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2015年3月

2015年3月31日 (火)

AW15/16「ヤストシ エズミ」 “レス・イズ・モア”を テーマに

 ファッションデザイナーの江角泰俊さんが手掛ける「YASUTOSHI EZUMI(ヤストシ エズミ)」が、MBFWTで、今秋冬コレクションを発表しました。

Imgp00521  今季は、20世紀モダニズム建築を代表するドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエの作品に着想したといいます。テーマは、彼が提唱した“レス・イズ・モア” 「少なくすることはより豊かにすること」です。

 ランウェイには、シンプルで構築的なスタイルが並びました。シャープな直線を多用した幾何学的フォルムが多く見られます。アシンメトリーな構成で変化のあるカッティングも特徴です。そこに動きのあるプリーツやフレアー、スリットといったディテールが採り入れられ、女性らしさを漂わせています。
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 最近よく「デザインされたモダン」がトレンドといわれますが、こういうことかも、と思うコレクションでした。

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2015年3月30日 (月)

AW15/16「東京ニューエイジ」展

 MBFWT東京コレクションに合わせて、デザイナーの坂部三樹郎さんと山縣良和さんが手掛ける、若手デザイナーグループ展「東京ニューエイジ」が、渋谷ヒカリエで開催されました。
31  これは昨季、このブログ2014.11.8付けでも掲載したように、インスタレーシ形式で行われましたが、今季はハンガー展示となっていました。よりビジネスを意識しての展開ということのようです。

   実はファッションショーも行われたのですが、それには残念ながら伺えませんでした。

 出展した8つのブランドの内、次の二つをご紹介しましょう。

「AKIKOAOKI(アキコアオキ)」
21  今シーズンは、理想の女性像を描くのに、男性をイメージしたといいます。

 「こうありたいと思う人間像が、最近は男性であることが多いのです」と語るデザイナーの青木明子さん。そういった気持ちを持っている女性をミューズに、コレクションを制作したそうです。
 とはいえ胸や袖口に花の形のアップリケをあしらうなど、女らしいデザインになっています。

 「RYOTA MURAKAMI(リョウタ ムラカミ)」
1   デザイナーの村上亮太さんによるメンズブランドで、テーマは「風邪を引いたパンク・ロッカー」。ちょっと頼りない、優男らしいロッカーズをイメージしたといいます。

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2015年3月29日 (日)

「絶・絶命展~ファッションとの遭遇」

Zethumei_04  今、渋谷のパルコミュージアムで、30日まで(明日終了)「絶・絶命展~ファッションとの遭遇」が開催されています。

 プロデュースしているのは、昨秋、毎日ファッション大賞特別賞を受賞するなど、高く評価されているファッションデザイナー、「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」の山縣良和さんと、「ミキオサカベ(mikio sakabe)」の坂部三樹郎さんです。なお本展は、2013年に行われた「絶命展~ファッションの秘境」(このブログでは、2013.10.92013.12.7に掲載)の続編となっています。

 入場して、まず目にするのが、故・手塚治虫の作品「火の鳥」です。これはファッションの「生」と「死」を表現する本展のインスピレーションソースになっている、といいます。

Imgp00321  出展しているのは、「東京ニューエイジ」合同ショーなどに、デビューして間もない若いデザイナーやアーティストたちです。その20あまりのブランドが、会期前半の「生」と、後半の「死」とに分かれて、作品展示を行っています。私が行った日は、「生」の週間で、「絶命展」のときと同様、生身の少女モデルがなまめかしいポーズをとったり、また突然行進してきたり----していました。
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 現代ファッションの若いエネルギーを体感する展覧会で、興味深いものがありました。

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2015年3月28日 (土)

AW15/16「テンボ」“ドリーム”テーマにピープルデザイン

 今シーズンのMBFWT東京コレクションで、思わず涙ぐんでしまったショーがありました。それが「tenbo(テンボ)」のデビューコレクションでした。

 テンボは、ファッションデザイナーの鶴田能史さんによる新しいブランドです。前シーズンまでは「ハハ」というユニバーサルデザインのブランドを手がけてこられました。このブログでも、2014.3.23.付け2014.10.24付けでご紹介していますが、今季からは、ご自身の手になるブランドで、服づくりをスタートされています。

 コンセプトは、「ピープルデザイン」だそう。これはユニバーサルデザイン(UD)を言い換えた新語です。ですから考え方はUDと同じで、「世の中の全ての人に分け隔てなく、誰でもオシャレに着て行ける服」を目指しているといいます。

 ショーでは、「ハハ」のときとは異なり、障がいのある方も、モデルになって参加されていました。これは東京コレクションでは初めてのことだそうです。

 このテンボの今秋冬、テーマは“DREAM ドリーム(夢)”です。着心地がよくて、着ているだけで楽しい幸せな夢を運んでくれる、そんな服が提案されています。

Imgp00021  ランウェイ冒頭に現れたモデルは、視覚障がい者の方でした。

 ドレスは、透ける素材を重ねた、ふんわりとしたショート丈のワンピースです。ソフトなパステルカラーの模様がついている、シンプルなデザインで、着心地よさそうでした。(写真が横からしか撮れなくて、こめんなさい。)

Imgp00071  次いで「テンボの世界」です。
 ここでは、このブランドのメインキャラクターである「ヨミちゃん」と「サンズちゃん」という、ツインのロゴマークが付いたドレスが登場しました。
 ヨミちゃんは「黄泉の国」、サンズちゃんは「三途の川」からとったニックネームで、愛嬌のあるポップなスカルをイメージしているといいます。あの世からこの世に愛を伝えるマークということのようです。

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 右は義足をつけたモデルです。

 これは平和の象徴、千羽鶴のモチーフをプリントしたドレスです。
 前後どちらからでも着用できるように、工夫されています。

 皆、明るくて楽しそうでした。

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 左のこのスーツには、磁石で、はめやすいマグネットボタンが使用されています。

 またネクタイは、柄を点字で表現した、「思いやりのネクタイ」です。


 

  

 この他、たくさんのモデルがウオーキングし、最後を締めくくったのは、車イスの花嫁さんでした。
 ウエディングドレスは、スモッキングという伸び縮みする温もりの技法で制作されています。美しいホワイトをまとった新郎新婦の、幸せいっぱいの表情が忘れられません。
Imgp00261jpg   
 フィナーレは、スタンディングオベーションの嵐となり、拍手が鳴り響く、感動的なコレクションでした。

 ちなみにテンボとは、スワヒリ語で「象」の意味だそうです。象はやさしい動物ですが、小象を守るためなら凶暴にもなるといいます。
 この象のように、テンボが強く逞しく、成長されますことを、心より願っています。

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2015年3月27日 (金)

AW15/16ビューティフルピープル“エキストラヴァージン”

 ファッションデザイナーの熊切秀典さんが手掛ける「beautiful people(ビューティフル ピープル)」のランウェーショーが、今季MBFWTで開催され、行ってきました。夜9時からというのに、先般の「タケオキクチ」のショーを上回る人、人、人で、人気の大きさに驚かされました。

Imgp01561  テーマは「Extra virgin(エキストラヴァージン)」で、素材の上質感とともに、ワンランク上の大人のエレガンスを打ち出しています。

 スタイリングはトラッドで、トレンチコートやロングフレアースカート、ワイドパンツ、チェックのシャツといったシンプルなアイテムが中心。それらに高級獣毛のカシミヤやアンゴラ、キャメル、レザーといった天然素材がふんだんに用いられ、心地よいリラックス感を演出しています。

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2015年3月26日 (木)

AW15/16「ミントデザインズ」“スモーク”でクラシカルに

 ファッションデザイナーの勝井北斗さんと八木奈央さんによる「mintdesigns(ミントデザインズ) 」が、東京・恵比寿で今秋冬コレクションを開催しました。

Imgp01201  今シーズンのテーマは、“スモーク”で、煙ったような舞台演出の中、登場したモデルたちも頭から顔全体をスカーフで覆い、まるで煙を避けているような姿でした。

 発想源は、昔の白黒映画や退色した写真のクラシカルな世界からのイメージといい、いつになく大人っぽいムードが漂っています。

Imgp01191jpg  お馴染みの柄物も、いつものポップな柄行きから、ペーズリーやレースなどシックなイメージに変化し、すっきりとしたシルエットとも相まって、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しています。

 フィナーレは、赤いテープで大胆なグラフィックをデザインしたドレスで締めくくりました。

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 このブランドのもう一つの側面を見せたコレクションでした。

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2015年3月25日 (水)

AW15/16「キディル」1950年代ロンドンからのハイブリッド

Imgp00781  今シーズンも、MBFWTのオフィシャルロジスティックスパ―トナー、DHLジャパンが、「DHLデザイナーアワード」を発表しました。8回目となる今回の受賞者は、メンズファッションブランド「キディル(KIDILL)」を手掛ける末安弘明さんです。

Imgp00571jpg  末安さんは、今秋冬のテーマ「Imperfect Rhymeインパーフェクト・リズム」について、1950年代のロンドンからのハイブリッドと語っています。とくに当時のアウトローな若者たち、“テディボーイ“に着想した、とのことでした。

 登場したのは、そんな彼らを象徴するようなアイテムで、テッズ風ジャケットやゆったりしたロングジャケット、ブルゾンに、短めのパンツやショートパンツ、ジーンズなどを組み合わせています、それらをジャカードやニードルパンチなどを駆使した新開発オリジナル素材で制作。新しさと懐かしさが織り成すコレクションでした。
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2015年3月24日 (火)

AW15/16「エーディグリー ファーレンハイト」蜃気楼を表現

Imgp00451jpg_2  毎回、気温をテーマに、メッセージ性のあるコレクションを展開している「A DEGREE FAHRENHEIT (エー ディグリー ファーレンハイト)」。
 今季MBFWTでは、「8F°差」を打ち出しています。ブランドを手掛ける天津 憂さんは、これについて、地表と空気の温度差が8F°になると、蜃気楼が発生しやすくなるといいます。

 この蜃気楼にインスピレーションを受けて、制作された今シーズン。そのポイントは、ジッパーのディテールです。その開閉の変化で、蜃気楼にみる虚実の境界を、服に表現していました。
Imgp00411  また多くみられたのが、スウェットトップなどのウェアです。斬新なカットでひねりを効かせた、段ボールニットのデザインが心に残ります。

 カラーは白、黒、グレーのモノトーンが中心。

 カジュアルなリラックス感を、モダンなリアルクローズに落とし込んだ、スポーティなスタイルのコレクションでした。

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2015年3月23日 (月)

2016年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリース(NEWS)の3月16日付けで、「2016春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PLURI6EL 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。
http://cotton.or.jp/pr2015-03-16.htmlをクリックしてご覧ください。

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AW15/16「ウジョー」ユーティリティ性ベースのレイヤード

 ファッションデザイナーの西崎 暢さんが手掛ける「Ujoh(ウジョー)」が、MBFWTで、 2015/16秋冬コレクションを発表しました。

Imgp00081  今シーズンは、ワークやミリタリーなどユーティリティ性をベースにした、レイヤードスタイルが光っていました。インにもアウトにも着用できる多機能なフォルムや、重なり合うアシンメトリーなデザインも多く、またボリューム感のあるドロップショルダー、段違いのヘムラインも特徴です。スウェットのようなスポーティなウェアも、緻密に計算されたカッティンクで、スタイリッシュに仕上げられています。
 そのクオリティの高さ、洗練されたエレガントでモダンな表現に、すっかり魅せられました。
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 素材も、ピンソニック加工という、超音波を当てて立体感のある柄を出したキルティングや、植物柄に植物の影を重ねてプリントしたコットンサテン、花柄レースなど、興味使いものがたくさん登場しています。
 さらにシューズも、軽い発泡ゴムソールで厚みを持たせたものなど。
 細部にまでこだわる、デザイナーの目が感じられた、すばらしいコレクションでした。

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2015年3月22日 (日)

AW15/16「タケオキクチ」30周年記念の“ルードボーイ”

 今シーズン、MBFWT東京コレクションで目玉となったのが、「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」ブランド設立30周年記念のショーでした。
 ランウェイでの発表は、13年ぶりとのことで、会場となった渋谷ヒカリエホールは長蛇の列ができ、大混雑していました。私も遠目からしか見えなくて、写真の状態はよくないのですが、雰囲気だけでもと思い、ここに掲載します。

 テーマは“ルードボーイ(不良少年)”です。第二次大戦後、カリブ海の島々から英国に移住し、独特の文化を生み出した若者たち、中でもジャマイカンを指すといいます。
 コレクションは、当時のストリートカルチャーが発想源で、自由で型にはまらないデザインが中心です。クラシックを崩したカットが随所にみられます。また男女の垣根を外した、ユニセックスなスタイリングが採り入れられています。アクセサリーでは、ハットが注目されます。これはもう、伊達者たちの必須アイテムといえそうです、
Imgp01111pg Imgp01251 Imgp01341_2  舞台上では、レゲエのバンドが入り、このミュージックをBGMに、モデルたちが思い思いに闊歩しました。お祭り気分で踊ったり、はしゃぎ回ったり、“ルードボーイ”らしい、陽気なパフォーマンスが繰り広げられました。

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2015年3月21日 (土)

AW15/16「バイユー」“大人のための可愛い服”を提案

 「by U (バイユー)」は、ファッションデザイナーの植村浩樹さんが、昨年立ち上げたブランドです。今シーズン、MBFWTに初参加し、デビューコレクションを披露しました。

  コンセプトは“大人のための可愛い服”です。ティアード・フリルや花飾り、レース、ふわふわしたファーなど、女らしい装飾にあふれたブラウスやスカート、ワンピース、またハイゲージニット。それらにシャネル風のジャケットやトレンチコートなどを重ねた着こなしが提案されました。フェミニン×クール、レトロ×モダン、チープ×ラグジュアリーといった、少しミスマッチなコーディネイトが新鮮な印象でした。
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 現代女性の片隅に眠る女心をくすぐるような、大人のロマンを誘うコレクションで、今後人気を集めそうです。
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2015年3月20日 (金)

AW15/16 「ケイタマルヤマ」"夜の香水"漂うオリエント調

 ファッションデザイナーの丸山敬太さんが手掛ける「KEITA MARUYAMA(ケイタマルヤマ)」。昨年ブランド創設20周年(このブログでも2014.8.10付け参照)を迎え、今季、数年ぶりにMBFWTに復帰して、15/16年秋冬の新作を発表しています。

Imgp00741_2  テーマは「Parfum de nuit(夜の香水)」で、夜の香りが漂う、センシャルな女性らしさがいっぱいkのコレクションです。華やかなプリントやジャカード、繊細な刺繍、バッチワーク、フリンジ、光りものなど、むせるようなリッチな装飾が、そこかしこに散りばめられています。

 このブランドお得意の、チャイナ風のドレスも多数登場しました。とくにフィナーレは、オリエント調一色となり、そのまばゆいばかりの美しさに圧倒させられました。
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2015年3月19日 (木)

AW15/16 「モトヒロ タンジ」"古代遺跡"テーマのニット 

Imgp00451jpg_2Motohiro Tanji (モトヒロ タンジ)」が、「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO」に初参加し、ランウェーで、2015/16秋冬コレクションを発表しました。

 ブランドを手掛けるのは、ファッションデザイナーの丹治基浩さんです。英国のノッティンガムトレント大学でニットウェアデザイン科を首席で卒業後、様々なメゾンに、独創的なテクスチャーのニットテキスタイルを提供され、2012年に帰国。自身のブランドを立ち上げ、翌年、東京新人デザイナーファッシン大賞プロ部門に選出されたといいます。
 ファッション合同展にはよく出展されていて、私も異彩を放つブランドだと、ずっと注目してきました。このブログでも、2014.4.10付けなど、何度かご紹介しています。
 いくつもの編地をひねったり、ねじったり、実に独創的な形状のニットデザインですが、それをすっきりとバランスよくシンプルにまとめて、着やすいドレスに仕上げています。

 今シーズン、テーマは”古代遺跡”とのこと。ショーは、暗闇に光る何本もの円柱が射し込む中で行われました。光の円柱が古代をイメージさせます。そういえば客席もコロッセアム風なつくりでした。
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 登場したワンピースやジャケットなどのアイテムには、古代の石段を思わせるティアードフリルや、朽ち果てたような穴開きが見られるなど、遺跡の構造物が着想源になっているようです。太いウール糸で編み上げた、複雑で立体的な編地のニットドレスは、圧巻でした。
 無地の白や黒、グレー、ネイビー、ブルーといったベーシックな色使いも、構築的なシルエットを際立たせていたと思います。

 日本のニット業界を引っ張る期待の星。ますますの活躍が期待されます。

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2015年3月18日 (水)

AW15/16 「スレトシス」迷宮の花壇を舞台にカワイイ満載

 2015/16秋冬メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京(MBFWT)が、16日、開幕しました。
 オープニングを飾ったのは、「Sretsis (スレトシス)」。このブログ2014年3月19日付けでご紹介したタイ人の3姉妹によるブランドで、デザインを手掛けるのは、次女のピム・スクハフタさんです。

Imgp00021jpg_2  今シーズンのテーマは、“ラビリンス―迷宮”。舞台には花壇が大きく広がり、その間を縫うように、ジグザグの迷路が設けられています。そこに現れたのが、森の妖精のようなモデルたちです。軽いふんわりとしたフリルのドレスに温かそうなウールのコート、ツィードのジャケット、フレアパンツなど。とくに長い耳のある、エコファーのストールは、着ぐるみのようにキュート。

 色使いも明るくカラフルで、花模様もいっぱい。まるでお人形さんのように“カワイイ”ムード満載のコレクションでした。
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2015年3月17日 (火)

AW15/16「キョウコ・ヒガ」70年代ヒッピーへの想い

 この13日、東京コレクションに先駆けて、ファッションデザイナーの比嘉京子さんが、ご自身が手がけるブランド、「KYOKO HIGA(キョウコ・ヒガ)」の25周年記念ショーを、東京・六本木で開催されました。ランウェーを行うのは、何と8年ぶりだそうです。

 発表された2015/16秋冬コレクションは、私に何とも懐かしい感覚を呼び起こさせました。1970年代の初め頃、このようなパッチワークのベストや、フリンジのポンチョ、継ぎ接ぎデニムのロングスカートなどをはいていたことが思い出されたのです。ヒッピー風のファッションが全盛の頃でした。
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Imgp00231jpg  70年代ヒッピーの、こういった雰囲気を、現代風にデザインしているのは、さすがベテラン、上手だなと思います。色使いもカラーブロックなど、実に大胆。生き生きとした活力を感じます。
 比嘉さんらしい、大人の可愛さにあふれたコレクションでした。

 それにしても、デビューして早くも25年が経つとは。早いものですね。
 これからもパワフルなオーラを放ち続けて下さいますように、期待しています。

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2015年3月16日 (月)

さわやかな春の香はこぶ三つ又の花

 気づかぬうちに、もう春うらら。山道で、さわやかな香りがしてくると思ったら、三つ又の花が満開でした。
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Imgp48941jpg  まん丸い黄色い花は、ポンポン飾りのように可愛い。少しうつむき加減で咲いているところは、何とも奥ゆかしい風情です。

 調べてみましたら、三つ又は、沈丁花科の植物でした。道理でよい香りです。でも沈丁花と違って落葉樹で、葉のない花が咲いている姿は、何とも不思議な感じがします。
 枝は、手折ろうとしても、なかなか切れません。繊維質がしっかりしていて丈夫なのです。だから昔から和紙の原料として使われてきたのですね。
 ちなみに花言葉は「強靱」。花の愛らしさとは裏腹に、強くてたくましい樹木でした

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2015年3月15日 (日)

映画「すず」で伝統工芸の街おこし

 地域の伝統産業に光を当て、ものづくりで街おこしをしようという気運が広がっています。
 こうした中で、短編映画「すず」が製作されました。これは富山県高岡市の市民による、手づくりの映画です。主人公は若い夫婦で、高岡の伝統工芸である鋳物の職人を目指す夫と、彼を支える妻「すず」です。この二人が、夢と現実のはざまで葛藤する姿が描かれます。

Cimg16281jpg  先月、日本ファッション協会うらら会で、この映画をつくられた菱川勢一氏の講演を伺う機会がありました。同氏は、NHKの大河ドラマ「八重の桜」のオープニング映像を手掛けるなど、国際的にも活躍するクリエイティブディレクターです。大河ドラマの制作秘話も興味深かったのですが、とくに心に響いたのが、映画で街おこしをする、という「すず」についてのお話でした。

 スタッフは、高岡の職人だけではなく、街中を巻き込み、出演者はオーディションで選んだ素人はかりだったそうです。それを半年あまりで完成させたとか。
 最初はヨーロッパの映画祭で発表。ここで手応えをつかんだといいます。とくにイタリアは職人の国ということもあって、「自分たちのつくっているものに、自信と誇りが持てた」など、大きな反響を呼んだそうです。
 日本では、全国47都道府県のケーブルテレビで上映され、ユー・チューブのヴューも、今や18,000回を越えて、予想を大きく上回る人気とか。とくに主題歌のヒットは想定外だったといい、i-Tunesランキングで18位を獲得したとも。クラブツーリズムとの連携も模索中だそうです。

 私も見て、心温まる、いい映画だなと、感動しました。これをきっかけに、、職人を志す若い人たちが、増えるかもわかりません。
 映像が多くの人の役に立つ、ということを改めて思います。

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2015年3月14日 (土)

パリで「ジェフ・クーンズ回顧展」

 この2月、パリのポンピドゥ・センターで開催中の「ジェフ・クーンズ Jeff Koons回顧展」を、好奇心から訪れました。

 ジェフ・クーンズといえば、米国を代表するポップアーティストで、アート・マーケットでの成功も有名です。今回は初のヨーロッパ展ということで、かなり混雑したときもあったようですが、私は並ばずにすっと入れました。

 それにしても、これがアートなの? と思うような、ふざけた作品が次々に現れます。最初は変だ、と思っていましたが、モダンアートとはこんな風に、今そこにあるものから、いろいろなものを生み出していくことなのだ、と思い至りました。

Cimg12871  右は「バルーン・ドッグ」。
 これは本展のメイン・ヴィジュアルになっています。
 実物はこんな風に巨大で、ふわふわした風船のように見えます。正直、これが金属製であるとは、到底思えませんでした。
 オレンジバージョンのものは、昨年オークションで、何と5,840万ドルで落札されたとか。現代美術は巨額ビジネスになっているようです。

Cimg12691  左の彫刻、モデルは、「マイケル・ジャクソン」と、ペットのチンパンジー、「バブルス」。世界最大の陶器の作品だそうです。

 ユーモアたっぷりの、おもしろい作品がいっぱい。

 大人から子どもまで、遊園地のように楽しんでいたのが印象的でした。開催し4月27日までです。
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2015年3月13日 (金)

パリで「クリムトの時代 ウィーン分離派」展

  パリへ行くと、必ずチェックするのが地下鉄のポスターです。この2月に行ったときには、「クリムトの時代 ウィーン分離派」展が大々的に掲げられていました。
Cimg15291  帰国直前でしたが、初日に間に合い、会場のピナコテークに行ってみました。やはり行列ができていましたけれど、今では毎日、もっと長い列になっている様子です。(写真は入口付近) クリムトは、さすがに人気絶大です。

 本展の目玉は、ポスターにもなっているグスタフ・クリムトの「ユディトJudith」(1901)もそうですが、それ以上に驚嘆させられたのが、巨大な壁画の展示でした。「ベートーヴェン・フリーズReconstitution de la Frise Beethoven」(1902)と名付けられ、あの作曲家ベートーヴェンの交響曲第9番へのオマージュであるとのことです。世紀末らしい退廃的で官能的なムードが漂っていて、どこがベートーヴェンなのかと思ってしまったのですが----。金箔がたっぷり使われている、華やかなところでしょうか。
 これはフランス初公開だそうで、皆、見入っていました。

 他に、グスタフの弟のエルンスト・クリムトや、フランツ・フォン・シュトゥックの幻想的な絵画などに惹かれました。エゴン・シーレも奇妙な絵が2点、出ていました。

 19世紀末から20世紀初頭は、アールヌーボー様式が登場する、テキスタイルデザインの源流のような時代です。パリやミラノの来春夏向け服地見本市でも、この年代に因んだ図柄のプリントをたくさん目にしました。

 テキスタイル関係者には、必見の展覧会ではと思われますが、いかがでしょう。6月21日までの開催です。

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2015年3月12日 (木)

パリの邸宅美術館でクリスチャン・ラクロワのモード展

Cimg1255musee_cognac_jay1  先月、パリを訪れたときに、コニャック・ジェイ美術館で、クリスチャン・ラクロワのモード展が開催されていることを知り、見に行ってきました。

 同館は、マレ地区にある瀟洒な邸宅(ドノン館) 美術館です。18世紀風の佇まいで、入り口では、それらしいコスチュームを着装した門番が出迎えてくれました。収蔵されているのは、サマリテーヌ百貨店の創業者、エルネスト・コニャックと妻マリー=ルイーズ・ジェイによるコレクションです。

Cimg12471  館内は、栄光の歴史を感じさせる、重厚なつくりになっています。

 その中で、ひときわ艶やかに浮かび上がって見えるのが、クリスチャン・ラクロワによるドレスデザインでした。あちらこちらに美しい衣装がインスタレーションされていて、それらが18世紀絵画や調度品のコレクションと見事に溶け込み合っています。

 上は、ラクロワによる18世紀風男子服。

Cimg12481  右は、18世紀のローブ・ア・ラ・フランセーズをヒントにデザイン制作された、ラクロワのドレス。

 
 
 

 下は、最上階の展示です。
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 このように過去の歴史衣装も、クリスチャン・ラクロワの手にかかると、すばらしい現代服に蘇ります。

 ところでクリスチャン・ラクロワですが、2009年にオートクチュールやプレタポルテのビジネスを休止し、その後の活動が気になっていました。華麗で装飾的なデザインでは、この人の右に出る者はいないと思っていましたから、残念に思っていましたが---、いろいろなところで活躍しているようです。今回の企画展もその一つでしょう。

 なお、この展示は4月19日までとのことです。

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2015年3月11日 (水)

パリで「ソニア・ドローネー 抽象の色彩」展

Cimg10751  先月訪れたパリで、真っ先に見たのが、「ソニア・ドローネー 抽象の色彩」展です。パリ市立近代美術館で開催されていましたが、今はもう終わってしまいました。
 没後初の大回顧展で、私はたまたま居合わせることができて、本当にラッキーと思っています。

 ソニア・ドローネーは、1920年代のアールデコを代表する画家であると同時に、テキスタイルと服飾デザイナーでもありました。

Cimg1068sonia_drawnay1  会場には、あの有名なカラフルな円形を重ねた抽象画を始めとする油彩など絵画作品とともに、あの時代に大流行した、服飾も多数展示されていました。大胆な幾何学柄のストレートなドレスや大胆なパッチワークなどです。また舞台衣装の数々も見ることができました。家具デザインや舞台装置など、幅広い分野で活躍していたことがわかります。

 また一番奥の広いスペースには、「シミュルタネSimultane」が設けられていて興味深かったです。これは、1925年のアールデコ展の際、「メゾン・ソニア」がオープンしたブティックです。
Cimg1069sonia1jpg  
 まさに当時のモダニズムを彷彿させる展覧会でした。
 なお、本展は4月15日から、ロンドンのテートモダンに巡回するとのことです。ロンドンに行かれたら、立ち寄られてみてはいかがでしょう。

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2015年3月10日 (火)

「私の印象派。ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」

Cimg18471  今、「私の印象派。ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で、開かれています。先月下旬、この内覧会に行ってきました。

 ワシントン・ナショナル・ギャラリー(NGA)には、ずっと以前、訪れたことがあります。印象派の名画がズラリと展示されて、「もうパリ顔負け」と、驚かされたことが思い出されます。
 本展は、このNGAの創設者、アンドリュー・W・メロンの娘、エイルサ・メロンのコレクションが中心です。エイルサという大富豪の女性目線のセレクションですので、印象派の中でも、優しいまなざしの名作が揃っています。また全体に小ぶりなので、身近に飾っておけたらなあ、と思うような、そんな親しみやすい感じの絵がたくさん集まっています。

 とくに気になった作品をご紹介しましょう。

Cimg17921  第1章、「戸外での制作」。
 モネやピサロ、シスレーといった画家の風景画が並びます。
 写真は、彼ら印象派に大きな影響を与えたといわれるウジェーヌ・ブ―ダンの「トルーヴイルの海辺風景」。

Cimg18121jpg  第2章、「友人とモデル」。
 注目はやはり、ポスターにも掲載されているルノワールの「猫を抱く少女」でしょう。
 少女の肌の質感や、猫の毛並みのふわふわ感が感じられるようです。ルノワールって、本当にすごいと思います。

Cimg17991  もう一つ、ルノワールの「花摘み」という作品もすばらしい。学芸員の杉山さんによると、ルノワールは、モンマルトルの丘に住まいを構えたそうで、自然に囲まれたこの家をたいそう気に入っていたとか。庭に咲く白い花を摘む二人は恋人同士ではないかといいます。

 このコーナーには、ゴッホの「オランダの花壇」や、スーラの点描画などもあり、大変興味深いです。

Cimg18231jpg  第3章、「芸術家の肖像」。
 様々な絵の中で、マネの愛犬の絵があり、「TAMA」とサインがされています。マネは来日したときに、猫の「タマ」という名前を覚えて帰国したようです。それでこんなふうに、猫ではなく犬に名付けたのですね。

  この他にも、セザンヌの静物画や、ポスト印象派のボナールやヴュイヤールなど、日本初公開38点を含む68点の上質な作品群を見ることができます。

 会場の雰囲気も、優しみのある印象派にぴったりで、心地よい気分にハマりました。開催は、5月24日までです。

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2015年3月 9日 (月)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。

 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「イベント」ページで、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されています。http://cotton.or.jp/をクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2016春夏~2016/17秋冬コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 4月7日(火) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525

■ 東京 4月9日(木) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザホール
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 大阪と東京の各セミナーは主催団体が異なります。お申込み・お問合せは、必ず直接それぞれの団体にお願いします。

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2015年3月 8日 (日)

PV2月展 「エイ・ガールズ」ハイケージにひねりを加えて

 ラグジュアリー・ニットで世界進出している「エイ・ガールズA Girls」。今期もミラノウニカに次いで、プルミエールヴィジョン(PV)パリに出展し、有力バイヤーの関心を集めていました。

 全体に洗練されたしなやかな風合いが中心です。
 軽やかで繊細なハイケージが多く、そのエレガントな感覚にナチュラルなひねりを加えた質感が目新しい。同社のブランド、インド超長繊維綿使いの「ロータスLOTUS」と、強撚糸によるドライなタッチの「フレスカFRESCA」を大きく打ち出し、表が「フレスカ」で裏が「ロータス」という、ダブルニットなどもみられます。
 一見何気ないベーシックも、よく見ると異なる素材やテイストが組み合わさって、新鮮な表情をつくり出していました。
Cimg14901jpg  
 ブースでは、これらの新作コレクションを、二次製品で多数ディスプレー。白や黒、ネイビーといった抑えたカラーコーデイネートも、すっきりとした高級感を強調しています。
 カジュアル感の強いニットを究極の高みに押し上げる、上質な演出に感動しました。

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2015年3月 7日 (土)

PV2月展 「三星毛糸」 印伝プリントに高い評価

 プルミエールヴィジョン(PV)2月展に出展した「三星毛糸 MIisuboshi Keito」は、三星テキスタイルグループ内にある老舗のテキスタイルメーカーです。
 ウールを始めとする様々な素材を扱い、織り・編みから染色仕上げ、そして製品まで一貫生産しているといいます。
 今シ―ズンの人気素材は、何と印伝ブリントだそう。印伝とは、なめした鹿革に染色を施し、漆で模様を描いたもので、日本ならではの伝統工芸の一つです。バッグなどに用いられ、使い込むほどに肌に馴染むといいます。

Cimg15041  印伝の独特の細かい柄をシルク100%に捺染したプリントは、さすが気品があります。 

 このような希少な職人技が、高く評価されるとは、PVのバイヤーは目が高いです。

Cimg15091  また、右写真のからみ織シリーズも好評だったといいます。繊細な無地調は、スーツやジャケットにぴったり。綿使いのものも多く見られました。

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2015年3月 6日 (金)

PV2月展 「ミナミ」の一味違うオリジナルニット

 ニット生地製造の「ミナミ」のクラフトマンシップには、いつも一目置いています。
 同社がパリのプルミエールヴィジョン(PV)に出展して以来、いつも興味深いオリジナルをつくる会社と思って、見てきました。
 素材は、いろいろ取り扱われていますが、綿が多いようです。

 今回もPVファブリックで、その一味違うデザインが、バイヤーの目を惹きつけていました。

Cimg1426minam1i  ざっくりとしたネット編みや、ボリューム感があって軽い段ボールニット、凹凸が際立つジャカードニット、それにコーティングなどの加工を施したものなどが、ラインアップされています。リラックスしたムードが強いニットですが、どれもいい感じに仕上がっていて、好評のようでした。
Cimg14271 Cimg14281jpg

 企画チームには、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんが参加されているとのこと。目に見えないところで、デザイナーのデザイン力が働いていることを、改めて思います。

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2015年3月 5日 (木)

PV2月展 「チクマ」の洗練されたラスティック

 「チクマ」婦人服地部が、「TAKE BY CHIKUMA」の名称で、今期もプルミエールヴィジョン(PV)パリに出展していました。

今シーズンは、洗練されたラスティック調が台頭しています。こうした傾向もあって、トレンドフォーラムで、とくに目を引かれたのが同社のクオリティです。それを二つ、ご紹介しましょう。
 左下は、畳の目のようなジャカード織りで、一見、ラフィアのようです。
 右下は、ツィーディなタッチの、シルク/ポリエステル/レーヨン/コットン/リネンの複合織物です。
Cimg1410chikuma1 Cimg1413chikuma1

 野趣があって高級という、矛盾する感覚をバランスよく表現している、見事な素材です。

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2015年3月 4日 (水)

PV2月展 「ショーワ」デニムにシフト

 プルミエールヴィジョン(PV)パリ2月展で、「ショーワSHOWA」は、デニム素材が好調なことから、デニムにシフトした展示を見せていました。
Cimg14081  
 デニムは、全体に薄地できれい目が中心です。たとえば60番手糸に、緯糸としてシルクを打ち込んだものなど。
 またプリントによるシンプルな柄を生かしたデニムも好評といいます。裏面に水玉プリントなどを施し、両面使えるようにしたデニム。点線ストライプを表現したものも。
Cimg1405showa1 Cimg14061  さらに前シーズンから続けているニット風のデニム。ジャージーのように伸縮性があり、軽くて、しなやかな風合いです。セルヴィッチもマークされているとのことでした。

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2015年3月 3日 (火)

PV2月展 「小松精練」デジタルプリント「モナリザ」に注目

 プルミエールヴィジョン(PV)パリ2月展のPVファブリックで、日本の最先端ファブリック企業として認知度の高い小松精練。今シーズンも、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんを中心とする企画チームがデザインする、デジタルプリント「モナリザ」が注目されました。

 その提案は、次の4つです。
Cimg1439komatsu1jpg ⑴ 「スロー・ライフSlow life」
 静かで優しい感覚で、淡いパステルカラーの水彩風の花が目に付きます。
 香りが漂ってきうな花柄をイメージしたとのことです。

Cimg14421 ⑵  「ウェイ・ファーラーWay Farer(さまよう旅人)」。
 ベージュ中心に、砂漠の砂を思わせるドライなタッチ。
 迷彩柄やアブストラクトな表現が多い。

Cimg14411jpg
⑶  「デニムDenim」。
 綿ライクなポリエステルで、デニム調を演出。ポリエステル/綿のものも見られます。
 凹凸感を出したり、杢調に見せたり---。なかなか凝ったデザインです。

Cimg14431 ⑷ 「ネオ・シンプル・スタイルNeo-simple style」
 ダブルラッセル・メッシュ中心に、凹凸感をプラスしてアップデート。
 幾何学柄やストライプが主調。



 基調は、⑴の「スロー・ライフ」。全体に、流れは、リラックスした心地よい自然感を求める方向といいます。

Cimg1437kamatsu1_2  しかし、この中で、もっとも好評だったのは、⑷のダブルラッセル・メッシュ。透け感のあるメッシュに、微妙なレリーフ効果を付け、裏表にプリント加工を施したものです。適度な張りとしなやかな弾力性のある質感で、トレンドの丸みのあるシルエットを演出します。

 とくにスポーティなアウターウェアは、この素材で一新されそうです。ファッションは素材から。今後の行方が注視されます。

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2015年3月 2日 (月)

「メイド・イン・ジャパンのものづくり」

 円安と消費者の上質志向もあり、日本のものづくりが見直されています。
Scan0187_3  純国産衣料の認証制度「J∞QUALITY」(このブログ<1月17日付け>参照)もスタートし、春節で話題になった訪日客の「爆買い」も日本製に集中しているようです。

 そこで年初に「メイド・イン・ジャパンのものづくりと題するコラムを執筆しました。それが、2015年冬号の(一財)日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」に掲載されています。右記にご紹介しますのでご覧ください。 (画像はクリックで拡大します。)

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2015年3月 1日 (日)

PV2月展 「クルック・オルタナティブ」オーガニック綿で初出展

 プルミエールヴィジョン(PV)パリ2月展のPVファブリックに、クルックの子会社「クルック・オルタナティブ」が初出展していました。
Cimg14191jpg  
 発表したのは、伊藤忠商事と共同開発したプレ・オーガニック綿とオーガニック綿のブランド「エバールームeverloom」です。去年立ち上げ、昨年9月に日本で初めて展示会を行い、この後、世界に発信しようと、PVに初参加したといいます。
 
 この「エバールーム」は、インド北部デカン高原で、オーガニックコットン農家を育てようと始められた、モノづくりのプロジェクトです。綿花を輸入し、糸にするのは大正紡績が担当。その糸を日本綿布と吉河織物が織物やデニムに、オカザキニットと森下メリヤス工場が編地に、渡辺パイルがタオルにします。このような日本の産地との連携体制が整い、出展につながったといいます。

 ブースでは、製品もたくさん展示されていました。価値観を共有できるアパレルとの提携を視野に入れている模様です。
 予想以上の約150社が来場し、手ごたえをつかんだとのことでした。

 ところでクルックは、「代々木ヴィレッジ」を運営する会社です。プロデューサーの小林武史氏を中心に、2011年に設立され、オーガニックライフを提案するレストランやショップがあります。大都会のオアシスといった雰囲気で、私も時折訪れる場所です。その子会社が、PVに出展するとは! ちょっとびっくりしました。

 時代は、エコでエシカルな方向へ動いていると、改めて認識させられます。

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