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2015年4月22日 (水)

リラクシングウェア「ボッコ」の縫い代がないカットソー

 縫製された服の裏には縫い代があります。縫い代は突起です。ゴツゴツしていて肌触りが悪い。そこでなめらかな表を裏にして着るという人もいます。縫い代がなかったら、下着などのウェアは、どんなに着心地がよくなることでしょう-----。と思っていたところ、この夢のような技術が既に実現していたのです。
  それが「ソフトシーム」です。そしてこのカットソー製品を今春ものから提案しているのが、リラクシングウェアの「ボッコ Bodco」(このブログ2014..4.17付け参照)」です。私も先日、同ブランドの2015年秋冬もの展を訪れ、これを目にして感嘆させられました。

Cimg21891  縫い代がないので、縫い目はフラットです。
 その上、縫い糸に、身の生地と同じ糸が使われていますので、縫い目が本体の生地に同化して、セーターのように見えます。
 (左写真は袖口の部分)
Cimg21721  従来のように縫い目のところで、ジャージーの伸縮性が止められてしまうこともありません。
 (右の写真のように目いっぱい伸縮します。) 
 ですから全体が一体となって伸び縮みするウェアになります。

 「ボッコ」社長の川田 剛さんからお話を伺い、これは一種の“突き合わせ縫い”のようなものかと思いました。重ねた二枚の布を、特殊に改造したロックミシンで縫い合わせ、その合わせ目を手作業で広げて、スチームでセットするという技法です。開発したのはプロベストの技術者の方で、昨春、特許を出願されたといいます。
 しかしこうした技術がこれまでまったくなかったというわけではありません。
 織物では、織りながら継ぎぎ合わせて立体成型したり、横編みでは、無縫製ニットがあったりします----。が、コットンジャージーのようなカットソー製品では、初めてです。というより世界初といってもいいでしょう。伸び縮みするジャージー本来の性質を損なうことなく製品化でき、縫い代がない分、軽く仕上がります。 
 布同士を貼り合わせたり接着したりして、服に仕立てることも行われていますが、主に合繊が主体です。ところがこの「ソフトシーム」なら、どんな素材にも対応します。今、流行っているパッチワークのデザインにも使えますね。
Cimg21701  
 まさに画期的な「ソフトシーム」。肌の弱い方や、寝たきりの方の床ずれ防止にも役立ちそうです。川田社長は、こうしたことも見据えて、究極の着心地のよさを目指すといいます。

 今回の展示会も、そんな快適で、しかもセンスのいいワードローブが並びました。いずれもユニセックスで、カップルでシェアできます。ウールのダブルジャージーのジャケットは、裏がコットンパイルで、冬も温かく気持ちよく過ごせそう。チェック地と組み合わせた杢調のジャージーのシャツも、洗練された感覚で、どこにでも着て行けそうです。
 カラーはグレーやネイビーが中心で、ポイント色がイエローの、明るさいっぱいのコレクションでした。

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