インテリア ライフスタイル展 ミナ・ペルホネン“ドップ”
「ミナ・ペルホネン mina perphonen」といえば、デザイナーの皆川明さんが手掛けるファッションブランドで、先月20周年記念展(このブログ2015.5.22付け参照)を開いて大きな話題を集めました。インテリアの世界でも、この春湘南Tサイトに直営店「コティ (フィンランド語で <家>の意味)」をオープンさせるなど、幅広い活躍ぶりに目をみはります。
今回のインテリア ライフスタイル展では、「キュレーションストア」エリア(このブログ2015.6.21付け参照)に出展。その人気ぶりをまたしても見せつけていました。
目玉となっていたのは、何といっても新作の本棚とマガジンラックです。いずれも“ドップ dop”の生地が使われています。
“ドップ”とは、同ブランドが昨年発表した経年変化を楽しむ生地(このブログ2014.6.13付け参照)です。両面使えるダブルフェイス地で、イタリア語でダブル=ドッピオであることから“ドップ”と名付けたといいます。色揃えは全部で17色、表裏、幾通りも組み合わせられます。
コットン/ポリエステル混のモールスキン微起毛加工地で、5万回くらい摩擦するとすり切れて、裏の地色がにじみ出てくるそうです。この変化が何とも言えない魅力なのですね。
皆川さんは、ご両親が家具屋を営まれていて、使えば使うほどに味が出てくる漆の家具などに囲まれて育ったとか。世代を超えて受け継がれていくものを、布づくりでもできないかと考え、“ドップ”を開発したと語っています。
時を超越した普遍性への挑戦、本当にすばらしいと思います。
本棚は、愛称が“bookmock”です。
“ドップ”がハンモックのように天板から吊るされているので、吊るす位置を変えて、スペースを自由に作ることができます。また本や雑貨がハンモックで休憩でもするように収納できる、そんなつくりになっています。
マガジンラックは、両面の色が見える特徴を生かしてデザインしたといいます。
愛称は“booknap”。やわらかな“ドップ”が本を優しく包み込む、どこか心安らぐイメージです。
ギフトにもよさそうですね。
クッションは、“ラビオリ”というのだそう。縁がラビオリの耳のように見えます。
小さなポケットが付いていて、文庫本などを入れるのにいいかも---です。
なお、これらの新商品はこの秋から発売されるとのことです。
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