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2015年2月27日 (金)

BFGU-FW特別講演 車のデザインにみる日本の特殊性

Cimg01831  “自動車のデザインで日本は好みが違う”。こう話すのは、日産自動車の専務執行役員 チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏。先月末の文化ファッション大学院大学ファッションウィーク(BFGU-FW)特別講演で語られた、印象に残る部分でした。
 世界はグローバル化している、とはいうものの、車のデザインには文化の違いがあることを感じさせられました。

 同氏は現在、日産自動車で全世界20カ国800名かラなるデザイナーの総責任者です。車を販売する国とヘッドデザイナーの国籍は異なる場合が多いといいます。ルノーはオランダ人、フォルクスワーゲンはイタリア人というように。 
 同社の売上げは海外が85%、日本が15%で、圧倒的に海外、それも新興国にシフトしています。売れるデザインは、国によって多少の違いはあるようですが、日本はかなり特殊な市場といいます。それは輸入車シェアが5%と断トツに低いことからもわかります。

 外国人はスピードを重視し、フェラーリのような曲線的なデザインを好みますが、日本人は、ボックス型が好きで、早く走れることよりものんびり走ることに価値を見出す国民性があるといいます。日本には「軽」という独特な市場がありますが、このことだけではかたづけられない、文化や風土に根差した問題であるようです。
 お隣、韓国や中国では、ものづくりの目線は西欧と同じといいます。日本だけが異質というのは、海を隔てた島国だからでしょうか。でもそこに日本独自の発想がある、ということでしょう。
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 会場には、2011年のジュネーブモーターショーに出品された「インフィニティ・エセレア」(写真上)が展示されていました。クーペとセダンの高級感、ハッチバックの合理性といった複数の車型の長所を併せ持つデザインで、海外でも日本でも、人気のラグジュアリーカーだそうです。
Cimg01951  とくに日本の伝統的な美意識をモダンに再構成して表現したところも好評のようで、シートのトリミングなど、細部に日本らしさが見てとれました。

 こんな風に、様々に工夫して、世界に通用する自動車がデザインされているのですね。 
 でも同社はやはり、海外市場向けと日本に特化した車、この二つの路線で、今後も取り組まれていかれるそうです。
 日本人の好みは、ファッションもそうですが、それ以上に車のようなプライベートなプロダクツについて、特別なものがあるようです。

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