「ルームス30」展―(2) 若い息吹がいっぱい
ファッションとデザインの合同展「ルームス」は、いつも若い息吹がいっぱいの、刺激的な展示会です。このイベントも今回「rooms 30」というように、30回目を迎えるとあって、記念パーティが催されるなど、盛況でした。
迷路のような会場では、思いがけない若いブランドに出会ったりして、なかなか楽しかったです。そのいくつかをご紹介しましょう。
○vm ヴーム
フィンランド国旗のようなロゴマークに誘われて入ってみました。聞けばブランド名もフィンランドに因んだもので、「v」は、フィンランド語の「服」の頭文字、「m」は「心を打つ」の意味だそうです。
フィンランドは森と湖の国といわれますが、ここはそんな清新なアウトドアの風を感じるブースでした。シンプルなシャツを中心にコートやパーカ、パンツなど、スポーティで着やすいアイテムがラインナップしています。商品タグが、織りネームではなく小さなサンダルになっているのもユニークで、遊び心を感じさせます。
○SIMONE LIST シモーネリスト
デフィが展開するブランドで、モノトーンをベースにしたワードローブが、シックです。
パリ風なムードが漂うおしゃれなブースで、テーブルウェアにも目が惹かれました。
○SOLIDWARP ソリッドワープ
メンズシャツで定評のあるスキャッティオークがプロデュースしている、シャツのブランドです。幾何学柄のボーダーをあしらうなど、基本のシャツをクールにアップデートしていて、今後の展開が期待されます。
○nogu ノグ
シンプルなデザインと、美しいブルーのコットンや麻素材に惹かれました。このブルーは、デザイナーの弘重宣子さんが、ご自分で染めたとか。テキスタイルデザインを自らこなし、そのオリジナル生地を使って、オーダーで服をつくっているといいます。
元はインテリアのテキスタイルデザインをされていて、子育てをきっかけに服づくりの仕事をスタートしたそうです。
一見、何気ない水玉も、よく見ると小さなパンダが隠れていたり、雨粒型が散りばめられていたり----、一味違う表情をしています。そんな素材を生かした服からは、弘重さんのあたたかい手の温もりが伝わってくるようです。
○Cotton House Aya コットンハウス・アヤ
東京都三鷹市を本拠地とするアパレルで、日本製にこだわり、小ロットで日本の工場でモノづくりをしているといいます。素材は木綿を中心に、麻や天竺など、日本各地の機屋と組んでつくっているそうです。
今シーズンは「レース」と「植物のある風景」をテーマに、オリジナルプリントを英国の古い植物画をヒントにつくったり、ストライプにヘリンボンを組み込んだり---。ヴィンテージ感を演出した素材で、落ち着いた品格を感じさせるブラウスやドレスのコレクションを提案しています。
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