インテリア ライフスタイル展 アンビエンテ・トレンド2015
「インテリア ライフスタイル」の母体となっているのが、「アンビエンテambiemte」です。ドイツのフランクフルトで毎年2月に開催されている消費財の国際見本市で、出展社数4,800社以上、来場者数約14万人という、世界最大規模を誇っています。トレンドの影響力も絶大で、世界の趨勢を反映するバロメーターの役割を果たしているといいます。
先般の「インテリア ライフスタイル」展で、このアンビエンテ2015のトレンドが、ドイツのトレンド発信事務所のアネッタ・パルミザーノ氏より紹介されました。
その概容は次の通りです。
メインテーマは「憧れ」で、「私たちの大切な記憶や理想的なイメージが未来をつくる」の考え方が基本となっています。心理学的にも、過去の思い出や郷愁は後ろ向きなものではなく、人生にポジティブなものと実証されているといいます。
○clarity + lightness 透明感 + 軽量
・ピュアでシンプル、オーバーデザインではないもの。光の演出。ボエティックなイメージ。
・可動式の構造や繊細なレリーフ。ミシン目、メッシュ細工が特徴的。
・ペールな色調や白。
○craft + culture 工芸 + 文化
・手作り風のデザインや民族の伝統、たとえばアフリカンアートなど。不完全の美。
・フリンジや民族調の刺繍、抽象的なグラフィック柄。ラタンやラフィア。
・赤褐色やインディゴブルー。
○history+ elegance 歴史 + 上品的イメージ
・演劇的でミステリアス、グラマラスで華麗な歴史からの引用。過去と未来をリンク。
・縞大理石とニス塗装を施した木材。多面体カットや幾何学的レリーフ。
・ダークマホガニーなどダークカラー。
○humor + curiosity ユーモア + 好奇心
・子ども時代のくったくのない精神、遊び心のある、型にはまらないデザイン。
・多種多様な素材とのコントラスト。思いがけない組み合わせ。
・刺激的な驚きを与える色使い。
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