JFW-IFFメード・イン・ジャパン・ブランドに熱い眼差し
このところファッション分野で国産、日本製が見直されています。
先般東京ビッグサイトで開催されたJFW-IFFインターナショナルファッションフェアでも、「メード・イン・ジャパン・ブランド・エリア」が設けられ、日本の技術や文化を背景に生み出される製品に熱い眼差しが注がれていました。
その注目のブランドをご紹介します。
まず「パイロットリバーPAILOT RIVER」です。ヴィレッジワークス工房のアトリエ・ブランドで、紳士ものを中心にハイエンドなレザーバッグをつくっています。
ブースではミシンを持ち込み、縫製などの実演が行われていました。ブランドの創始者、後藤惠一郎氏を中心に、意気盛んな若い職人たちが堅い革や布に取り組まれていて、すっかり見入ってしまいました。すべて手づくりで、職人が一つ一つ革製品を仕上げていくといいます。エルメスと同じやり方でつくられているようです。
ここには日本ならではの丁寧な手仕事の技がありました。まさに「アジア発のニューラグジュアリーブランド」です。
次に「タケヤリTAKEYARI」のバッグです。
倉敷の帆布生地メーカーのファクトリーブランドで、このブログでは昨年8月2日付けで掲載しています。
今シーズンの新作は、しっかりとした黒いバッグです。でもこれは単なる黒い帆布ではなく、写真のように細い帆布のテープをタタミ状に織り上げて、つくられています。
和モダンの小粋なあじわいで、バイヤーの人気を集めていました。
さらにパリのテキスタイル見本市プルミエールヴィジョンにも出展している「廣瀬染工場」。江戸小紋のストールなどを提案されていました。
また今回、写真は撮れませんでしたが、染色工程で防染糊を置く「型付け」の実演もされていたとのことです。
さらに同社のルーツという、江戸時代のサムライ鮫小紋、本藍染めの裃(かみしも)も展示。さすが伝統ある老舗は違う、と思いました。
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