« サンダルもスニーカー風が人気 | トップページ | ロボティクスファッション手がける新世代の感性に衝撃! »

2015年7月13日 (月)

「動きのカガク展」は「図工室」のような動くアートの作品展

Top_poster  東京・六本木の21_21 デザインサイトで「動きのカガク展」が、9月27日まで開催されています。これはモーション・デザイン、つまり電動モーターなどで動くアートの作品展です。

 ディレクションを手がけたのは、クリエイティブディレクターで映像作家の菱川勢一氏で、以前、このブログ2015.3.15でもご紹介したことがあります。同氏は、先月行われたオープニングトークで、次のように語っています。
 「今、中高で音楽や美術のカリキュラムが減っている。未来のものづくりに注目が集まる中、子どもたちにデザインやアートの楽しみを感じてもらえるような展覧会はできないか、と考えて企画した」と。

 展示室は「図工室」に見立てられています。作品は、普段身近にある材料や道具を、アートに仕立てたものが中心です。動く仕組みや創作の手の内がわかる解説や動画もあり、わかりやすく展示されています。「カガク」とあるので、難しそうと思っていましたが、そんなことは全然なくて、誰もが参加して遊んでみたくなる作品が揃っていました。タッチすると音が出たり、形や色が変わって見えたり----。
 私も様々な動きを体験し、楽しみました。

Img_12921  まず目にするのが、青いゴミ袋を68個使用した『シックスティー・エイト』というインスタレーションです。袋が浮き袋のようにふくらんだりしぼんだり。波がうねっているかのように見えます。これはドイツ人アーティスト、ニルズ・フェルカーの作品で、中に冷却用ファンが組み込まれているといいます。
 菱川氏が、本展で真っ先にオファーしたのが、この作品だったとか。どこにでもありそうな単純な発想が、図画工作という本展のテーマにぴったりと思いました。

Img_1274j1pg  次に興味深かったのが、クワクボリョウタの『ロスト #13』。鉄道模型を思わせる作品です。
 電車が回るたびに、積まれているLEDライトが、レールの周囲に置かれた日用品を、影絵のように浮かび上がらせます。異次元の街を見ているかのようで、印象的でした。

Img_12901jpg  大ホールの展示では、手前に広がる『統治の丘』に注目です。
 佐藤雅彦+桐山孝司のユニット、ユークリッドによる作品で、真ん中のステージに上って指さすと、眼下に林立する円錐が、家来のように一斉にその方向を向きます。私もやってみました。従順に従ってくれるので、まるで領主にでもなったような気分です。天井のセンサーが人の動きを感知しているのですね。
 でもだからといって、両手で指したりすると、パニックを起こして、言うことをきかなくなります。それも楽しい体験でした。

Img_13281jpg  また目を丸くしてじっと見てしまったのが、岸 遼の『アトムズ』。何しろピンポン玉のような球が浮遊しているのです。
 これはベルヌーイの定理を応用した作品だそう。角度を真上から斜めに変えても、球は生き物のように振動しながら空中を動きまわっていました。かなり強い気流が流れているようです。 

Img_13241  さらにスイスのアーティスト、ジモウンの作品『124のdcモーター、コットンボール、53×53×53センチ』も不思議でした。
 段ボール箱を積み上げた塔の中に入ると、壁には振り子のような小さなボールが付いているだけなのに、音が聞こえてくるのですから。
 箱の中に小さなボール付きモーターが内包されていて、これが揺れて音を立てているといいます。

Img_13591  中庭では白いリボンが飛び交っています。これはチームラボの若手、藤元翔平の『動くとのこる。のこると動く』。
 センサーに手をかざすと、リボンが生き物のように反応する、インタラクティブな作品です。 

 この他、佐藤雅彦+ユーフラテスの、虫眼鏡でのぞくと、アニメーションの原理が体感できる「森のゾートロープ』(左)や、沼倉真理の透明なカーテンに円や線が浮き出てくる『レイアー・オブ・エアー』(右)、アトリエオモヤの水の表面張力を利用した『水玉であそぶ』など、オヤッと思うような作品がいっぱい。
Img_13411 Img_13451_2







Img_13681_4  最後に、メルセデス・ベンツが1885年に製作したという、世界初のガソリン車『ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン(レプリカ)』も展示されていてびっくり。
 こんな風に、人は動くものをつくろうと、夢を抱いてきたのですね。

 さあ、これから子どもたちも夏休みです。ここは、そんな彼らの絶好の遊び場になりそうです。

|

« サンダルもスニーカー風が人気 | トップページ | ロボティクスファッション手がける新世代の感性に衝撃! »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/61887184

この記事へのトラックバック一覧です: 「動きのカガク展」は「図工室」のような動くアートの作品展:

« サンダルもスニーカー風が人気 | トップページ | ロボティクスファッション手がける新世代の感性に衝撃! »