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2015年7月11日 (土)

モーダ・イタリア & シューズ・フロム・イタリー記者発表会

 2016年春夏のイタリアンファッションを発表する第47回モーダ・イタリア展 & 第57回シューズ・フロム・イタリー展が、8〜10日、ウェスティンホテル東京で開催されました。出展したのは159社で、内訳はアパレル57社、レザー43社、シューズ59社です。
 今回はアジア諸国からのバイヤーが、例年になく数多く来場していたようです。日本を拠点にアジア進出をはかろうというイタリアの戦略でしょう。

Img_14891  初日に行われた記者発表会では、冒頭、駐日イタリア大使のドメニコ・ジョルジ氏が、「来年は日伊通商条約締結から150周年の記念年。これを祝し、文化や経済交流を盛り上げていきたい。今回の成果を期待している」と挨拶しました。

 また日本市場について、輸出は、2014年円安などの影響でスローダウンしたといいます。とくに靴が数量で4.9%減、金額ベースでも4.4%減となり、今年も2〜3%程度の減少が見込まれています。しかしミラノの靴の見本市「ミカム」には、日本人バイヤーが1,000人も訪れていて、その数に変化はなく、全体的にはそれほど心配していないと述べられました。
 イタリアは2億足の靴を生産し、その85%が輸出されていて、日本はその輸出先第11位だそうです。ロシア向けは落ち込みましたが、米国向けは好調で、中国もFTA締結で関税が50%以上引き下げられ、期待しているといいます。日本にも同様の関税引き下げが望まれるとのことでした。
Img_15041_2  
 この後、トレンド・プレゼンテーションがあり、モード関連をElementi Modaのクリエイティブ・ディレクター、オルネッラ・ビニャーミ氏が、シューズ関連をWGSNのシニア・コンサルタント、ヴァネッサ・ベッロー氏が解説されました。
 ビニャーミ氏は、着心地のよい服を大前提に、次の9つのストーリーを提案しています。①上質なデイリー(高級感のあるクラシック)、②カルチュラル・フュージョン(エスニック&アルティザン)、③サトル・トレース(繊細さと優美さ、シルキーパステル)、④ブリージー・フレッシュネス(透け感や光沢感、アクアカラー)、⑤ブルー・ワールド(マリーンやデニム調)、⑥白/黒デュアリティ(グラフィカル、ジオメトリック)、⑦クロモ・バリエーション(ビビッド&カラフル)。

 ベッロー氏は、2016年春夏を「Disrupt to Innovate革新へ向かうための破壊」のシーズンと位置づけ、シューズのトレンドを次の4つのテーマで紹介されました。春物として①モニュメンタルMonumental、②グレースフルGraceful、夏物として③サルトリアルSartorial、④ヴィセラルVisceralです。

 暖冬で世界的にブーツの売れ行きが鈍化したり、スニーカーブームでマーケットが侵食されたり----、イタリアのファッション業界もなかなか厳しい状況にあるようです。しかし持ち前の「クオリティ(上質)」、「イノベーション(革新性)」、「クラフツマンシップ(柔軟な職人の技)」を合言葉に、それを乗り越えていこうという、力強い気迫を感じた発表会でした。

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