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2015年2月

2015年2月28日 (土)

PVファブリック2月展 「トスコ」植物染めラミーで初出展

 2015/16秋冬素材を発表するプルミエールヴィジョン(PV)パリ2月展のPVファブリックに、初出展した日本企業の一つが「トスコ」です。同社は、麻紡績から製品まで手掛ける、日本の麻のトップメーカーです。

 今年は、秋冬物にも麻タッチがブームとあって、PVでも多くのメーカーが麻を発表していますが、そのほとんどはリネンです。ところが同社のそれは、麻といってもラミーで、光沢感に優れ高級感があります。

 今シーズンは、その透けるようなクレープタッチに、植物染料染めを施した、杢調を打ち出し、人気を集めていました。ラミーらしい繊細なスーッとした筋が入っている、しなやかな質感です。
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 とくに売れ筋をお聞きしましたら、インディゴデニム調のものだそう。インディゴブルーの微妙なニュアンスは、日本独特のものといいます。

 来場したバイヤーは、約150社とか。やはり、ナチュラルな色や風合いに興味を持たれた方が多かったようです。
 ウインドーには、様々なハーブから抽出した染料のボトルも並べて、エコをアピールしていたのが印象的でした。

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2015年2月27日 (金)

BFGU-FW特別講演 車のデザインにみる日本の特殊性

Cimg01831  “自動車のデザインで日本は好みが違う”。こう話すのは、日産自動車の専務執行役員 チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏。先月末の文化ファッション大学院大学ファッションウィーク(BFGU-FW)特別講演で語られた、印象に残る部分でした。
 世界はグローバル化している、とはいうものの、車のデザインには文化の違いがあることを感じさせられました。

 同氏は現在、日産自動車で全世界20カ国800名かラなるデザイナーの総責任者です。車を販売する国とヘッドデザイナーの国籍は異なる場合が多いといいます。ルノーはオランダ人、フォルクスワーゲンはイタリア人というように。 
 同社の売上げは海外が85%、日本が15%で、圧倒的に海外、それも新興国にシフトしています。売れるデザインは、国によって多少の違いはあるようですが、日本はかなり特殊な市場といいます。それは輸入車シェアが5%と断トツに低いことからもわかります。

 外国人はスピードを重視し、フェラーリのような曲線的なデザインを好みますが、日本人は、ボックス型が好きで、早く走れることよりものんびり走ることに価値を見出す国民性があるといいます。日本には「軽」という独特な市場がありますが、このことだけではかたづけられない、文化や風土に根差した問題であるようです。
 お隣、韓国や中国では、ものづくりの目線は西欧と同じといいます。日本だけが異質というのは、海を隔てた島国だからでしょうか。でもそこに日本独自の発想がある、ということでしょう。
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 会場には、2011年のジュネーブモーターショーに出品された「インフィニティ・エセレア」(写真上)が展示されていました。クーペとセダンの高級感、ハッチバックの合理性といった複数の車型の長所を併せ持つデザインで、海外でも日本でも、人気のラグジュアリーカーだそうです。
Cimg01951  とくに日本の伝統的な美意識をモダンに再構成して表現したところも好評のようで、シートのトリミングなど、細部に日本らしさが見てとれました。

 こんな風に、様々に工夫して、世界に通用する自動車がデザインされているのですね。 
 でも同社はやはり、海外市場向けと日本に特化した車、この二つの路線で、今後も取り組まれていかれるそうです。
 日本人の好みは、ファッションもそうですが、それ以上に車のようなプライベートなプロダクツについて、特別なものがあるようです。

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2015年2月26日 (木)

NYマダムのおしゃれスナップ展-Advanced Style

Scan0293_3  ファッションを楽しむニューヨークのマダムを撮った写真展、「NYマダムのおしゃれスナップ展」が今、東京・渋谷西武で開かれています。

 写真は、ニューヨークに拠点を置く写真家アリ・セス・コーエン(Ari Seth Cohen)が、撮影したストリートスナップです。このスナップを紹介するブログ“アドバンスト・スタイル(Advanced Style)”が、2008年に立ち上がり、その頃から私も注目してきました。アメリカには、こんなにおしゃれなシニアが街を闊歩していると思いながら、ワクワクして見ていました。
 その後まもなく、日本でもシニア女性のファッションに関心が集まるようになり、私もセミナーなどで、よくこのサイトを引き合いに話をしてきたものです。それが2012年に書籍化されて大絶賛を浴び、翌年には日本語翻訳版が登場し、この展覧会が開催されるとは!   
 日本でも最近、おしゃれなシニア世代の写真集やサイトが開設されて話題を集めています。これも高齢社会への突入という、社会の変化からきているのですね。その移り変わりの激しさに驚かされます。

Dsc_00301_4  写真展では、60歳代から何と105歳までの女性の写真、150点が展示され、その女性たちのすべてがキラキラと輝くように美しい。米国人のお年寄りというと、派手なドレスの太目の女性を思い浮かべますが、ここでは皆スタイルがよくて格好いい。ベーシックな服もアクセサリーを上手に組み合わせて着こなしています。ときにシックに、ときに自由に、一人一人の個性を生かした装いをしています。これが街を行く普通の女性であるとは、とても思えない感じです---。

 テーマは5つあり、⑴ 小物使いに焦点を当てた「ステイトメントアイテム―NYファッション革命―」、⑵ シャネルやディオールなど、一流メゾンの着こなしが見て取れる「プライスレスヴィンテージ―自分の価値は自分で決める―」、⑶ ヒールで堂々と歩く「ウォーク・イン・ヒール―いつだって踵を鳴らして―」、⑷ シンプルなアイテムに何かをプラスして個性を発揮する 「パワーエレガント―何を足すかで自分が決まる―」、⑸  個性的かつスタイリッシュな「ノールール・マイルール―ルールなんてないのが私のルール―」。
 写真には、被写体となったモデルからのメッセージも添えられています。「みんな元気に年を重ねている」、「今日は“グリース”のように装ってみたの」といったように---。人生を美しく装うためのヒントもたくさん詰まっています。

 ファッションも楽しいですが、人生も愉快に生きなくては、と誰もが思ってしまう、刺激的な展覧会でした。「年を取ることは新しい喜び」、そんな風に楽観的にいきたいものですね。
 開催は3月1日まで。ご興味のある方はお急ぎを。

 なお、この「アドバンスト・スタイル」の映画も、4月中旬、日本で公開されるとのこと。これも楽しみです。

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2015年2月25日 (水)

東京ファッション専門学校 学生の銀座デビュー

 東京・銀座松屋で、23日、ファッションデザイナーの卵たちが銀座デビューするイベントが行われました。
 それは東京ファッション専門学校が主催する、第1回 ステューデント・ファッションデザイン・コンテスト発表会と、同校学生によるファッションショーの開催です。

 ステューデント・ファッションデザイン・コンテストは、一昨年、同校が創立100周年を迎えたことから、昨年創設され、今回が初めての発表会でした。
 全国から144名のデザイン画による応募があり、そのほとんどが高校生だったそうです。ファッションデザインの部ときものデザインの部があり、大賞他3賞のそれぞれで、合わせて8つの賞が設けられています。
 大賞受賞作品は、同校でデザイン画をもとに制作され、学生自身がモデルになって、作品を披露しました。

Cimg17021  写真は、真ん中が、ファッションデザインの部で大賞を受賞した作品です。受賞者は向かって左の仙台市の佐伯ミルテさん。慶應義塾大学法学部4年生です。
 右は、きものデザインの部で大賞の堀澤レイカさん。都立忍岡高校3年生で、ご本人が自身の作品を着装されています。

 審査委員長は同校理事の安達市三氏で、大賞作品について、大胆な発想と絶妙なバランスを高く評価したと、コメントされていました。

 この後は、同校所属の学生によるファッションショーで、「色想彩空」をテーマに、1年間の想いを込めた作品が発表されました。
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 思い思いの力作揃いで、なかなか見応えがありました。

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2015年2月24日 (火)

JFW-IFF ウェアラブルで新しいショッピング体験の創造

Cimg01501jpg  昨今、ウェアラブル端末の進化を見聞することが多くなりました。この端末が、これからの新しいショッピング体験を創ることになるといいます。そんな衝撃的な近未来を語るセミナーが、先般のJFW-IFFインターナショナルファッションフェアで開かれました。
 講師は、ジョリーグッド代表取締役CEO ウェアラブル・テック・エキスポ総合ディレクターの上路健介氏です。テーマは「新しいショッピング体験の創造へ―ウェアラブルで変わるファッションと人の新しいカタチ」。その興味深い講演の概容は次のようです。

 まず、ウェアラブルについて。これは直接身に着けられるほど小さいコンピューターのことです。2013年頃から無視できない存在となり、今や飽和状態にあるスマホに代わって、伸びているといいます。
 背景には、センサーの最小化と、言葉を打ち込まなくても、人間の行動そのものが入力されるという技術の進展があります。まさにSFのような夢の世界が実現されようとしているのです。

 次にウェアラブルの種類です。とくにファッションとして焦点が当てられているのが、眼鏡型のスマートグラス、腕時計型のスマートウオッチ、ネクタイピン型のスマートピン。他にもコンタクトレンズ型、イアフォン型、タトゥ型など、様々なデバイスがあります。
 スマートグラスは、ニューヨークコレクショングで、2年前に登場したグーグルグラスが、ヴォーグ誌で特集されるなど、大きな関心を集めました。また3Dホログラムで空間を演出する、マイクロソフトのスマートグラスも話題です。
 スマホを腕につける感覚のスマートウオッチも、この3月アップルウオッチの新発売もあって、スマートウオッチ戦争勃発かという過熱ぶりだそうです。
 また面倒な充電についても、ソーラー装置付きのものが登場しているといいます。

 これまでどちらかというと身体チェックや運動量の計測など、機能を追求してきたウェアラブルですが、ここにきて、ファッションアクセサリー化への動きが顕著になっているというのも新しいニュースでしょう。スワロフスキーや、トーリ・バーチ、ゲスなど、ファッションブランドとのコラボが進んでいるそうです。デバイスにも、洗練された格好よさが求められているのですね。

 さらに、最近重要なキーワードとして浮上しているのが「IoT(Internet of Things)」です。つまり「モノのインターネット」で、今までネットワークに接続されていなかった「モノ」も、センサーを取り付けることで、インターネットを介して情報をやり取りする能力を備えるようになるということ。
 たとえば自動運転の車や、家電に自動的にスイッチが入るスマートホームなど、あらゆるものがインターネット化していくといいます。
 ショッピングでは、この端末がウェアラブルになり、家の壁や鏡がディスプレーとなって、オンラインとつながり、バーチャル試着やコーディネイトを体験できるようになります。導入が進む米国では、このシステムを利用した人の65%が、実際に商品を購入しているそうです。日本も、ラゾーナ川崎で東芝による仮想試着室システムが始められていて、人気を集めているといいます。

 買い物も、いよいよスマート・ショッピングの時代に突入しつつあるようです。まさにウェアラブルで、ショッピング風景が一変する。今後に注目です。

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2015年2月23日 (月)

JFW-IFFセミナー 「ユニクロ対ZARA」

 ファッション業界で売上げ世界ナンバーワンのスペインの「ZARAザラ」と、世界一を目指して邁進中の現在第4位の日本の「ユニクロ」。その人気ぶりは、ファッションをあまりご存じないという方でも、薄々感じていらっしゃるのではないでしょうか。

 「ZARA」は、ウィンドーデイスプレーに誘われて、つい入ってしまう店ですし、ユニクロも次々に新店舗をオープンしていて勢いがあります。昨年4月に開業したパリのマレ店は、19世紀の宝飾品製造所の面影を残す博物館のような空間です。私も先頃訪れて、買い物客でごった返している光景に驚かされました。

 このユニクロとZARA、ともに世界を席巻するファッションブランドですが、流通へのアプローチは真逆といいます。それなのになぜ両社とも、これほど売れているのでしょうか。 
 このことを解き明かす本が昨年11月、出版されました。「ユニクロ対ZARA」(日本経済新聞社)です。著者は気鋭のファッション流通コンサルタントで、ディマンドワークス代表の斎藤孝浩氏です。

Cimg00751_2  先月末開催されたJFW-IFFインターナショナルファッションフェアで、この著作をテーマにした、同氏の講演会が行われました。題して「今こそODMはSPA化を目指せ ZARA創業者オルテガ氏に学ぶ起業家精神」です。
 同氏は、在庫コントロールの視点で、ZARAのオルテガ氏に共感して、執筆されたといいます。当然ZARAが中心ですが、ユニクロについても深く堀下げた内容になっています。
 講演も、両社を比較しながらの解説で、大変わかりやすく、興味深く拝聴しました。その概略は次の通りです。

 まず創業者について、ユニクロの柳井氏は「学び上手」、ZARAのオルテガ氏は「聴き上手」といいます。そしてオルテガ氏の「世界中の女性がおしゃれになって欲しい」という信念を紹介。このために「片手は工場に、もう一方の手は顧客に触れていなければいけない」と常々語られているとか。
 次に小売業出身のユニクロと、製造業出身のZARAでは、そもそもビジネスモデルが違うといいます。ユニクロはベーシックに特化し、店は「商品倉庫」のようです。しかしZARAはトレンドファッションをコーディネイトで提案する「クローゼット」にこだわります。しかも商品価格は百貨店の半額です。
 またプロモーションの手法も異なっています。ユニクロは「プッシュ型」集客で、広告宣伝比率が高いですが、ZARAは「プル型」で、広告費はゼロだそう。その代わりに高立地、高イメージの店舗に投資し、口コミを大切にしているといいます。
 ユニクロでは目的買いの客が多く、スピーディに買い物していきますが、ZARAでは、品定めに時間をかけるので、滞留時間が長いのも特徴とか。
 リスクマネージメントについても、ユニクロは1年がかりで計画して「つくったものを売る」のに対し、ZARAは、シーズン中に顧客が欲しているものを察知して、いち早く約3週間で「売れるものをつくる」。これにより在庫過多による値下げロスを削減しているといいます。

 最後に今後について、2020年に5兆円を売上げるという目標を掲げる高成長のユニクロと、10%程度の安定成長を維持していくというZARA。どちらの姿に軍配が上がるのか、両社の今後の進展が、注目されます。

 著書では載せきれなかったお話も盛りだくさんで、充実のセミナーでした。

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2015年2月22日 (日)

横浜中華街の獅子舞ってカワイイ!

 「春節」が始まった横浜中華街に、行ってきました。
Imgp95911jpg  噂の獅子舞、何とカワイイのでしょう。アニメのキャラクターみたいにユーモラスです。

 山下町公園では「極楽表演」のイベントが行われていました。爆竹がバチバチ鳴り響くと、獅子たちが登場し、銅鑼の音に合わせ激しく踊り出します。二人で動かしていて、四つん這いになったり、伸び上がったり。躍動感たっぷりです。

 派手な扮装にもびっくり! 同じ獅子舞なのに、日本のそれとはずいぶん雰囲気が違って、愉快な感じ。すっかり楽しませてもらいました。
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2015年2月21日 (土)

PVメゾン・デクセプション「天池合繊」さらなるファンタシー

 PVファフリックの「メゾン・デクセプションMaison d'Exception」で、注目されるのが、石川県七尾市の「天池合繊」です。最先端テクノロジーによる、他に類をみない薄く軽いポリエステル織物、「天女の羽衣」で世界的名声を博しています。

Cimg1338amaile1  今回の新作は、シャンブレーです。従来は7デニールまでしかできなかったそうですが、新しく5デニールという極細糸使いのものを開発したといいます。
  そこにシルバーやゴールド箔を手描きでのせたり、刺繍を加えたり、----。さらなるファンタジーを追求しています。

Cimg13361jpg  とくに刺繍は、伝統の加賀刺繍とのこと。裏表まったく同じ効果の刺繍で、羽衣のようなふんわりとした素材に、羽根の刺繍モチーフが立体的に浮き上がって見えます写真左)。
  その得も言われぬ美しさに、感銘させられました。

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2015年2月20日 (金)

PVメゾン・デクセプション 日本の匠の技を現代に生かす

 小規模でも類まれなクラフツマンシップを発揮するアトリエで構成される、プルミエール・ヴィジョン(PV)パリの「メゾン・デクセプションMaison d'Exception」。この職人工房エリアも、今年で4回目です。毎回出展している工房も、ビジネス創出に積極的に取り組んでいる、そんな様子を強く感じました。
 日本の工房も、着物の世界で培った伝統の技を、広幅にして、現代に生かすことに挑戦しています。そのモダンな柄行きやトレンドを意識した表面感など、優れた品質に高い評価が集まっていました。

奥順(茨城県結城市)
Cimg1343okujun1  本場結城紬の老舗が見せたのは、すべて手つむぎ、手織りによる広幅の織物です。

 ハイエンドな欧州市場を意識した品揃えになっていました。とくにシックなスーツ地が人気といいます。

廣瀬染工場(東京都新宿区)
Cimg1512hirose12jpg  武士の裃がルーツという江戸小紋を、昨年PVの舞台で発表し、今年で2年目となります。
 今回も小紋染めを実演され、伝統の技法をアピールされていました。とはいえデザインは従来にない大胆な「和モダン」です。大きな水玉の中に繊細な鮫小紋をはめ込んだり、動きのある波打つグラフィックにしたり。写真は、そんな新作に挑む、同社常務取締役の福本芳栄さんです。
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民谷螺鈿(京都府京丹後市)
1  螺鈿織とは、貝殻を織り込む装飾技法による織物です。貝殻の内側にある真珠層を細く削り、それを和紙に貼りつけ、糸状にカットしたものを横糸にして柄を織り出すという、まさに工芸品。貝の虹色が神秘的な光沢を放ちます。
 今回は、この光を、今風の幾何学柄で表現していました。

 実物の貝も展示し、その大きさにびっくり。パウアシェルというニュージーランドのあわびだそうです。
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西山産業開発(石川県白山市)
Cimg1520nishiyama1jpg  牛首紬とは、玉繭(2匹以上の蚕が合体した繭)から、伝承の「手挽き糸」技法によりつくられる紬です。この伝統を継承する同社も、現代のライフスタイルに合わせた新商品を次々に発表しています。

 今回は美しい色揃えが目を惹いていましたが、売れ筋はというと、やはり紺やベージュなどのニュートラルカラーが中心とのこと。中でも玉繭らしいスラブを生かした表面感の、しっかりした横張りのスーツ地が好評といいます。
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遊絲舎(京都府京丹後市)
Cimg1366yushisha1_2  古代から続く藤蔓の織物を、現代に甦らせている藤布メーカーです。
 代表の小石原将夫氏が、途方もない時間をかけて制作されたという帯地を広げて見せてくださいました。その野趣のある味わいは、洗練された趣で、何とも風雅です。
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2015年2月19日 (木)

PVメゾン・デクセプション 有松絞りの「スズサン」初出展

 今期「プルミエール・ヴィジョン(PV)ファブリック」に特設された、職人工房エリア「メゾン・デクセプションMaison d'Exception」に、日本から初出展したのが有松絞りの「スズサンsuzusan」です。

 「スズサン」は、愛知県名古屋市有松で、400年の歴史を持つ有松・鳴海絞りを継承している老舗です。このブログ(2014.12.25付け)でも紹介していますので、ご覧ください。
 つい数週間前に行われたパリのメゾン・エ・オブジェ展にも参加されるなど、着実に世界進出に取り組まれている様子です。

Cimg13651jpg  会場では、シックな絞りのストールやランプシェードも展示。その「和モダン」な雰囲気が人気を集めていました。

 代表の村瀬裕氏にも、久しぶりにお目にかかれて、絞りの実演を披露していただきました。
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 絞りには鹿の子絞りや蛍絞りなど、様々な技法がありますが、これほど多くの種類が揃っているのは、世界中で日本だけ、つまり有松の地にしか残っていないそうです。しかも今では有松でも、村瀬家だけになってしまったといいます。
 手間暇のかかる、根気のいる絞りの技術を受け継いでいくのは、現代では並大抵のことではありません。でもそれを村瀬ファミリーは、やっていらっしゃいます。

 帰国して、ドイツのデュッセルドルフ在住、「スズサン」クリエイティブ・ディレクター、村瀬弘行氏から。メールで展覧会のご案内をいただきました。
Cimg15371jpg  「suzusanと村瀬弘行の色と布」展です。PVでは白黒が中心でしたが、ここではカラフルな楽しい絞りの品々が勢揃いしていました。
 東京・六本木のギャラリー ル・ペインで、3月1日までの開催です。

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2015年2月18日 (水)

PVメゾン・デクセプション ストールの「武藤」初出展

 「プルミエール・ヴィジョン(PV)ファブリック」2月展では、毎年「メゾン・デクセプションMaison d'Exception」が開設されます。これは職人工房エリアで、その卓越したクリエーションを奨励することを目的に設けられています。
 4回目を迎える今年も、国際的知名度とビジネスの機会拡大を目指す29の工房が集結しました。フランスやイタリア、ベルギー、英国に加えて、初めてインドやセネガル、キルギスタンのアトリエも参加。日本からは8社が出展し、そのうち2社が初出展しています。

Cimg1357muto1jpg  今回、初出展した「武藤 MUTO」は、山梨県富士山麓で天然繊維を素材とするストールの専門メーカーです。昨秋PVのフィリップ・パスケ会長が訪日した際、同社を訪問され、参加が決まったといいます。
 もちろんストールだけではなく、服地にも幅広く対応されていて、中でも得意としているのが、ストールで培ったカシミアやウール、綿などの超極細糸使いの織物です。 
 ブースでは、これらのファインな織物に、板締め絞りやカコ染め、ほぐし織りなど、日本ならではの染織加工を施したストールや服地を披露。いずれも富士山の水をイメージさせる美しいブルーに染め上げられています。
 その一つ、シルク/カシミヤのストールは、思わず顔を埋めたくなる心地よさでした。

Cimg1361  また写真の藍染めストールは、ニードルパンチによる白いやわらかな真綿が今にも出てきそう。とれそうでとれない、ふんわりとした感触に驚嘆! しました。

 これぞまさしく最先端技術と匠の技の融合ですね。

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2015年2月17日 (火)

PVファブリック 2016春夏植物柄がマストに

Scan0274  2016春夏は、フルーツを含む様々な花など植物柄がプリントで、ジャカードで、また刺繍やレースで、マストとなっています。ハンドタッチのものや水彩風、また黒で隈取ったもの、フラットに見せたもの、巨大な花模様など、様々な植物柄がアップデートされて登場しています。

 PVデザインでも、花や果物モチーフは満開です。
Idea4  モスクワのソルスチュディオ・テキスタイルデザインSOLSTUDIO RWXTILE DESIGH MOSCOWも、中心は花柄で、中でももっとも人気のデザインは、右写真のようなX線を通したような神秘的な花だそうです。

 日本企業との取引も多いそうで、カメラを向けると快くポーズをとってくれました。
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 2016春夏は、花やフルーツいっぱいの魅惑的なシーズンになりそうです。

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2015年2月16日 (月)

PVファブリック 2016春夏コンセプトは「二卵生双生児」

 プルミエールヴィジョン(PV)ファブリックが、2016春夏向けトレンドコンセプトとして発表しているのが、「二卵生双生児」です。これは本物とそれに似た偽物も等しく価値があるという考え方で、違いを恐れずに、自由にコピーすることも、独自性の表現であるとしています。今や世はデジタル時代です。この方向はますます重要になってくるものと思われます。

 テキスタイルでは、素朴な自然を模しながらも、洗練されたイメージを融合し、リアルの持つ画一性を払拭したり、またスポーツの機能性にヒューマンな楽しさをプラスしたり、といった動きが顕著です。

 提案されている3つのトレンドテーマをタイトルのみですが、ご紹介します。

3_2 1) 動きのあるテキスタイル IN MOTION
  <フォーカス スタイル>
  ・スポーツの息吹
  ・とても動きやすいシック
  ・秘密のファンタジー
  ・ふくよかなフォーマル
  <素材のハイライト>
  ・バネのような可動性
  ・芯までふっくら
  ・秘密の柄

4 2) たっぷりと  IN ABUNDANCE
   <フォーカス スタイル>
  ・アウターの透明感
  ・装飾はすべて生き生きと
  ・XXライト-XXロング
  ・シックなルーズ
  <素材のハイライト>
  ・密で透明
  ・弾けるように活き活き
  ・積極的な花柄

5 3) 本質の追求 IN ESSENCE
  <フォーカス スタイル>
    ・直線的なドレス
  ・ワークウェア風スーツ
  ・ピュアな未加工
  ・シティとストリートのミックス
<素材のハイライト>
  ・凝ったラスティック素材
  ・もの憂げな重さ
  ・表情豊かなテクスチャー
  ・インテリアデザインの影響

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2015年2月15日 (日)

PVファブリック 2016春夏のキーカラーはピンク

 プルミエールヴィジョン(PV)ファブリックで打ち出された、2016年春夏のトレンドカラーは、見るからに心地よい、生きるエネルギーやバイタリティにあふれた色調です。

Cimg14031jpg  中でもキーカラーとなっているのがピンク色です。さわやかなペールから、瑞々しい花の色、濃厚なピンクまで、様々なニュアンスに富んだピンクが会場全体にあふれていました。

 プレスルーム内も、右の写真のように、ちょっと官能的なピンクと黒のコントラストで彩られていたのが印象的でした。

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2015年2月14日 (土)

PVパリ 新ブランド戦略で確たる一大見本市として閉幕

 パリで開催された「プルミエールヴィジョン・パリ、略称PVパリ」が、12日、閉幕し、早くも結果速報が届きました。

 今回は、新ブランド戦略のもと、6つの見本市が完全に統合されて行われた初のイベントでした。速報によると、この再編は、出展社からも来場者からも、わかりやすくなったと歓迎されたといいます。
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 来場者数は58,443人で、前年同期比-5%と微減しています。これまで着実に成長してきたPVですが、今回はウクライナ危機で、ロシア人訪問客が減少、またニューヨークファッションウィークの影響もあり米国人の参加減といった時期的、経済的事情もあったようです。

 とくにマイナスの要因として、下記が挙げられています。
・アパレルとテキスタイルのグローバルな消費量の低下、とくにヨーロッパでの落ち込み。
・最高級品の輸出が、中国向けなどでスローダウン。またロシア向けもルーブルの40%切り下げの影響で低調。
・バイヤー数を切り詰めるアパレル企業の増加。

 とはいえ、PVは6つの見本市あわせて50か国から1,793社が出展し、前回の30か国1,773社を上回っています。また来場国数も前回の116ヵ国から120ヵ国に増え、海外からの来場が全体の73%に上るなど、ますますグローバル化に拍車がかっていることがわかります。
 その国別内訳は、フランス27%、英国13%、イタリア12%、スペイン6%、ドイツ5%、トルコ4%、米国とベルギー、それに日本が各3%と発表されています。

 先行き不透明な景況感の中、PVパリは、世界が支持する業界のリーダーとして、改めて確たる一大見本市であることを証明したといえるでしょう。

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2015年2月13日 (金)

ミラノ・ウニカ 日本パビリオンは明暗分かれる結果に

 今回のミラノ・ウニカ(MILANO UNICA略してMU)では、昨年9月展に続いて二度目の日本パビリオン、「ジャパン・オブザーバトリー」が開設されました。

Cimg06051  初日の午後には、シルヴィオ・アルビーニMU会長(写真 右から二番目)を迎えてレセブションが催され、同氏は「お互いに協力し合って前進していこう」と挨拶。お茶とお菓子がふるまわれ、日本式「おもてなし」で、会場を盛り上げていました。

 出展企業は34社、そのうち13社が初出展です。
 会場が広く感じられたのは、今回が春夏もので、訪問客が前回の秋冬ものに比べて約15%少ない、という事情もあったようです。昨9月、初参加で大きな話題を呼んだだけに、今回は少し拍子抜けした気分だったのではないでしょうか。期待外れという向きがある一方、為替の追い風で、手応えをつかんだところもあり、明暗が分かれる結果になった模様です。

 福田織物は、前回以上に反応がよく、ほくほく顔の様子でした。繊細な綿薄地織物の他、思いがけなく、ファンシーなジオメトリック・カットコーデュロイ(右下)が人気だったといいます。これは同社がベッチンの「べ」とコーデュロイの「コ」をとり、「ベコ」の愛称で呼んでいる素材で、このようなカットができる工房は、もう1社だけだそうです。
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 斎栄織物は、同社独自の職人技、世界一薄くてしなやかな先染絹織物「フェアリー・フェザー(妖精の羽)」で、バイヤーを惹きつけていました。1㎡で5グラムという軽さは、まさに驚異的です。今シーズンは、塩縮加工により凹凸感をつけた新作も披露し、注目を集めていました。
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 宇仁繊維は、トランスペアレントなラッシェルメッシュが何といっても強かったようです。また穴あき刺繍レースや、オーガンジーのミニ格子など、トレンドの透け感素材が好評です。
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Cimg0602furuhash1jpg  古橋織布も、しっかりとビジネスができている様子で、活気がありました。とくにジャケット向けのやや肉厚のものに関心が向いているといいます。ラメ糸をすっと入れて、シャトル織機で高密度に織り上げたコットン地です。

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 辰巳織布は、初出展で期待が大き過ぎたらしく、浮かない表情でした。それでも同社が独自開発したフィルコット、つまり表が綿、裏がポリエステル(その逆も可能)の二重織に、バイヤーの目が集まっていました。

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2015年2月12日 (木)

ミラノ・ウニカ結果速報 国際的なバイヤー2.5%増

Logo_mu  第20回ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA略してMU)が閉幕した翌日、早くもプレスリリースが配信されました。これによりますと、今回のグッドニュースは、イタリア以外の国際的なバイヤーが2.5%増加したことといいます。
 増えたのは、フランス12%増、英国9%増、非EU諸国では、米国10%増、中国13%増、日本29%増、トルコ4%増。逆に減ったのは、ロシア29%減、ドイツ12%減、スペイン6%減で、ロシアの落ち込みが目立ちます。
 またイタリア国内からの来場は9%減とのことで、これには天候が悪く、雪が降るなどしたためといいます。私も積雪でミラノ発の便が4時間も遅れて、大変でした。
 来場者数については、コメントがありませんが、おそらく昨年同期並みか、あるいは少し減少したのでは、と推察されます。

 シルヴィオ・アルビーニMU会長は、今回を振り返り、「驚異的だった」と述べています。その理由として次の三つ、「一つは、悪天にも関わらず、総来場者数が期待通りだったこと、二つには、テキスタイル部門の貿易収支の黒字を公表できたこと、三つには、行政からの財政援助が発表されたこと」を挙げています。

 MUは、今後さらにグローバル化を強めそうです。この3月18~20日には上海で、7月にはニューヨークで、そして9月8~10日にはミラノで開催されるとのことで、「ジャパン・オブザーヴァトリー」については、この手法を、さらに強化するとしています。それがどのような形になるのか、まだ表明されてはいません。しかしトルコや韓国が出てくるとなりますと、日本企業にも影響がありそうです。

 次々と新しい手を打って来るMUのメイド・イン・イタリー攻勢に、日本はどう立ち向かうのでしょう。問われるところでは、と思われます。

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2015年2月11日 (水)

パリで「モードのボタンをはずす展」

 ボタンは、単なる服のパーツではなく、アクセサリーとしても楽しまれてきました。このボタンの歴史をたどる「モードのボタンをはずす展 DEBOUTONNER LA MODE」が、パリの装飾芸術美術館で開かれています。

 この展覧会の開催をサポートしているのが、「プルミエールヴィジョン(PV)パリ」です。初日の昨日、私もその関係者の一人として、オープニング・ソワレにご招待していただきました。

 ボタン展とはいうものの、展示されているのは、ボタンだけではありません。18世紀から20世紀まで、各時代のコスチュームの数々も見ることができます。

 18世紀男性服のコートにびっしり並べられたボタンは、次第に女性服全般に用いられるようになっていきます。19世紀のユサール風軍服スタイルもあって興味深かったです。
 中でも注目は、1930年代のエルザ・スキャパリレリのドレスに見られるボタンでしょう。蝶の形のものなど、これまで写真でしか見ていなかったシュールな飾りボタンがディスプレーされています。
Lar_bd_15488_a  リリースの写真のように、1960年代に一世を風靡したアンドレ・クレージュの機能的なドレスにも、ボタンは欠かせないアクセントでした。

 ボタンがコスチュームにとって、いかに重要な装飾であったか、約3,000ものボタンとともに展覧する、すばらしい内容で、見応えがあります。

 7月19日までのロングラン。パリにいらっしゃる折には、ぜひ足を運ばれることをおすすめします

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2015年2月10日 (火)

 「プルミエールヴィジョン・パリ」新機軸で開幕

 「プルミエールヴィジョン・パリ」が、パリ市郊外の見本市会場で、10日、開幕しました。(プルミエールヴィジョンをPVと略称していきます。)
 昨年9月展までは「プルミエールヴィジョン・プリュリエル」と称していましたが、今期からは、「PVパリ」に改称し、新機軸での開催です。

 ここには繊維関連の国際的な見本市が6つ、集結しています。そしてこれらを統括するのが、「PVパリ」というわけです。この名称変更に合わせて、これら6つの見本市もそれぞれ次のように名前が改まりました。すなわち「PV」→「PVファブリック」、「エクスポフィル」→「PVヤーン」、「モーダモン」→「PVアクセサリー」、「キュイール・ア・パリ」→「PVレザー」、「インディゴ」→「PVデザイン」、「ズーム・バイ・ファテックス」→「PVマニュファクチュアリング」です。

Cimg13291  初日の今日、記者発表会が行われ、フィリップ・バスケ会長の挨拶に続き、ご担当のジル・ラスボルド氏が、PVの新ポリシーを発表。これによるとPVは、景気に微光がさし込み始める中、さらに勢いを増し、規模を拡大し続けています。

 出展社数は、6つの見本市全体で1,793社となり、前年同期比20社増。国別では、トップがイタリアで752社、次にフランス235社、トルコ、英国、スペイン、ポルトガル、続いて日本が50社で、上から数えて7番目に多い国となっています。

 「PVパリ」の母体、PVファブリックには、788社が出展。その内訳は、ヨーロッパ73%(そのうちイタリア350社、フランス89社など)、トルコ10%、日本や韓国、中国を中心とするアジアが15%といいます。ちなみに日本は、過去最高の44社が出展しています。

 会場ではイベントも盛りだくさん。来場者も多く、盛り上がっています。本当に目まぐるしい一日でした。

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2015年2月 9日 (月)

「テックスワールド」国際綿花評議会 新ヴィジュアル訴求

 「テックスワールド・パリTEX WORLD PARIS」が、パリのル・ブルジェ見本市会場で開幕し、初日の今日、行ってきました。

 出展社は、27ヵ国626社で、中国企業が295社と約半数を占めています。日本からの出展は西村レース(リリーレース)と帝人フロンティアの2社のみです。お話を伺うと、やはり価格の面で、アジア諸国のようにはいかず、ご苦労されている様子でした。

Cimg13121_2  米国からは1社のみ、国際綿花評議会(COTTON COUNCIL INTERNATIONAL 略称CCI) が今シーズンも出展しています。

 ブースでは、COTTON USAの新しいヴィジュアルが、壁面を飾っていました。ニューヨークで撮影したという写真は、センスよく仕上がっていて、ナチュラルなコットンのイメージをより高め てくれそうです。
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 キャッチフレーズは、「I LOVE MY COTTON」で、LOVEの代わりにコットンUSAの新マークが入っています。このフレーズで作成された新パンフレットも好評のようです。

 コットンUSAマークのライセンシーで、今期出展しているのは16社で、トルコとパキスタンからそれぞれ5社、タイ3社、中国2社、香港1社です。中国が意外と少ないのは、来週から中国の祭日が始まるからなのだそう。

 日本のライセンシーは、クラボウとタツボウの2社しかありません。でもちらしに企業ロゴを入れるなど、しっかりとアピールされていました。

 場所も、今回は広い会場中央のコーナーに位置していて、PRには絶好のようでした。

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2015年2月 8日 (日)

「ファッション・ミックス展」パリモードを先導した外国人

Affiche_fashionmix   パリモードをリードしたのはフランス人デザイナーだけではありません。パリがモードの都として、世界に君臨することに貢献したのは、むしろ外国人デザイナーたちでした。パリのモード界は、いつも外国人を受け入れてきましたし、彼らとともに生長し続けてきたのです。そうしたことがわかる展覧会、「ファッション・ミックス展」が今、パリで開催されています。

Cimg12431  私も、早速会場となっている移民博物館へ行ってきました。この辺りを訪れたのは初めてでしたが、動物園などもあって、東京でいえば、上野のようなところと思いました。
 重厚なつくりの玄関を入り、二階に上がると、展覧会場です。ざっと概観してみましょう。

 最初に目に飛び込んでくるのが、オートクチュールの始祖といわれるチャールズ・フレデリック・ワースのコスチュームです。ワース(フランス語読みすると、ウォルト)は、19世紀後半に活躍したイギリス人デザイナーですが、ここは「英国派」のコーナーで、ヴィヴィアン・ウエストウッドらのドレスも展示されています。

 次に「素材の研究」というタイトルが付いたグループです。ここでは美しい柄ものとともに、マリアーノ・フォーチュニーのドレスが注目されます。あの有名なシルクのプリーツドレスが、ガラス箱の中に納められていて、その隣に、イッセイ・ミヤケのフプリーツ・プリーズ作品が置いてあり、比較して見ることができるようになっています。

 また次に進むと、エルザ・スキャパレリに代表される「イタリア派」デザイナーの作品コーナーがあらわれます。ここで初めてスキャパレリのハイヒール帽子の実物を目にしました。奇抜な形ですが、とてもエレガントに見えて、不思議な感じがします。

 さらにバレンシアガを中心とする「スペイン派」、続いて50年代パリのオートクチュール黄金時代に大きな足跡を残したオランダ人デザイナー、ロベール・ピゲのコーナーに出ます。

 そしてその向こうにあるのが、「日本人デザイナー」のグループです。イッセイ・ミヤケやコム・デ・ギャメソン、ジュンヤ・タナベ、それにヨージ・ヤマモトの作品がディスプレーされています。中でもひときわ目立つのが、ポスターにも使われているヨージ・ヤマモトの大胆なプリントドレスです。近くで見ますと、迫力があります。

 その先は、「ベルギー派」で、マルタン・マルジェラなど、アントワープ出身デザイナーによる作品群です。

 最後を飾っていたのは、まさに今をときめく、アメリカ人デザイナー、マーク・ジェイコブスの巨大な頭飾をつけたイブニングドレスでした。

 現代作品は、シルエットはクラシックですが、他にない素材の独創性が光っていると思われます。そのクラフトワークを駆使した見事なクリエーションに、感銘させられました。

 展覧会は5月31日までの開催で、ロングランです。パリ市のはずれですが、パリにいらっしゃっる機会があれば、立ち寄ってみられてはいかがでしょう。

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2015年2月 7日 (土)

ロンドンで「女性のファッションパワー」展

 霧のロンドンに来ています。テームズ川沿いのデザインミュージアムに入ってみましたら、「女性のファッションパワーWOMEN FASHION POWER」という展覧会が催されていました。

 チケットカウンターで、日本語で話しかけられて、びっくり。ここには日本人のスタッフもいらっしゃるのです。何となく心強い気持ちになりました。

Cimg11521  入り口の「イヴ」の等身大のパネルを抜けると、英国のファッションをリードしてきた女性たちの肖像写真がずらりと掲げられています。エリザベス一世、ヴィクトリア女王、現エリザベス女王を始めとする王室の女性から、女優、またビジネスCEOなど、様々な分野のセレブリティたちです。

 これは、ファッションが、いかに女性の権力や権威を強化する手段として使われてきたか、その歴史を展覧する大変興味深い企画展でした。
 19世紀コルセットの時代から、20世紀に体を解放されていく女性のファッション史が、10年単位で現代まで、その時代の先導者となった女性と実物衣装を通して語られます。
1_3  ちょっとおもしろかったのが、ディオールのニュールックを着装する下着姿の女性のビデオです。コルセットでウエストを締め上げ、ペティコートの腰にパッドを付けて、肩にも肩パッドをのせて、スタイルを完成させていたことがわかりました。

 80年代では、サッチャー首相が着用したスーツが展示されていました。胸元のスカーフはトロンプロイユのデザインだったのですね。

 ヴィヴィアンウエストウッドといった英国デザイナーの贅沢な衣装も豊富に見られます。しかし最後を締めくくっていたのは、やはりカジュアルなエコファッションでした。これからはエコロジーの意識が問われる時代であることを改めて思います。

 ファッション史ば、その時代を生きる女性のライフスタイルの反映でもあります。この意味でも見ごたえのある展覧で会した。
 4月26日までの開催です。ロンドンに行かれる方には、一見の価値あり、ではと思われます。

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2015年2月 6日 (金)

第20回ミラノウニカ 華やかな10周年記念パーティ

 早いものでミラノウニカは今回で第20回目となります。年2回の開催ですので、今年で10周年というわけで、これを記念して、華やかなイブニングパーティが催されました。
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 会場には、色とりどりのイリュミネーションがきらめき、ミュージックが鳴り響いて、ナイトクラブさながらといった感じでした。

 こうした中、シルヴィオ・アルビーニ会長を始めとする関係者が集い、ミラノウニカの誕生を祝うバースデーケーキも登場。入刀で、パーティは最高潮に達しました。
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 私は途中で失礼してしまったのですが、飲んで騒いで---、イタリアならではの大盛会だった模様です。

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2015年2月 5日 (木)

第20回ミラノウニカ 2016年春夏の素材トレンド

 今回もミラノウニカのトレンドエリアでは、2016年春夏向けに選び抜かれた各社素材が、華やかに提案されています。

Tn_area_trend__003_2  全体に実用的でありながらも、革新的精神を表現した素材が中心。とくにクローズアップされているのが、ベーシックを一新した素材や、触媒効果を感じさせるテクノ感覚素材、装飾性の高いパターンのもの、カットワークやレリーフ(凹凸感)効果、ともにミクロなものもマクロなものも含めて重要としています。

 シーズンコンセプトは、「ネオ・モダニズム」で、アートやデザインの世界にヒントを得ているといいます。

 ここには二つの大きなテーマがあり、一つは「デザインされたシンプルさ」、もう一つは「アーティスティックな大胆さ」です。素材は、このテーマ別に、次の大きな5つのグルーブに分類され、展示されていました。
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 「デザインされたシンプルさ」      「アーティスティックな大胆さ」
 ○ナチュラル                ○生きる歓び
 ○繊細な描線              ○驚きのエキゾティシズム
 ○艶やかな魅力              ○透かし模様とカットワーク
 ○色彩のバリエーション         ○メッセージの発信
 ○ミニサイズ               ○あふれるアーティスト感覚

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2015年2月 4日 (水)

第20回ミラノウニカ 盛大に開幕式

 第20回ミラノウニカが、4日、ミラノ市内の見本市会場で開幕しました。出展社数は353社で、そのうちの64社はイタリア以外のヨーロッパ諸国からの参加ですが、さらにジャパン・オブサーヴァトリーに出展する34社が加わります。

Tn_mu_02_2015_opening_ceremony__025  恒例の開幕式はミラノ市長始めとする来賓を迎えて、盛大に行われました。挨拶に立ったシルヴィオ・アルビーニ会長は、この催しを紹介する中で、20回目を迎えたこのイタリアのテキスタイル見本市の重要性を強調しています。その概略をまとめてみましょう。

 まずイタリアのテキスタイル産業の総売上高が再び成長に転じ、前年比3.8%増を記録、テキスタイル部門の貿易収支は24億ユーロの黒字となり、ここ数年間続いてきた大幅な減少や停滞に歯止めがかかったといいます。
 輸出相手国には変化がみられ、アメリカが10%増となる一方、中国が9.6%減、香港が11.9%減となったとのことです。とはいえトップはヨーロッパ諸国で、第二位に中国がくることに変わりはないとも。
 生地分野では、ニット生地が首位の座にあり、梳毛を中心とした毛織物製品がこれに続くといいます。
 次に世界情勢の変化です。これまで強すぎたユーロの為替レート激変に触れ、今後は輸出が勢いづく一方、輸入品の競争力は下がるだろうとの見通しを披露。
 さらに経済発展省の強力なバックアップもあり、国際化に向けた取り組みを強化していくといいます。
 具体的なアクションプランとしては、中国に続き、今年7月にニョーヨークでミラノウニカを開催する。また新たな「オブサーヴァトリー」プロジェクトを立ち上げ、とくに注目される地域の出展企業を誘致する、トレンドエリアの充実に力を入れる、国際的コミュニケーションを強めることなどを、挙げています。

 最後に、ミラノウニカを世界でもっとも美しいテキスタイルの品質と卓越性の紹介の場とするよう、前進していくと力強く語って、締めくくりました。

 未来に向けて、ミラノウニカの大変な積極的な姿勢が目立った開幕式でした。

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2015年2月 3日 (火)

ミラノウニカ2月展 日本企業の存在感増して

 いよいよ明日からイタリアのテキスタイル見本市「ミラノウニカ」が始まります。

Catalogo_online_2  今回も日本パビリオン「ジャパン・オブザーバトリー」(519平方メートル)が開設され、日本からは、34社が出展するとのことです。初めてだった前回は29社でしたから、5社増えました。中でも米沢織物工業組合とか、斎栄織物など、日本を代表するシルク地メーカーが出てきます。
 トレンドコーナーも、日本の格調高い「侘び寂び」文化と、現代日本の多様なポップカルチャーを表現する「東京ポップ・クルーズ」の二つのテーマで構成されるとのこと。ここには各社の一押し素材が展示されます。

 これでまたしても日本企業のヨーロッパでの存在感が増すことでしょう。
 私もこれからミラノに飛んで、この模様を逐次ご報告していきます。どのような展開になるのか、楽しみにしています。

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2015年2月 2日 (月)

JFW-IFF 「大日本市」でニットのポンチョが楽しい!

 寒いとき、ちょっと肩に羽織るケープとかポンチョがあると、とても便利です。そのポンチョを集めたブランドが「ミノmino」です。
 これは2012年に、ニットの生産日本一の新潟県五泉市にあるサイフクのオリジナルブランドとして発足。現在は中川政七商店のパートナー企業として、同商店主催の「大日本市」に参加しています。

 この「大日本市」は、このブログ2014年6月20日付けでも紹介していますが、伝統工芸企業を集結させた展示会です。
 先般のJFW-IFFインターナショナルファッションフェアに、昨年に続き出展し、大盛況でした。この「ミノmino」も、大勢のバイヤーでにぎわっていました。
Cimg00891jpg  
Cimg00971  デザインは、羽織るタイプの「たてtate」とかぶるタイプの「よこyoko」の2つで、フォルムはシンプルな長方形です。平らにたたんで、左の写真のように、丸めて持ち運びもできます。
 それだけに素材にこだわっている様子で、ベビーアルパカやカシミアなど高級感のあるものを打ち出しています。ふわりと軽い空気を含む編地が温かそうです。
Cimg00931_2  カラーもオレンジやイエロー、ターコイズなど、鮮やかな色調で、楽しい雰囲気!

 ブースでは、ブランド名になっている雪国のワラ細工「蓑」が壁に展示されていました。

 ジャパンクオリティ、健在ですね。

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2015年2月 1日 (日)

JFW-IFF 地域おこしで未来へ「立花テキスタイル研究所」

 最近、「地域おこし」という言葉が目立つようになりました。ファッションやテキスタイル業界でも、地場産品の開発・販売・PRなどで、地域の再生を支援する活動が多々みられます。このため都会から地方へ住民票を移す人、とくに若い人たちが多くなっているようです。

 広島県尾道市の「立花テキスタイル研究所」代表取締役のも新里カオリさんもその一人です。
 このほど東京ビッグサイトで開催されたJFW-IFFインターナショナルファッションフェアに出展し、何と綿花から糸を紡ぐ実演を披露して注目を浴びていました。インドで使われていたチャルカという糸紡ぎで糸をつくる作業です。
 
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Cimg01361_2  出品されていたのは、同市の地場産業である帆布のバッグやストールで、棉の茎など、捨てられる部分や不用とされたものを集めて染めたものだそうです。
 自然の温かみがそのまま伝わってくる、気持ちいい肌触り! に感動です。
Cimg01351  
 お話によると、新里さんは、美大の学生時代に尾道に旅して、この町をすっかり気に入り、東京から移住したといいます。そしてこの地の帆布産業が、海外生産に押されて衰退の一途をたどっていることを知り、これを立て直そうと、5年前に同社を立ち上げます。同時に綿花栽培も始めて、収穫から糸紡ぎ、染色、織物まで手掛けるようになります。今では6つの小学校でワークショップを開き、子どもたちにコースターづくりなどを教えているそうです。

 地域とつながるビジネスで、未来を拓いていこうという新里さん、私も応援しています
 

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