのアンジュにある自社アトリエで制作され、100%メイド・イン・フランスを謳っています。
遊び心のあるカワイイ感じのデザインと使い勝手の良さで、人気を集めそうです。
○アム・ドゥパリ A.M.de PARIS
パリジェンヌのエスプリを喚起させるストールやスカーフを提案しています。素材は、上質の天然のもので、ベビーアルパカやカシミア、シルク、コットンなど。
ベビーアルパカのふんわりとしたやさしさ、また和更紗のようなプリント柄のストールに惹かれました。
ちなみにA.M.は、デザイナーのアニエス・ドゥ・ラ・ムイエールのイニシャルだそうです。
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