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2015年6月11日 (木)

2016春夏PTJ その⑴ 高まる国産テキスタイルへの関心

 2016年春夏のテキスタイルを発表する国内最大の見本市、「JFWプレミアムテキスタイルジャパンPremium Textile Japan 略称PTJ」が、5月27-28日、東京国際フォーラムで開催されました。
 事務局によりますと、来場者は2日間で約6,500人、昨年の5月展(5514人)に比べて18%増となり、過去最高を更新。とくに大手アパレルの来場が大きく伸びたといいます。国産テキスタイルへの関心の高まりを感じさせます。
 また出展も、昨年が同期74件、94小間でしたが、今期は80件、104小間となり、これまでで最多。次回に向けても増加が見込まれています。しかし会場面積をもうこれ以上拡大できないそうで、ウエイティングリスト待ち企業が増えること必至のようです。
 これには会場が有楽町駅前で至便ということと、円安による国産回帰という要因があるのでしょう。しかしそれ以上に大きかったのは、やはり昨年のミラノ・ウニカへの出展だったのではないでしょうか。欧米ラグジュアリーブランドからの高い評価が、世界で戦えるという自信につながり、レベルアップに拍車がかかったものと思われます。

 とくに注目した企業の一押し素材をご紹介していきます。独自のこだわりの技による、差別化商品を随所に見ることができました。

桑村繊維 テキスタイル5部第1課
Img_06451jpg  スタッフ全員が、同じ柄のシャツをユニフォームとして着用し、目立っていました。
 それが右の先染めシャツ地です。
 チェックとストライプが一枚の布に組み込まれていて、大きなパッチワークのように見えるデザインになっています。

Img_06591  ここでは他では見たことがないような斬新で個性的シなャツ地が豊富に提案されていて、びっくり!
 張りのあるボンディングやニードルパンチ(左)なども見られます。
 「糸・染め・加工」へのこだわりは、さすが播州の雄と思いました。

Img_06621jpg Img_06611
レースとギンガムのボンディング  ボンディング&パンチング 

丸萬
Img_06341jpg  右の写真のような、綿の先染め織物が中心です。

 シンプルなものから凝ったジャカードやドビー技術を駆使したものまで、メンズからレディスまで、播州織を幅広く提案されています。

Img_06361jpg_2  とくにシーズンは、紙繊維のOJO使いを打ち出していました。その軽さと清涼感のあるタッチが好評だったといいます。

 ビジネスの幅がさらに拡大している様子です。 

 ○浅記
 Img_07051_3  新潟・見附産地で「糸染、製織、整理加工」等全ての工程を産地内にて一貫生産している、創業145年という長い歴史と伝統のある生地メーカーです。
 この産地ならではのスペックムラ染 を使用した先染めが目立っていました。ヴィンテージ調のさりげない表現が人気の秘密のようです。

福田織物
F10000051  静岡県掛川市にある生地メーカーで、ミラノ・ウニカに連続出展して、欧米人気ブランドからの引き合いが増えている様子です。
 同社得意の高級細番手ドレスシャツ地やナチュラルストレッチシャツ地、それに加えて、右写真のような、表情のある複合的な織物も打ち出し、来場者の目を引きつけていました。これはミラノで好評だったものといいます、

オカテックス
Img_07351jpg  山形県米沢市で95年の歴史を持つ織物メーカーです。
 ジャカード織りのCADを駆使してつくられるスカートやワンピース用の大きな柄には、独特のエレガント感があり、毎シーズン目を見張ります。
 写真は、同社で定評のあるスカート織りの一つです。刺繍レースのように見えますが、これもれっきとした柄織物です。

川越政
F10000081jpg  今回初出展で、国内の各産地で生産したオリジナル素材を展開している大阪のメーカーです。
 天然繊維が中心で、他社にはないこだわりの生地を在庫しているといいます。
 写真のようなシャツ地から、トレンドのミリタリー調やデニム風のカジュアル素材など、メンズからレディスまで幅広い品揃えです。

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