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2015年3月28日 (土)

AW15/16「テンボ」“ドリーム”テーマにピープルデザイン

 今シーズンのMBFWT東京コレクションで、思わず涙ぐんでしまったショーがありました。それが「tenbo(テンボ)」のデビューコレクションでした。

 テンボは、ファッションデザイナーの鶴田能史さんによる新しいブランドです。前シーズンまでは「ハハ」というユニバーサルデザインのブランドを手がけてこられました。このブログでも、2014.3.23.付け2014.10.24付けでご紹介していますが、今季からは、ご自身の手になるブランドで、服づくりをスタートされています。

 コンセプトは、「ピープルデザイン」だそう。これはユニバーサルデザイン(UD)を言い換えた新語です。ですから考え方はUDと同じで、「世の中の全ての人に分け隔てなく、誰でもオシャレに着て行ける服」を目指しているといいます。

 ショーでは、「ハハ」のときとは異なり、障がいのある方も、モデルになって参加されていました。これは東京コレクションでは初めてのことだそうです。

 このテンボの今秋冬、テーマは“DREAM ドリーム(夢)”です。着心地がよくて、着ているだけで楽しい幸せな夢を運んでくれる、そんな服が提案されています。

Imgp00021  ランウェイ冒頭に現れたモデルは、視覚障がい者の方でした。

 ドレスは、透ける素材を重ねた、ふんわりとしたショート丈のワンピースです。ソフトなパステルカラーの模様がついている、シンプルなデザインで、着心地よさそうでした。(写真が横からしか撮れなくて、こめんなさい。)

Imgp00071  次いで「テンボの世界」です。
 ここでは、このブランドのメインキャラクターである「ヨミちゃん」と「サンズちゃん」という、ツインのロゴマークが付いたドレスが登場しました。
 ヨミちゃんは「黄泉の国」、サンズちゃんは「三途の川」からとったニックネームで、愛嬌のあるポップなスカルをイメージしているといいます。あの世からこの世に愛を伝えるマークということのようです。

Imgp00161

 右は義足をつけたモデルです。

 これは平和の象徴、千羽鶴のモチーフをプリントしたドレスです。
 前後どちらからでも着用できるように、工夫されています。

 皆、明るくて楽しそうでした。

Imgp00201


 左のこのスーツには、磁石で、はめやすいマグネットボタンが使用されています。

 またネクタイは、柄を点字で表現した、「思いやりのネクタイ」です。


 

  

 この他、たくさんのモデルがウオーキングし、最後を締めくくったのは、車イスの花嫁さんでした。
 ウエディングドレスは、スモッキングという伸び縮みする温もりの技法で制作されています。美しいホワイトをまとった新郎新婦の、幸せいっぱいの表情が忘れられません。
Imgp00261jpg   
 フィナーレは、スタンディングオベーションの嵐となり、拍手が鳴り響く、感動的なコレクションでした。

 ちなみにテンボとは、スワヒリ語で「象」の意味だそうです。象はやさしい動物ですが、小象を守るためなら凶暴にもなるといいます。
 この象のように、テンボが強く逞しく、成長されますことを、心より願っています。

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