「ルームス30」展―(1) エシカル・エリアが充実
去る2月中旬、ファッションとデザインの合同展示会「ルームス rooms 30」が、国立代々木競技場第一体育館で開催されました。遅ればせながら、このときの模様をお伝えします。
まず驚いたのは、エシカル・エリアが充実した展開を見せていたことです。人々の意識がいよいよ人や地球にやさしい社会をつくる方向に変わり始めたことを感じさせられました。出展社数も50社ほどに増えて、活況がありました。
写真は、英国ロンドン発のエシカルブランド「IN HEELS インヒールズ」のトートバッグです。「Who said ETHICAL is not SEXY(エシカルがセクシーでないなんて、誰が言ったの?)」とスペルが書かれています。
エコやエシカルがファッション商品づくりの〝国際標準”になりつつあることを示唆しているようで、考えさせられます。
このエリアには、アパレルからアクセサリー雑貨、ビューティやフードまで出ていましたが、ここではアパレルを中心に、気になったブランドをご紹介します。
○PEACE BY PEACE COTTON PROJECT FELISSIMOピース バイ ピース コットン プロジェクト フエリシモ
PEACE BY PEACE COTTON PROJECTは、インドでのオーガニックコットンの栽培を支援している団体で、綿花から縫製まで、すべてがインド生産という服や雑貨、寝装品など、様々なアイテムを提案していました。
綿花の実物も展示し、インパクトがありました。
○LEE リー
「リー・ソーシャル・アクティビティ」を掲げ、オーガニックコットンやフェアトレードを推進しているリー・ジーンズでは、環境に配慮したデニムを訴求。漂白剤を使わない、ぶとう糖脱色による「エコ・ブリーチ」や、「エアー・ウオッシュ」というオゾンによる脱色、また天然染色、さらにレーザー加工などを提案、注目を集めていました。
○KAPUWA カプワ ○ECO MACOエコマコ
インド職人の手作りによる木版プリント。 シルキーなポリ乳酸繊維。
手の温もりが感じられるハウスドレス。 明るい色使いが上品です。
○SAKURA堂 ○MEKONG BLUEメコンブルー
オーガニックコットン使いの カンボジアの手織りシルクの
ウェディングドレスの工房。 ストール。光沢が美しい。
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