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2015年4月27日 (月)

「ルオーとフォーヴの陶磁器」展

Iqmqc_2  「ルオーとフォーヴの陶磁器」展が、4月11日から6月21日まで、パナソニック汐留ミュージアムで開催されています。先日この内覧会に行ってきました。
 実は陶磁器と伺い、それほど関心がなかったのです。でもルオーやフォーヴの巨匠たちによる日本初の作品展です。きっと何かあると期待していました。やっぱりその通りで、本展は絵画を見るような陶芸展でした。

 フォーヴとは、野獣派と訳されます。野獣とは何とワイルドな呼称でしょう。けれども20世紀初め、フランス画壇に登場した画家たちの作品は、強烈な色彩と個性にあふれ、刺激的だったのですね。そう表現したくなるような新時代への息吹があったということでしょう。

 豊かな色使いで芸術革新を導いたフォーヴの画家たち、ルオーやマティス、ヴラマンク、ドランらが、陶芸にも没頭したというのは、わかる気がします。色が釉薬で溶けて美しく輝く不思議な芸術が陶磁器なのですから。もしかしたら陶芸がヒントになって、彼らの名画が生まれたのかもしれません。

 でもこの陶磁器は、それまでアートとみなされていなかったといいます。無名の職人の世界のものだったのですね。
 これを芸術の領域に高めたのが、アンドレ・メテという陶芸家でした。日本ではほとんど知られていない人物で、私もここに来て初めて知りました。
 フォーヴの画家たちは、パリ近郊にあったという、このメテの工房に通い、彼が用意した皿や壺に絵付けを施したのです。
F10000121_2
 展覧会では、陶磁器作品とともに、デッサンや下絵もたくさん展示されていて、大変興味深かったです。

 3章構成で、第1章が青の部屋、第2章が白の部屋、第3章が金の部屋となっています。
 

F10000051_2  第1章は序章で、メテのオリジナル作品が紹介されています。

右写真の中央の肖像画がメテ、その人です。
 (なお写真は、第1章のみ撮影が可能ということで、美術館より特別に許可をいただきました。)

F10000111  メテは、陶磁器を実用品ではなく、あくまでも美しい装飾品として制作したといいます。

 ここには色彩やモチーフに、独自の技法を確立していった、メテの作家性を感じさせる作品が勢揃いしていました。

F10000091jpg  表面がつるつるしていなくて、レリーフのような凹凸があったり、ひび焼きされていたり---、デザインに彫刻的な要素があるのも特徴のようです。

 右写真の上に、メテのよき理解者であったという、奥方の写真がかかっていました。テーブルにはティーセット一式が置かれています。

 第2章は、マティス、ヴラマンク、ドランといったフォーヴの画家たちが絵付けした陶磁器が展示されています。写真が無くて残念ですが、白地のファイアンスにのせた鮮やかな色調と抽象的なタッチが印象的でした。

 第3章は、すべてルオーの作品スペースです。チラシ写真にも掲載されているように、ルオーのそれは、余白がなく、びっしりと色彩が埋めこまれているようです。絵画とはまた違う一面を垣間見た気がします。

 みんなでメテの工房に集まって、ワイワイ騒ぎながら制作に精を出したのではないでしょうか。ルオーとメテは年齢も同じで、マティスとは同級生だったそうです。そんな仲間同士の楽しい雰囲気が、どことなく伝わってくる展覧会でした。

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